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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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「土と内臓」微生物がつくる世界・ヒトの消化管は植物の根と同じ

2024-10-21 | 
まさに今、多くの人が知るべき素晴らしい内容でした。

近年、自己免疫疾患と慢性炎症疾患が多発しているのは、マイクロバイオームつまり微生物叢が乱れているから。
きれいすぎる環境、極度に殺菌された食物や水、抗生物質の繰り返しの服用、土や自然との接触の少なさ、こういったすべてのことは私たちにとって不利益になる。

土壌の健康と人間の健康は、微生物によって直につながっている。
植物の根は土壌内の微生物と密接に共生しお互いの防衛力を上げている。ヒトの大腸内もまったく同じ環境にあり、ヒトの免疫系の約80%は腸特に大腸に関係している。


「腸内細菌バランスの異常は、肥満、ある種のガン、喘息、アレルギー、自閉症、循環器疾患、1型および2型糖尿病、うつ、多発性硬化症などとともに、腸管壁滲漏症候群や炎症性腸疾患が含まれている。」

「マイクロバイオームを特に子どものうちに混乱させることが、現代病の根本的要因として考えられるようになってきた」

消毒した土壌と消毒しない土壌で植物を栽培すると、消毒した土壌の植物は病原体にやられ、もう一方は健康に育つ。そして健康な植物を食べた子供たちのアレルギーや喘息は翌年には減ったそうだ。

抗生物質は家畜に投与されている。過剰投与された家畜は早く太る。世界の抗生物質の90%は感染のない動物に与えられ、耐性菌を発生させている


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何年ものコロナを経て今また様々な感染症がやけに流行りつつある。特に子供中心に。
菌類を遠ざけすぎたんじゃないかしら、無菌ほど抵抗力のないものはないから。そう思っていた。
感染症対策としてまた無理やり殺菌すれば、ますますマイクロバイオームは破壊されかねない。
まずは食事を見直すことなのでしょうね。
私たちはマイクロバイオームの世話係である
人類の歴史上、今はもっとも植物性の食物を摂らなくなっているのだそう。

土と内臓  微生物がつくる世界 2016年11月発行
デイビッド・モンゴメリー アン・ビクレー 著
片岡夏実 訳
吉野愛 装丁



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