歯科業界で最近わりと聞く用語にMI(minimal intervention、ミニマル・インターベンションの略)があります。
最小限に介入する、侵襲するという意味ですから、むし歯の治療でできるだけ歯を削らない、出来るだけ天然の歯質を残すという治療コンセプト&方法です。
1990年代からminimal preparation (最小限に削る治療)という言葉で治療法自体は認知されるようになって来たのですが、2000年に世界歯科大会の委員会で提唱されて以来、21世紀になってからは、業界では市民権を得た感があります。
例えば奥歯の溝のところにむし歯があった場合、むし歯の大きさに関係なく削って、歯型をとって、次回来院時に金属の詰め物であるインレーを歯科用セメントで接着するというのが以前のやりかたで(日本以外ではアマルガムという材料を詰めるのが通常)、当院でも、成人のかたのお口の中をみると奥歯はいわゆる銀歯でいっぱいという場合も少なくありません。
最近は金属でなくてセラミックやハイブリッドセラミックなど歯の色の詰め物も多くなりましたが(これらは私費治療です)、金属と同様に歯を削るという面では、材料と見た目の違いと言えます。
以前は前歯のむし歯治療にもっぱら使われてきたコンポジット・レジンという硬質の樹脂ですが、最近は材質と歯への接着がかなり向上してきており、前歯奥歯を問わず使用できる範囲が広くなってきています。これが歯を削らない治療を可能にしている主役なんです。
次回に続きます。
患者さん向けの待合室雑誌にもMIの話が掲載されていました。左の写真のように、変色している部分のみを除いてコンポジットレジンできれいに治療できます。
最小限に介入する、侵襲するという意味ですから、むし歯の治療でできるだけ歯を削らない、出来るだけ天然の歯質を残すという治療コンセプト&方法です。
1990年代からminimal preparation (最小限に削る治療)という言葉で治療法自体は認知されるようになって来たのですが、2000年に世界歯科大会の委員会で提唱されて以来、21世紀になってからは、業界では市民権を得た感があります。
例えば奥歯の溝のところにむし歯があった場合、むし歯の大きさに関係なく削って、歯型をとって、次回来院時に金属の詰め物であるインレーを歯科用セメントで接着するというのが以前のやりかたで(日本以外ではアマルガムという材料を詰めるのが通常)、当院でも、成人のかたのお口の中をみると奥歯はいわゆる銀歯でいっぱいという場合も少なくありません。
最近は金属でなくてセラミックやハイブリッドセラミックなど歯の色の詰め物も多くなりましたが(これらは私費治療です)、金属と同様に歯を削るという面では、材料と見た目の違いと言えます。
以前は前歯のむし歯治療にもっぱら使われてきたコンポジット・レジンという硬質の樹脂ですが、最近は材質と歯への接着がかなり向上してきており、前歯奥歯を問わず使用できる範囲が広くなってきています。これが歯を削らない治療を可能にしている主役なんです。
次回に続きます。
患者さん向けの待合室雑誌にもMIの話が掲載されていました。左の写真のように、変色している部分のみを除いてコンポジットレジンできれいに治療できます。