福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

前歯間の隙間を改善する

2021-09-08 | 口の中の問題

上の前歯間の隙間は審美的に目立つので、矯正治療をというご相談はほどほどあります。
全体的な歯並びかみ合わせの問題で発生している場合、確かに矯正治療が望ましくはあります。
隙間が部分的で他に問題がない場合で、矯正治療の費用や通院回数で難しい場合、コンポジットレジンを歯に接着して形態修正で結構解決します。
行う年齢も、10代終わり以降で、歯並びかみ合わせが出来上がって安定している時期が良いでしょう。



この患者さんは20歳で、上の真ん中部分にスペースがあって、改善希望です。
元の歯は全く削らずに、両方の前歯それぞれ真ん中部分にコンポジットレジンを接着して付け足しました。
形態的には、ビフォーアフターで若干歯が大きくなり形態も若干変わります。
ビフォーアフターの写真があれば分かりやすいのですが、処置前写真をうっかり忘れていました。
時間的には1回の来院で30分ほどで終わりますので、ひとつの選択肢ではあります。
コンポジットレジンは、例えば5年ほどすると変色も出てくるので、修理修正が必要になるかと思います。
ただし、歯を全く削っていませんので、やり替えで歯質が少なくなるというデメリットはありません。
やはり若い世代では、今後の歯の寿命を考えたうえで、最初の治療選択をすべきと思います。
少し違いますが、上の前歯の側切歯が先天的に欠如している患者さんは珍しくありません。
矯正で隙間を閉じたとしても、犬歯が前方に来るので形態的に目立ちます。
そのような場合犬歯は全く削らずに、コンポジットレジンを付け足して、少し大きめではありますが側切歯的形態にすれば、随分改善されます。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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