江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

遊女

2012-01-25 00:26:07 | 向島百花園公演
今回の芝居は女郎の話。
女郎のことをもう少し理解しようと、20年以上も前に古本屋で手に入れた本を
実は始めて開いた。
「遊女風俗姿細見」(足立直郎著、展望社刊)

知らない事が余りにも多い。
山田五十鈴とジュディ・オングが母娘で出ていた必殺シリーズ、
必殺に行くとき芦屋雁之助が漕ぐ舟で向かうが、
これは舟饅頭という売笑婦が仕事に行くときの姿だと、初めて知った。

そして江戸時代とひとくくりにくくられても、上方と江戸とでは大きく違う事も、
改めて分かった。

近松の義太夫節で有名になった心中。
実は大阪の遊女の間で流行ったという。

また蔭間(かげま)という男娼がいるが、
江戸は武士が多いので蔭間がもてはやされたけれども、
江戸っ子の性格から蔭間になる男が少なく、
上方から美少年を江戸に連れてきたとか。

江戸時代のことを余りに知らなさ過ぎると思うのだが、
それ以上にいまの時代、余りに東京中心に考えすぎていて、
江戸時代のことになると、どこかすべて江戸でのことに思っていやしないか、
少なくとも私自身はそうだったと、深く反省。
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