最近はネットなどで種々の情報が手に入るということもありますが、セカンド・オピニオンを求めて来院される患者さんも程々いらっしゃいます。
歯の外傷に対する処置や将来的見通しなど、初期虫歯の治療方針、歯並び噛み合わせの治療の必要性や時期、などが内容的には多いのではないでしょうか。ある歯科医院で症状や処置に対する説明を受けたが、少し納得がいかないとか、本当に治療が必要なのだろうか、という疑問をお持ちの場合があります。また説明は受けているのですが、よく理解されていない場合、残念ながら若干説明不足なのではないかと思われる場合もあります。
各歯科医院での説明は、歯科医師の知識と経験に基づいたものでしょうから、大きくは間違いないでしょう。すなわち、、症状が中等度な例では治療選択や必要性についての相違はないと思います。
軽度の場合に、いつどのような治療選択をするかというのは、やはりバラツキはあるでしょう。さらに、重症な場合は専門性や知識技術の差は出てくるでしょう。
当院で努めているのは、なぜ治療が必要、あるいは現段階では不要なのか、そして見通しなどもできるだけ説明を充分にすることです。納得された場合には当院での処置や経過観察を行うわけです。
当院の患者さんでも、実は納得できずに他に受診されている場合もあるかとは思いますが、基本的によく説明をして質問を受けて、患者さんおよび保護者の方とコミュニケーションを良好にすることではないかと考えています。また、そのような環境づくりに心がけることではないかと思います。
人間を診る仕事ですので、個人差もあって、予測通りいかない時もないわけではありませんが、経過をみながら軌道修正ができるのは、定期的に受診してもらうということなんです。
セカンド・オピニオンだけではないですが、患者さん側からよくある質問については、今後のブログでまたお話できるかとは思います。実はブログのバックナンバーをご覧頂けばOKでもあります。
小学校中学年。例えば上の前歯が見えないくらい一見重症な反対咬合の患者さんです。これじゃ初期治療の効果もいかほどか? 難しそうと思うかも知れません。
ところがこの患者さん、自力で簡単に下顎を後ろに持って来ることができるんです。深く噛んでいることで、下顎がかなり前に誘導されているわけです。
こういう患者さんこそ早めに噛み合わせを改善して、良い顎の位置で噛めるようになると、良い状況で成長発育期を迎えられるわけです。小児矯正が非常に意味ある1例だと思います。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
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