福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

過剰歯と永久歯歯並びへの影響

2021-09-03 | 歯並び、矯正の話

過剰歯とは文字通り余計な歯ですが、文献的には上の前歯真ん中付近が圧倒的に多く、頻度は30人に一人ほどと言われています。
先日初診の患者さんで、主訴は上の前歯の歯並びです。小学校中ほどですが、上の永久歯前歯間が大きく開いていて、その分隣の側切歯が内側に位置して重なっています。
矯正治療はこの時期行うのが適切な例ですが、過剰歯の影響か?とX線撮影したら、ありました。




上の前歯間から内側にかけて2本の骨内に埋まった過剰歯がありました。
尖った形は、過剰歯の典型です。向かって右側は斜め上、左側は斜め下向きと思われます。
経過を見ても自力で過剰歯が出て着る可能性はありません。
また、過剰歯は永久歯の部類に入る組織なので、乳歯のように根が溶けていく現象はありません。
従って、位置によっては永久歯の出方に影響が出ます。
これは、最も永久歯に影響が出る典型例ですね。
過剰歯抜歯で若干の歯の位置の改善はありますが、数か月経過観察後に矯正治療開始が一般的です。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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