福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

何とかしたい噛み合わせ

2013-08-21 | 歯並び、矯正の話

永久歯前歯が、ほぼ出てきている小学校前半の患者さん。




下の前歯4本といちばん奥歯が永久歯で、生え変わった前歯にはデコボコが見られます。






正面からの写真に加え、このようにやや下から撮影してみると、前歯がいかに噛み合っていないかがわかります。


下の前歯がデコボコもありますが、何しろ上の前歯部分が突出していて前歯でものが噛めない、口を自然に閉じることができず下唇が上下前歯間に入ってしまう、習慣的口呼吸など、成長発育期にマイナスのバランスがあります。
もともと歯のサイズも大きいので、矯正治療は全部生え変わってから一気にという考えもあるでしょうし、治療する側としてはいろいろ予測したり考えずに済むので、そちらが簡単かもしれません。ただし、このような出っ歯でも現在は奥歯の噛み合わせは良好です。このまま放置して出っ歯の系の発育が助長されれば、奥歯のかみ合わせもズレてきて、治療がより難しくなったり、永久歯を抜く矯正も考えられます。
やはり、この時期にほどほど上下の歯並びの形態の調和を図って前歯で噛めるよう、口を閉じることができるような環境をつくって成長発育期を過ごすのが良いと思われます。
歯並びのみを考えるとこの時期の治療ですべて解決しないかもしれませんが、噛みあわせを良い状態につくりあげ、すべて生え変わった後に再評価して、全体的治療が必要か考えるのが適切ではないかと思います。トータルした治療期間は長くなりそうです。
この時期ブラケットを使用しないで、いかに機能面を重視した治療計画をたてるか、と言う部分がポイントでしょう。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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