虫歯が減少してきたといっても、学校健診などの集団健診で発見が難しいのが、歯間虫歯です。
乳歯虫歯で言えば、4歳以降くらいで奥歯間の虫歯が発生しやすくなります。
当院の定期健診患者さんでも、予備的な診査で、ワックスなしフロスを通して、引っ掛かりやザラザラ感がある場合はX線撮影でさらに調べています。
それでも見逃しがあるくらい発見が難しいものです。
この患者さんは、左下乳歯奥歯間が欠けてきたということで、来院されました。
同部のX線が上ですが、一番左の歯の右側部分は結構進行した、歯間虫歯です。神経部分に近接していて、麻酔下の治療が必要です。
奥歯間の虫歯では、ある程度以上中の部分で進行してから上部分の歯が欠けて、ある日突然虫歯?というパターンが少なくありません。
このような場合、他の奥歯部分にも似たような虫歯が見られるのが普通です。
他の部分のX線写真が以下です。
あと2か所、同じような虫歯発見です。
こちらは上部分の歯が欠けていないので、見た目には全く分かりません。
このような歯間虫歯が予防できれば、虫歯治療は格段に減るはずです。
歯間の歯磨きはフロスということを認識し、フロス使用やフッ素ジェルの適切な使用を日常でルーティン化することです。
虫歯予防は理論的には解明されているので、実行すれば虫歯は出来ないはずですが、なかなか実行できないというのが現実なんでしょうね。
ちなみに永久歯では、中学生半ば頃から奥歯間の虫歯が増えてきますので、これはライフサイクルを考えると、より重要です。
ふたつき子ども歯科 http://fc-dental.jp.net