漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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口の中の乾燥ドライマウス・水を飲んでも潤わない

2014-11-13 | 老化・血流
口が渇く、口の中がベタベタする、食べ物が舌にしみる、ヒリヒリする、口臭が気になる・・・
加齢とともに様々な分泌物が減り、あちこちカサカサになるのですが、乾燥する季節になってドライマウス症状を訴える人が多くなりました。

ふだんから、よく噛んで食べる習慣をつけ唾液の分泌を促すことです。

乾燥⇒水を飲む、という発想をしがちですが、
水でしっとり潤うというわけにはいきません(水を飲んでも肌が潤わないのと同じこと)
潤いをキープする力が不足しているのですから、体力をつける養生が必要です。

むやみに水を飲めば、浮腫んでしまいます。
浮腫みを生じると、血圧に影響を与えたり、夜間尿が頻繁になったり、体がだるくなったり、冷えがひどくなったりと、いいことはありませんね。

漢方対策で潤い充填対策してみましょう。
陰液を補う「麦味参顆粒」や「八仙丸」「瀉火補腎丸」「六味丸」など。
のどの渇きや痛み、咳の風邪など急性的に症状が発生した時は、「潤肺糖漿」や「麦門冬湯」などがあります。

気楽にサプリメントで、という方には、
『百潤露(ひゃくじゅんろ)』
朝起きたらまず1包。口の中が潤います。(上の写真右奥)

「百潤露」に含まれている「百合(びゃくごう)」はユリ根です。
これからユリ根が旬を迎えます。汁物の具や炒め物に手軽に使ってみましょう。
ほかにも潤いを補う食材がありますので、メニューに加えて潤い豊かな季節にしましょう。
秋の養生:食欲の秋は陰を補う(補陰)食べ物と漢方薬

紅沙棘もいいですね。 

※加齢や季節の影響以外にも、寝不足や疲労蓄積、口呼吸、ストレス、風邪や発熱によっても唾液の分泌量が低下することがあります。糖尿病、シェーグレン症候群、腎不全などの病気、または薬の副作用や放射線治療の副作用の場合もあります。


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