福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

グラスアイオノマーセメントの有用性

2021-04-28 | 虫歯治療の話

日本歯科医師会雑誌の最新号で、グラスアイオノマーセメントが特集されていました。



グラスアイオノマーと言っても様々な製品があって、詰め物等の接着材、むし歯が深い場合に刺激を遮断したり、知覚過敏部分のコーティング材、また詰め物やシーラントとしても機能します。
多用途に使用できる、生体親和性が高い便利な材料です。
材料からフッ素が徐放されるのも大きなメリットで、むし歯抑制効果も高いです。




当院で使用しているグラスアイオノマー。粉と液を混ぜてペースト状に練って使います。
右はシーラントや詰め物に使用できる種類です。
左はコーティングに適した製品で、知覚過敏や初期虫歯のストップに使用できます。
こちらは、練ったペーストに光照射すれば、20秒ほどで固まります。
いずれも、低年齢や障害があって通常治療が難しい患者さんで、暫間的に使用して虫歯進行を抑制する目的でも使用しています。
グラスアイオノマーは一般的になったのは1990年代頃からで、操作がシンプルなので上記のような使用が可能です。
以前は虫歯と言えば、治療が難しい場合には放置か身体抑制して治療、または全身麻酔の適用もありましたが、ひとつ大きな選択肢が増えたと言えます。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする