福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

アナフィラキシーショックに対応する

2021-09-01 | できごと

歯科での全身的な偶発事項の一つに、非常にまれではありますが、歯科麻酔薬によるアナフィラキシーショックがあります。
また中学生以降くらいで、過緊張で低血圧、意識低下、脳虚血などが起こる迷走神経反射もあります。
これは処置をストップして下半身を高くして安静にすれば回復します。
対応のために、血圧計、パルスオキシメーター、酸素などは用意していますが、アナフィラキシーショックでは迅速なエピネフリン投与が必要となります。
食物アレルギーが重症な人や蜂毒によるショックには、自己注射が可能なエピペンがあります。
以前は医療機関でもエピペンを用意していましたが、最近はアドレナリン(エピネフリン)シリンジで対応に変更されました。




以前はアドレナリンアンプルから注射筒に薬液を入れて処置という流れでした。
最近の製品では、上の写真のようにアドレナリン入りのシリンジに注射針を付ければ、即使用できるとシンプルになりました。
筋肉注射ですが、部位的にはエピペンと同じで大腿部の外側部分です。
実はエピペンと比較して格段に安価でもありますが、これは一般の人の使用は出来ません。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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