ひとつ前のブログと同様な噛み合わせの問題の患者さんです。
出っ歯系は前から見てもあまり目立ちませんが、横から見たり、実際患者さんを見ると、お口ポカン系で上の前歯の出っ張りが目立つというのはあります。
この患者さん、向かって右側の側切歯のサイズが小さいので、上の歯並びがずれて上下真ん中が一致していません。
噛み合わせ深めのため、下の前歯で突き上げられて、上の前歯のバラケがあります。
この患者さんは、すべて永久歯に生え変わった直後くらいです。
マウスピースのプレオルソタイプIをスタートして最初のチェック、1か月半後が以下です。
使用状況良好で、かみ合わせが浅く変化した分、上の前歯の前傾は改善しつつあり、バラケも良くなってきています。
平均的には使用2か月ほどで若干の改善傾向がみられますので、この患者さんも経過良好と言えます。
プレオルソはお口ポカンの改善効果も期待できますし、口唇の締りが出っ歯系の再発防止に効果的です。
ラグビーをしているそうで、出っ歯系の場合には上の前歯の外傷が多いので、その面からも噛み合わせ改善の意味は大きいと言えます。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam
小学校後半の患者さんで、乳歯の生え変わりも終わりに近い時期です。
上の前歯の出っ歯感、前歯の歯並びの若干のデコボコが見られますがいずれも軽度です。
噛み合わせが深いことに起因している部分が大きいと言えます。
横の歯が生え変わる時期で、一般的に噛みあわせは深くなりますが、この時期を利用して生えて来る永久歯が伸び出しやすくすると、噛み合わせは浅くなります。下顎の発育も起こる時期なので、これをうまく利用すると噛み合わせが良好に改善します。
このような患者さんの場合、10歳頃が治療スタートの良い時期で、マウスピース矯正(プレオルソ、タイプI)での効果が期待できます。
使用開始後3か月の途中経過です。患者さんの使用状況は良好でした。
出っ歯感の改善は、前方からの写真では明らかではありませんが、噛み合わせが浅くなっていますね。
前歯のデコボコもほぼ改善しつつあります。
横から見ると、噛み合わせが浅くなった分、上の前歯の前傾が改善してきました。
この噛み合わせ、歯並びが安定するためには、生え変わり中の横の歯が十分噛みあい、さらに奥に新たに出て来る第2大臼歯が噛みあうことがポイントです。
その時期まで、1年ほどは使用継続が必要です。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam