福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

矯正装置いろいろ

2015-02-10 | 歯並び、矯正の話

矯正装置でもっとも一般的なのは、そろぞれの歯にブラケットを付けるもので、患者さんのお口の中で直接接着していきます。
もうひとつは、事前に歯型をとって、技工作業で作製。そして次回来院いただいた時に、完成品をセットして調整も開始するものです。





これらは昨日の合間時間で作製したものです。いずれも奥歯にバンドを適合して歯型を採ります。
歯型にバンドを戻して石膏を流すと、上のような作業模型というのが出来上がりますので、この模型上でワイヤー曲げ、ロウ着(ワイヤーとバンドを接着すること)を行うと出来上がり。
左は反対咬合の患者さんに前歯のみブラケットを付けて改善したところです。後戻りしないように奥歯を土台にしてワイヤーを前歯の裏側に接触させたリンガルアーチと呼ばれるものです。治療後の固定(保定)装置です。
右はこれから反対咬合の治療開始する患者さんです。第1段階で、上の歯並びを前方、側方に拡大するバイ・へリックスと呼ばれる装置です。この装置で4か月程拡大してから、ブラケット装置に移行する予定です。
拡大する装置もいくつか種類がありますが、私の場合、取り外しできず、かさばらず、効果が確実なこのようなバンド&ワイヤーの装置を使用しています。この患者さんの場合、特に歯並びの前方部の拡大が主なので、渦巻状のスプリングを組み込んだ装置を作製したわけです。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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