江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

子どもたち

2017-12-13 23:42:01 | 日記
そこは東京でも有名な繁華街の近くにある保育園、
住宅街の中のモダンな園舎の奥にある園庭は、
ブドウ畑と林に囲まれた土の庭、
見事に晴れ渡った青空の元
子どもたちはのびのびと人形に反応した。

酔いどれがお辞儀をして最後の挨拶をするとき
真正面に座った男の子が
「この顔嫌い、早く行って」
すかさず別の子が
「お母ちゃんそっくり」
言った子のお母さんがオカメ顔かどうかは
流石に追及しなかったが
子どもたちの反応はいつも楽しい。

この保育園の素晴らしいところは
父親の参加が多かったこと、
土曜日と言うこともあったが、
父親たちも豊かに反応していて、
この保育園の姿勢が良いからだろうと感心した。

福島県内のこども園に行ったときは、
公演が終わった後、年長の男の子が3人やってきて
「人形を教えてください」
これほど嬉しいことはない。
早速人形の持ち方を教えて遣わせたら
どんどん仲間が増えていき、
ワイワイにぎやかに。
直前にあやつり人形を作るということをしていて
興味を持ったのだろうと先生は言う。
子どもたちには重すぎるので私が介助しながらだったが
その真剣な顔が印象的だった。

何年か前ある保育園で
ほかの園児たちは皆部屋の戻って
0歳児だけが7,8人残ったことがあった。
もちろんそれぞれ保母さんに抱かれているのだが、
獅子で頭を噛んだ後も帰る気配が無く、
ならば、と、獅子で子供たちにじゃれ付いていたら
子どもたちは嫌がることもなく
いつの間にかとても安らかな空気が流れ出し
しばらくそうして過ごしたことがあった。
あの空気はどこから生まれたものだろう
とっておきの時間だった。


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