マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

写真集『離島の祭り』(著:箭内博行 発行:グラフィック社)を観賞

2018年12月13日 | 読書

 数日前、ラジオ体操終了後、私が勝手に”ひげじい”と名付けているYさんから、どうぞお読み下さいと『離島の祭り』を渡された。ひげじいは写真集を買って読むのがよほど好きらしく、読み終えるとその本をラジオ体操仲間の数人に貸してくれる。私もその一員で、今までに「世界の墓場」・「日本の刑務所」・「軍艦島」などを貸して頂き眺めた。滅多に見ないような本ばかりで、いい機会と、暫くお借りしてじっくり眺めてさせてもらってきた。
 今回の『離島の祭り』の著者は箭内博行氏。「島」・「祭」・「日本再発見」がテーマの写真家で、今までに20年かけ国内340の島へ赴き撮影をしてきたそうな。この写真集には北海道から沖縄にかけて34の島とそこで行われている祭りが紹介されている。
 「はじめに」で彼は「海によって本土と隔たれた離島には、今も日本の原風景を彷彿させる自然や町並みが数多く残されている。それら島々の民族文化は、祭りや年中行事という形で今に受け継がれている」と書いた。

 実際その祭りの写真を眺めて観ると、人々がイキイキと躍動し、活気に溢れている。離島に出掛けていってこの眼で祭を観たくなるような写真が多数。思えば、私は離島へはあまり行っていない。登山の目的で、百名山のある利尻島や屋久島へ、宿泊合宿の引率で大島へ、辺野古基地建設反対運動で沖縄本島へ、と僅か4島に過ぎない。そこのお祭りに出合ったこともなかった。離島で祭りが盛んに行われていることさえ知らなかった。(写真:利尻島麒麟子)








 昔の離島は、今以上に厳しい環境で、その頃の民にとって「祭り」とは、困難を乗り越え生きることに直結した、切実な祈りであったことだろうとの文章を読み、その指摘がストンと胸に落ちた。
 もう行くことは無いだろうが、「沼島八幡神社春祭り」や「利尻島麒麟児子」や「八重山諸島の豊年祭り」などは特に観に行きたくなるような祭りだ。
 一方、多くの離島が人口減少に悩まされ、ニッポンの島文化は失われつつあるそうで、著者はそのことを嘆いてもいた。(写真:沼島八幡神社春祭り)





 本を渡されるとき、傍らにいた上野さんから「日本にはどのくらい島があるのかしら。私の予想は600くらい」と言われ、私は「2000くらいあるのでは」と答えた。ネットで調べてみると、「島の定義を海岸線100メートル以上のものとすると島の総数は6852」とあった。そのうち人の住む
島は400強。

 

 



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