福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

フッ化物洗口

2013-08-04 | フッ素について

歯科医師会の会員ですと、主催の講演会が数多くあって、しばしば案内があります。
通常会場に使われる歯科医師会館も我が家の町内にありますので、頑張って参加すれば勉強し過ぎになるくらいです。
今日は福岡県歯科医師会主催の「フッ化物応用推進研究会」に参加しました。講師がフッ化物の分野ではビッグネームの九州歯科大の安細先生、福岡歯科大の筒井先生でしたので、久しぶりに先生方のお話を聴きたいと思い参加した次第です。
トピックのメインはフッ化物洗口のパブリックヘルス的な展開についてでした。福岡ではあまり一般的ではありませんが、幼稚園や小学校で集団でフッ化物洗口を行うと、虫歯は半減するというデータは、種々の研究で証明されています。九州ではお隣の佐賀県で小学校の9割ほどでフッ化物洗口が実施され、虫歯が多いワースト県から全国4位の虫歯が少ない県に改善したそうです。
フッ素洗口はもちろん個人レベルでも可能で、当院にも製品は置いてあります。水道水のフッ素化が実質行われていない日本では、最も虫歯予防に効果的な方法です。
ただ個人で洗口を習慣づけるというはなかなか難しいので、当院ではフッ素含有のジェル、フォームなどを準ずるものとしてお奨めしています。基本は使用後のうがいを控えるということです。市販の歯磨き剤でも使用後のうがいを少量の水で1、2回に控えると、フッ素の有効性が高まります。
正直なところ、講演内容には目新しいことはありませんでしたが、科学的根拠にもとづいた虫歯予防指導が再確認できた部分が多く、当院スタッフに還元することでさらにクオリテイが上がるものと思いました。





講演会の後は職場に移動して、カルテ記載、矯正関係の患者さんの分析と装置つくり。そして矯正材料のオーダー。この時期、矯正治療を開始する患者さんが多くなりますので重要です。
矯正関係の材料の詳細はスタッフにはわかりにくいので、在庫管理とオーダーは私がやっています。
矯正分野は他と違ってメーカにダイレクト注文ですので、不足分をメールやFAXで注文するわけです。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

同じ出っ歯でも

2013-08-04 | 歯並び、矯正の話

上の前歯が出っ張っているということで以前来院された患者さんです。
奥歯のかみ合わせがどのように完成していくかで治療方針が異なりますので、ほぼ永久歯に交換するまでしばらく待ってもらい、そろそろ治療開始となりました。














前歯が出っ張ってもちろん審美的に問題はありますし、口唇を閉じるのが難しく、口を軽く閉じた状態では下唇が上下前歯間に入ってしまいます。指しゃぶりが長く続いていたというのも原因の一つだと思われます。
上下前歯が噛みあっていませんので、もちろん前歯で物を噛むのがぎこちなく、舌が前方に突出してしまいます。口を閉じれないのでたとえ鼻が詰まっていなくても、習慣的口呼吸になって、感染症に罹りやすくもなります。
このようなある種の悪い循環になっていますので、成長発育期に介入して良いバランスに改善することは有効なことです。
ところでこの患者さん前歯がかなり出っ張っていてデコボコだし、少なくとも上の永久歯をどこか抜かなきゃ治らないのでは? とお思いでは? 答えはNOです。奥歯の噛み合わせが前後的にズレていないのと、上の歯並びの幅が狭いので、簡単に言えば下の歯並びに調和するように上の歯並びの形態を改善すればOKです。現在の問題点を考えると、矯正治療の意味が大きい患者さんと言えます。ある種治療結果が楽しみな患者さんでもあります。







ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする