福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

過剰歯って結構あるのかな?

2007-09-05 | 口の中の問題
過剰歯とは文字通り余計な歯で、乳歯とも永久歯ともつかない形をしていますが、出来る時期や歯の色を見ると永久歯に近いようです。
どこにあることが多いか? 上の前歯真ん中付近で、乳歯や永久歯の並びよりやや内側に位置していることが多いようです。歯の方向は必ずしも生える方向ではなく、横向き、逆向きも珍しくありません。過剰歯の場所によっては永久歯が出る邪魔になって、ズレて出てくるとかなかなか生え変わらないという問題が起こります。
そのような場合、小学校の低学年くらいで前歯が生え変わる時期になんか変だということでX線写真を撮って発見されることが多いようです。
早期発見は、乳歯の虫歯チェックや外傷で歯をぶつけた場合のチェックでX線を撮って偶然見つかる場合です。通常3、4歳くらいで早期発見して何をするという訳ではありませんが、近未来的に問題が起こってこないか適時に再チェックすることで、必要な処置が適時に行われます。
一方で、過剰歯が永久歯前歯と距離的に離れている場合は、永久歯の生え方や歯並びへの影響は殆んどありませんので放置しておいてOKです。


外傷後半年位で変色が発生したのでX線チェックをしてみると、向かって右上の前歯付近(多分前歯の内側)に逆向きに過剰歯が1本発見されました。
現時点では永久歯位置への影響はありませんが、将来的に時々は変化のチェックが必要でしょう。
過剰歯発生率は数%のはずですが、なぜか当院では最近たまたま続いているので、「結構いるな~」という印象を持ってしまいます。
ちなみに外傷した向かって左上の乳歯前歯の根は短くなっています。指しゃぶりもある患者さんですので、その影響も充分考えられます。
コメント
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