鬼の霍乱

ふとめまいを覚える。
ものに掴まり、身体を支える。
目が左右に踊っているのが自分でも分かる。
吐き気を感ずる。
もどしたら楽になるかなと思うが、出ない。
横になると楽になるが、起き上がるとぐらっと来る。
と、吐き気、トイレに駆け込む。
これはいかんと病院へ。
すぐに血液検査、レントゲン、ＣＴスキャンを受ける。
頭では脳腫瘍という言葉も閃いたが、初めて経験するＣＴスキャンに興味津々。
点滴も初体験。
車椅子に乗ったのも初体験。
物珍しさから自分が病人だという事を忘れている。

結果は
めまいの原因となる大きなものを消去していくと、何も残りません
と言われた。
ＣＴスキャンに出てこない脳内血管の小さな詰まりがあるかもしれないから
ＭＲＩを受けてください
こんなチャンスはない。
またまた初体験。

閉所恐怖症ではないし、好きなＣＤが聞けるというのでノリの良いブラジル音楽を
持参する。
ところが、余りに五月蠅過ぎて音楽どころではなかった。

結果は
脳の血管は、綺麗だとのこと。

実は奥歯の神経を抜いてその消毒をしているとき、
横を向いてほしいと歯医者に言われる。
私はサービス精神旺盛なのでガバッと向いたら、僅かな時間なのに直ったとき
ちょっと首がおかしいと思った。
そして立ち上がろうとして、冒頭のシーンにつながっていく。
その話を医者に話したら、それは在り得るとのこと。
よく美容院で洗髪中女性がそうなる事があるらしい。
医者は一言
加齢でしょう
そうなのだ、いつまでも若くない、私は素直に受け止める。
定期健診を受けるたび（病気になりそうな数字がないから）医者泣かせだと言われる。
一病息災というでしょ、これからは自分の身体に気を付けて。
医者に念を押される。

そう、これからは充分気をつけましょう
余りお調子に乗らないように。
オチョーシといえば・・・・・最近お酒の量も減ってきたし・・・・

羽田国際ターミナル

１１月のはじめに消防署の査察が入って、舞台の前明かりとして脇通路に置いた
スタンドのスポットが避難通路を妨げているとかで、
撤去する事になったと連絡があった。
地明かりのみと言われたので暗いのじゃないかと思ったが、真上にサスペンション
ライトが吊られていて、一応明るい。
でも、舞台の前に行くとやはり人形の顔が暗くなるようだ。
前明かりがないのはやはり厳しいが、それを全く考えなかった設計士は一体誰だろう。

エイペックが行われていた間、土・日といえどもがくんとお客さんは減ったそうだ。
その反動というわけではないだろう。
今日は多かった。
担当者は、開港依頼ではないかと言っていた。
どうやらツアーのコースに入ったらしい。
ところが悲しいかな人形が低い。
またツアーの移動時間とも重なって途中で人は減ったが、
それでも多かった。

写真は舞台裏から撮ったもの。
赤い柱や梁は全て漆塗り。
舞台も本格的な能舞台に作ってある。
この能舞台だけでいくらかかったのだろう。

益田の糸あやつり

久しぶりに皆と顔をあわせる。
メンバーは減るどころか１名増えていた。
しかも観客動員が増えているとか。
嬉しい話だ。
少しでも面白い作品作りの手助けになれば
と思う。

明日から再び島根県・益田市

今年の１月から３月まで講師として関わった島根県益田市の伝統芸能・糸操り人形に
今年度も関わる事になりました。
ここの人形は明治２０年頃に伝えられていて、明治３３年に旗揚げをした
九代目結城孫三郎からの流れにある私たちの人形より古い形のものが
伝わっています。
糸あやつり人形の原点を知り、歴史を知る上でとても貴重な経験になるでしょう。
ところが問題があります。
形や痕跡から伝えられてきているはずのものが、違う形になっていたりしています。
これが現在伝えられてきている伝統だといえばそうなのですが、
表現が劣ってしまう現実もあり、
また文化財として手を付けられない領域もあり、
その辺りが前回から持ち越している課題です。
すぐには解決しそうにもありませんが、
何とか糸口を見つけたいと思っています。

沖縄からの贈り物

知人が沖縄を旅行した。
先日彼が現地から荷物を送ってくれた。
送り票を見ると「酒」と書いてある。
泡盛だろう。
思わず顔が緩む。
早速箱を開ける。
最初に出てきたのは、
ゴキブリだった。
でかい！