福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

久しぶりの歯科ネタ~6歳臼歯の生え方

2007-09-04 | 歯並び、矯正の話
6歳臼歯は第1大臼歯といって、6歳前後に乳歯の歯並びの後ろ(乳歯奥歯の後ろ)に新たに出てくる永久歯です。この歯がなかなか出てこない場合、通常は単なる個人差のことが多いのですが、まれにこの第1大臼歯が前方に倒れて生えようとして乳歯の奥歯(第2乳臼歯)に引っかかっている場合があります。業界用語で第1大臼歯のほうをectopic eruption (異所萌出)と呼んでいます。
第2乳臼歯は10歳頃に第2小臼歯が出てくることによって生え変わるのですが、パワフルな6歳臼歯に押されて根が早めに溶けてしまい、6歳臼歯が出てくる頃に、むし歯もないのに早々と抜けてしまうことがあります。この場合の第2乳臼歯はpremature resorption (早期吸収)と呼ばれます。
このような場合の将来的問題は何か? 第1大臼歯が前傾して生えて来るため、第2小臼歯が生えてくる場所が無くなることです。むし歯が無い状態で乳歯が抜けると自然の生え変わりと思って気づかないまま過ごすことも多いので、ちょっと曲者です。
永久歯への生え変わりが終わる少し前頃までに発見されれば、矯正治療でスペースを取り戻すことで無事生えてきます。この時期の治療は歯がうまく出てくるように誘導する処置ですので、咬合誘導とか萌出誘導とも呼ばれています。
タイミングが遅くなってしまうと、歯が自力で出て来れなくなったり、スペースをつくるのが困難になったりしますので、やはりタイミングは重要です。


上の真ん中から5番目の歯、すなわち第2小臼歯の生えるスペースが左右とも全くありません。このままだと、生えてこない可能性が大です。
年齢的に今から出て来ようとする時期ですので、簡単ではありませんが何とか出てくるスペースをつくることで、第2小臼歯が自力で出てくることを期待します。
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まねき猫

2007-09-04 | できごと

昨日のテレビの話ですが、名探偵コナンを子どもたちが観ていました。
私は一瞬立ち止まって観ただけですのでストーリーがどうだったかは関知しませんが、どうもまねき猫の話で、まねき猫にも左手を上げている猫と右手を上げている猫があるそうで。右手はお金を招き、左手は人を招くのだそうです。
2005年の私の誕生日、息子たちが誕生プレゼントにと、黄金に輝くまねき猫を買ってきてくれました。電池式で腕が前後に振れるやつです。貰ってしばらくして例の大地震です。落下して腕(というか前足)が動かなくなってしまいました。その後も私の部屋にずっと置いてありましたので、あらためて見ると、この猫は左手を上げています。
長男に「うちのまねき猫、人を招くやつだね」と云うと、「おとうちゃん、薬院に(職場に)持って行ったら」。 人を招くとは、患者さんを招くのかも知れません。それもいいけど、色んな人が来て楽しい我が家であり、楽しいふたつき子ども歯科であって欲しいと思うし、新しい出会いがあると嬉しいなと思うことしきりでした。



左手を上げているものの、右手には大判を握って輝いているしたたかな猫。左手に付けるキャッチがいくつかあったのですが、私がその時選んで付けたのがHAPPY。

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