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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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花粉症対策:衛気を高める黄耆(オウギ)と玉屏風散

2017-03-25 | アレルギー・花粉症・鼻炎・咳
花粉症はふだんから養生して体調を整えることが一番ですが、
(冷たい物を控えタバコを避け、暴飲暴食、偏食少食を改善し、
遅寝徹夜過労などの不摂生を控え、ストレスや運動不足を解消する、など)

漢方対策として行うべきは「衛気」の充実です。
バリアの力「衛気」を強化・衛益顆粒
その中心的な働きをする生薬が「黄耆」で、玉屏風散(商品名:衛益顆粒)の主成分です。

黄耆の効能:益気昇陽 固表止汗 利水消腫 托毒生肌 補肺健脾
黄耆:マメ科キバナオウギまたはナイモウオウギの根
オウギは冷涼で乾燥した気候を好む多年生草本の植物なので日本では自生せず
主な産地は中国の山西、内蒙古、甘粛、吉林、黒竜江などで、
栽培には数年かかり、根は秋に掘り起し天日干しされます。

黄耆にも等級があり、
かつて日本で、自生する木耆(マメ科モメンヅルやムラサキモメンズル)を
代用したこともあったが等級としては劣品で、
現在の日本薬局方で定められる「黄耆」は、黄耆の最上品である
キバナオウギやナイモウオウギですから、すなわち中国産です。
もちろん日本の医薬品の規則に基づいて、産地や農薬や重金属のチェックがなされています。
加工食品問題などでなにかと中国製品を嫌う日本人が多いのですが、
生薬に関しては土地の恵みですから「中国産、大丈夫?」と嫌うのは見当違いでしょう。

そんなにいい物なら、黄耆さえ摂っていれば大丈夫!
と安易に判断しがちですが、
何事もバランスが大事で、黄耆に数種の生薬を組み合わせるほうが邪気を払う力がアップするのです。
そこに何千年もの試行錯誤を重ねた経験医学である中医学の繊細さ奥深さがあります。

「玉屏風散」という漢方処方は、黄耆、白朮、防風の三味からなり、
これらの生薬の相乗効果で益気固表、去邪、止汗の効能が得られます。
漢方処方も、料理のレシピのようにバランスよく組み合わせることで体への効果を高めているのです。

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