江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

ホッと落ち着ける

2022-03-06 00:00:40 | 大道芸
今日の府中郷土の森博物館は、やっと”梅が咲いている”状態に。
でもまだ満開ではない。
今日の風は春一番だったそうで、
時折花びらが桜のように舞いあがって、
それは見事だった。

私たちの遣う所は、ハケとハケに挟まれた窪地で、
風の影響が少ない。
今日のこの風の中でも、飛ばされることなく
人形が遣えた。
と言っても糸は流され、
上手く糸を取ることができず、
四苦八苦したのだから、
良い出来栄えとは言えまい。

そんな中で、それでも人は集まって観てくれる。

今年は子供が良く見ている。
たびたび親御さんから
「この子がこんなに集中してみるなんて、初めて」
そんな声が聞こえた。

不思議な空間が生まれる。
ひとしきり人形を遣い終えた後、
子どもたちと人形が、
ほっこりとして落ち着いた時間を創りだすことが多い。
間近で見つめ合い、時に触れあい、
たまに人形に抱き着かれる。
子どもたちの笑顔がはじける。
中には「3回目観に来た」という子もいる。

大人たちも
2回目観に来ました
今日は友達を連れてきました、
旦那を連れてきました
と言う人が、意外に多い。

こんな時代である。
気持の落ち着かない日々を送っている人は
多いのではないだろうか。
子どもも大人も、ホッと落ち着ける空間を
意識、無意識に関わらず、求めているのかもしれない。
つくづく大道芸をやっていて良かったと思う。
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