福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

定期健診のむし歯予防効果

2008-05-09 | むし歯予防の話

日本ヘルスケア歯科研究会という、最近の臨床的予防歯科を牽引している研究会があります。
様々な臨床的エビデンスも収集しており、WEBでも公開されているニュースレターをみると、まさに私が日ごろ感じていることと同じことが書いてありました。



小児歯科といえば初診患者さんは乳幼児が多く、最初は乳歯の予防や治療が主体です。定期健診を続けて小学生、中学生、高校生となっていくわけですが、学校が忙しくなるのと、保護者が子どもの口の中を見る機会も減っていきます。そして本人が何か不具合を訴えなければ歯科受診しないと言う風に、年とともに定期的予防健診がおろそかになっていく傾向があります。
子ども達の歯の状態はどうかと言うと、小学校時代は乳歯から永久歯に生え変わる時期ですが、歯みがきは技術的にもあまり上手ではありません。中学校になると歯みがきはほどほど上手にはなるのでしょうが、12歳臼歯という一番奥歯が出てきます。この歯は磨きにくいこともあってむし歯リスクが高いのです。さらに永久歯が出揃った中学、高校生では部活、受験などで忙しく、歯のセルフケアが不充分になりやすい時期です。
小さい頃はフッ素も定期的に塗ってむし歯0だったのに、気がついてみれば虫歯&歯周病の大人になってしまい、小児の頃のむし歯予防は何だったんだろう? というシナリオはありそうです。
青少年期に何とか歯科での定期的予防健診を続けられれば、私達も安心です。



ニュースレターによると、15歳くらいまでのデータですと、定期的にメンテナンスを受けた人はむし歯数は同年齢の日本人平均の1/3 、不定期のメンテナンスを受けた人でも1/2という結果が出ています。日本ヘルスケア歯科研究会のホームページでもこのニュースレターはPDFファイルで公開されていますのでご覧下さい。
http://www.healthcare.gr.jp/guest/aa3/aa3.html

 

ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                             http://www.futatsuki-dental.com/

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