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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

究極の面倒くさがり

2005-04-08 | 漢方的話題
「カボチャが○○(生活習慣病のひとつ)にいいらしいんだけど(TVで見たらしい)、カボチャの粉、売ってないの」と尋ねられた。
「カボチャの料理を食べたらどうですか?」
「めんどうだもの。粉なら簡単でしょ。」

究極の『面倒くさがり』じゃないだろうか。

確かに食材一つ一つになんらかの「効果」はある。カボチャの効果ももちろんある。
だけど、こと生活習慣病に関しては、日々の食生活などの偏りから生まれるわけで、食生活全体を改善することなくカボチャに偏ってもいい結果は出ないと思う。
しかもめんどうだから粉で、とは恐れ入る。

花粉症に疲れてくる後半戦

2005-04-06 | 漢方的話題
「今まで服用していた漢方薬の効きが良過ぎる感じがして2/3包くらいに減らしているの。少し症状が変わってきたのかも」
とは、漢方薬の服用に慣れた患者さんです。

その通りです
「効きが良過ぎる感じ」という言い方がまたデリケートな表現で、
『すごく効くのがわかるけれど、無理やりな感じで体が耐えられない』という状態でしょう。
西洋薬の鼻炎薬を連日使用している人にもこんな状態に陥って「鼻炎薬が効かなくなった」と言われる方がいます。

花粉シーズン前半は症状をとり除く漢方薬(炎症を冷ましたりむくみを解消したり)ですっきりしますが、後半になると体力を補うものが必要になります。
体力を補う漢方薬も様々あり、人それぞれ、ふだん弱い所に疲労が出るようで、たとえば補中益気湯だったり八仙丸だったりします。よく相談してください。
鼻炎薬が効かなくなった人も漢方薬を利用してみると体が楽になるでしょう。

漢方の部屋

拒食症のジレンマ

2005-03-26 | 漢方的話題
「太りたくない」でも食べたい!

甘いものを食べた後、落ち込んで肝心の食事を控えてしまう。
すると栄養の偏りが激しくなり、体が食べる事を強く要求する。
こらえきれず手近なものつまり甘いものをまた口にする。

そのうち思考が転倒する。食事を摂ってその先にデザートがあるべきなのに、発想が逆になってしまう。
『おやつを食べた上にご飯を食べると太る』
『ご飯は太る』
『甘いものは食べるけど食事は太るからあまり食べるとよくない』

さらにどの問題よりもこのことが思考の中で最優先される。
そしてこの強いストレスはホルモン系に及ぶと栄養の偏りも相まって、女性の場合無月経となる。

この場合の生理周期を回復するのは、なかなか難しいものがあります。
よくなりかけたかと思うと、季節の変わり目などにまた思考が偏ってくる。本人も自覚しているけれどどうにもならない様子。
年単位の対策になると思うけど、気の流れを改善する漢方処方を中心にそしてゆっくり相談することで、思考を開放していければいいなと思っています。体の余裕ができてくると心の余裕も生まれてきます。

生理と漢方薬:生理不順・無月経

(考)なぜ、若い女性はそんなに痩せたいというストレスのなかに落ち込むのか?
ぜひもっと太ったモデルで雑誌を作ってほしい。「ブリジット・ジョーンズ」なんかがいつも表紙を飾るといいのに・・・

花粉症話題はすごいですね。

2005-03-24 | 漢方的話題
昨日の花粉症漢方薬の話題は予想以上のアクセスがあり驚きました。それほど花粉症で悩む人が多いということでしょうか。
で、今日は参考ページをご紹介します。興味のある方はどうぞ。


それにしても、インフルエンザやら花粉症やらと、このところTV健康番組の「あおり」は、すごいですね~。 ・・・
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花粉症に、アレがいい、コレが効くとか、いろいろ登場しますが、それだけでケロリと直るというわけにはいかないようです。
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苦しい鼻づまり。このまま強盗に襲われて口を塞がれたりしたら、窒息死してしまうに違いない・・・とつまらない恐怖感を覚えたりします。(なことないか)・・・
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本に載っていた花粉症の漢方薬だが鼻づまりがよくならない!

2005-03-23 | 漢方的話題
「花粉症に効くと何かの本に載っていた漢方薬を飲んだのに、鼻水には少しいいが鼻づまりにはちっとも効かない」と電話をいただいた。
・・・だから漢方薬の選び方の話をしたのに・・・『本に載ってた』で一方的に・・・

「その漢方薬の効能には鼻水のほかに、ぜんそく・せきとあるが、私はせきは出てないの!」
・・・そう怒っていわれても・・・

「『花粉症の鼻づまり』という効能がある漢方薬はなんという名前か教えて!」
・・・そんな効能が書いてある漢方薬なんてはっきりいって無い・・・それに名前だけ知ってどうするつもりなのだろう・・・

強く言いたい!
漢方薬は、食事療法に近いものだといえる。
人それぞれに傾いた体調に応じて、どんな食材(この場合は生薬)が必要か?と考察して、料理(つまり漢方処方)を選ぶようなもの。体調によって食べたいものが違うように、漢方処方は異なるのだ。

西洋薬の抗アレルギー薬や鼻炎薬などとはかなり思考が異なり『病名』でなく『体の状態』で処方が決まる。だから来店して体調を教えていただかなければ

と説明しても凝り固まっていて話が通じないんだな~これが・・・

食事や日々の養生の積み重ねで体質が作られるということをもっと知ってほしいデス。
そして食事(や漢方処方)の内容が体質にあうと、ぴたっといやな症状から開放される。これが漢方のスゴイところ
なんです、ホント。
漢方の部屋