福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

電動歯ブラシの時代

2007-09-14 | 歯みがきのこと
福岡市歯科医師会が行政とのコラボで妊婦健診をキャンペーンしていることもあって、小児歯科・矯正歯科が中心の当院にも、わりと成人女性が受診されます。小児患者の保護者の方の場合もあって、年齢的には30歳代が中心です。
虫歯チェック、歯周病チェックをしての印象ですが、奥歯の金属の詰め物が多いこと、いわゆる歯磨きは良いのですが、肝心の歯間の歯ぐきが腫れている患者さんが多いことです。歯磨きが良いというのは、どうも毛が硬めの歯ブラシで大きいストロークでガシガシ磨いているのではないかと思われる場合が多いようです。
歯は綺麗なのですが、生え際の歯ぐきがダメージで落ちてしまい、根が露出して来るために知覚過敏が起こってきます。そのわりには歯間の歯垢が残っており歯ぐきが腫れている(歯周ポケットが深い)検査結果が出てしまいます。
このような場合、通常の歯みがきは「軟毛の歯ブラシで小刻みに」との指導はしますが、歯間の歯磨きについても1歯用歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなどの使用法を提案しています。実際的には、すべての人がこのようなある種めんどうな時間がかかるセルフケアを行えるわけではないと思うので、最近本当に市民権を得た感のある電動歯ブラシの登場です。
大まかに回転型と音波型に大別できますが、私の意見としてはむし歯予防やステインの除去には回転型、歯周病予防には音波型ではないかと思います。短時間で適切な口腔ケアが出来るのは確かですが、歯科医院で適切な指導を受けてから使用されることをお奨めします。
詳しい話は続きで。



患者さん向けの待合室雑誌にも電動歯ブラシ特集がされていますが、歯科業界人は皆さんまじめに時間をかけて自分のケアをするせいか、電動歯ブラシについてはいまいち積極的ではないのが現状のように思います。
遅れないように、皆さん自ら体験お願いします。
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