舌小帯、上唇小帯の異常に関しては、集団健診などで指摘されたりして、相談に受診されることも程ほどあります。
上帯小帯が太かったり低い位置に付着している場合、年齢とともにほとんどの人で改善していきますので、歯並び等への影響は10歳くらいまで経過観察で結構です。
これと異なり、舌小帯が短いとか、舌の先部分に付着している場合、年齢による変化があまりないのと、重症な場合には哺乳障害や発音にも影響しますので、上唇小帯ほど待てません。
今日は合間時間で舌小帯に関する論文を10編ほど探して読んでみました。
私はこのような論文などのバックグラウンドと自らの経験で、現在の小帯に対するスタンスがあるのですが、最近の論文もいくつかあって時々再考、再評価をすることは重要です。
論文は小児歯科、口腔外科、小児科、小児外科、耳鼻咽喉科など色んな立場からのものがあります。読んでみて、あらためて思うのは舌小帯の付着異常の程度と哺乳や発音障害の程度、手術の要否や時期に関しては統一的なものが無い、ということです。バラバラです。
手術法も一般的なメスを使うもの、レーザーを使うもののどちらを第1選択にするか?、低年齢の場合は全身麻酔で行うなど立場によっても異なります。
当院での考え方については、いずれまとめたいと思います。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam