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主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

塚口サンサン劇場「RRR」1周年記念大感謝祭!昼・夜ナートゥ祝って祝って祝い倒してきました!昼の部!

2023-10-21 23:43:43 | 映画感想
 人体。
 それは神秘に満ちた存在。
 緩慢なペースであればその肉体は3万ヘクトパスカルに耐え、環境が十分であれば-50℃から50℃までは耐久可能と言います。
 それでは、「RRR」マサラ上映2回分、時間にして185分×2=370分、ナートゥ×2、エッタラジェンダ×2という未曾有の環境に人体は耐えられるのか。
 2023年10月21日。兵庫県は尼崎市にて未だ人類が体験したことのない人体実験が行われました。これはその真実の記録である。
 
 祝!「RRR」連続上映1周年! 昼ナートゥ&夜ナートゥ連続参加してきました!!
 
 いやまさかチケット取れるとか思ってませんでしたよ?
 最初は夜ナートゥのチケットを取って、ほんのシャレのつもりで昼ナートゥのページ開いたらまだ席が残ってたので考える前にチケット取ってました。取った後で己の所業の意味にふるえるわたくし。
 というかそもそも「RRR」連続上映1周年というのがわけがわからない。思い返せば「RRR」、上映1ヶ月も経たないうちにマサラ上映を敢行してたのがわけがわからないし、ほぼ月イチペースでマサラ上映してるのもわけがわかりません。こんなことしてるの天の川銀河じゅう探してもサンサン劇場だけだろ。
 わたくし人形使いもそれなりに生きてきていろいろな経験をしてきましたが、「同じ作品のマサラ上映に連続で参加する」という経験をするのは初めてです。というかほとんどの人類がそんな経験してないと思いますが。そんな感じでまたひとつサンサン劇場にはじめてを奪われてしまいました。
 初めてに出会える映画館・サンサン劇場。
 
【参考資料・これまでにサンサン劇場に奪われてきたはじめて一覧】
・初めてマサラ上映に参加する
・初めて映画館の開館前に並ぶ
・そこで初対面の人と「バーフバリですか?」「バーフバリです」という会話をする
・映画を見に行って筋肉痛になる
・映画を見に行って喉が潰れる
・初めて6時間連続でマサラ上映に参加する
・初めて同じ映画館で4本連続で映画を見る
・初めて映画館で踊る
・初めて映画館で歌う
・初めて映画館でラテン語を叫ぶ などなど
 
 といった具合でキリがありません。
 さて、それではかの人類史上に名を残すこと間違いなし創造神ラージャマウリ監督「RRR」マサラ上映、2連続で参加すると人体はどうなってしまうのか。
 それを知りたいなら己の身で確かめるのみ! いざ鎌倉ーッ!
 まずは昼の部、吹替版です。
 今日は写真も感想も量が多いのでサクサク行きます。
 
 
 
 
 待合室にはラーマ&ビームの勇姿、そしてこれまでサンサン劇場の暴挙努力の結晶である「RRR」マサラ上映の歴史が刻まれています。その歴史を刻むのはもちろん我らが関西キネマ倶楽部。これからも素晴らしい写真を取り続けてピュリッツァー賞を500回くらい受賞してください。
 そしていつもの!
 
 
 昼夜合わせてとんでもない数のdostiでタコ殴りにされて血中dosti値が急上昇し病院送り寸前に。わたくしからはこのレポをささやかなお返しとして差し上げたいと思います。うおお俺の渾身のdostiを喰らえ!
 いやーこれまで「RRR」のマサラ上映でさまざまなdostiを頂いてきましたが、ほんとにみんなよく考えるなあと感心しきりです。まさにdosti。塚口サンサン劇場という場への、「RRR」という作品への愛を各々のやり方で表現しているのが素晴らしい。なんというかもう、「愛」の完成形を見ましたねわたくし。
 また今回、少し前にDMで来年宝塚劇場で開演される宝塚RRRに誘ってくださった方にようやくご挨拶できました。よもや宝塚に行くことになろうとは……。
 それに加えて、ありがたいことにフォロワーさんからも「レポ読んでます」と声をかけてもらえることが増えてきたのが本当に嬉しい。脳内麻薬がメルカリで転売できるほどびゃーびゃー出る。みなさんの一声一声がわたくしのアドレナリンとエンドルフィンとドーパミンに変換されております。幸福感でキマるキマる。
 などと早くもガンギマリになってますがまだ上映前ですよこれ。上映開始したらどうなってしまうのか。
 いよいよ開場時間となったので、すでに熱気渦巻く中シアター4へ。
 中はこんな感じ。
 
 
 いつもの上映前映像を見ると、いよいよこれからマサラが始まるんだ……という期待感が足元から這い上ってくるのを感じます。
 今回の席の両隣の方は、方やマサラ上映参加がこれで2回目で気合十分の装備の方、方やこのマサラ上映のためになんとわざわざ九州から足を運んだという方でした。こうして初対面の方とも声を掛け合って同じ作品を楽しめるのも塚口マサラの素晴らしいところです。
 そしていよいよ上映時間、万雷の拍手とともに現れたのは我らがシネマスター☆トムこと戸村支配人だーッ!!
 毎回言ってますが登場しただけでこれだけ場が湧く劇場支配人なんてここにしかいないだろ。劇場が揺れてるんですけど。
 そんな戸村支配人いわく、「まさか1年間連続で上映し続けるとは思わなかった」とのことですがそれは完全にこっちのセリフです。そもそも同じ作品を1年間連続で上映し続けた映画館ってほかにあるのか? そのうちギネスに載るのでは? そしてそんな前人未到の暴挙に命をなげうって着いてきてる客側も客側ですよ。
 今回は戸村支配人、前日に腰をやってしまったとのことでお手本ナートゥは控えめでしたが、その分いずれ来たるであろう「RRR」連続上映2周年記念までにははるかインドに渡りナートゥ仙人(?)の元で修行を積んでさらに本国からラージャマウリ監督を呼んでキレッキレのナートゥを披露してくれることでしょう。ハードルを限界まで上げていくスタイルですよ。
 戸村支配人による前説では、「関西だからって無理して面白いことを言う必要はありません! どうせ最後のエッタラジェンダに出てくる監督に全部持っていかれます」で会場爆笑。さもありなん。なんせ創造神だからなあ……。
 そんな感じですでに会場はドッカンドッカン湧いてますがいつもの通りまだ映画は始まってません。意味がわからない。このまま上映が始まってしまったらいったいどうなってしまうのか。
 
スクリーン「TWIN」
観客「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
スクリーン「DVV」
観客「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
スクリーン「S. S. Rajamouli」
観客「ありがとおおおおおおおおおおおお!!!!」
 
 こうなります。感謝を忘れない映画館、サンサン劇場。これでまだ本編始まってませんからね。ロゴの段階ですからね。ファミレスで例えるならまだ水ですよ。まあ「水」のパートはこの後来るわけですが。
 会場の盛り上がりはもう言うまでもありませんのでそれ以外のところに言及すると、昼の部である吹替版では声援が目立ってたように思います。なんか一部界隈でペッダイヤがカルト的な人気を集めているらしいんですが、そのせいかペッダイヤへの声援が妙に多かった。
 ラーマとビームへの声援に関しては言うまでもないでしょう。それぞれのエントリーシーンの盛り上がりと言ったら天を裂き地を割るほど。
 対して、ビームとジェニーの出会いのくだりのとこらへんのコメディシーンでは笑いも漏れていて和やかな雰囲気になってました。BGMに合わせてた主張しすぎない鈴やタンバリンといった鳴り物がまた素晴らしいんだ……。昼の部は鳴り物が特に芸達者だった印象です。
 そう! これこそが塚口マサラの醍醐味。こうしてマサラ上映のレポで毎回書いてますが、塚口のマサラ上映は映画の一部になれるんです。この一体感こそ塚口よ。
 そして山ほど盛り上がりポイントがある本作での最大の盛り上がりポイントであるナートゥ。いやーもう盛り上がったとか盛り上がらないとかそういう話ではない。ここほんとに映画館?(いつもの)
 どっから出てくるんだという大量の紙吹雪がスクリーンを覆い、耳を聾する歓声と手拍子がシアター内を揺るがすこの光景は一度見たら忘れられないものですし一度見たら二度目三度目を求めずにはいられません。麻薬では? 否、このナートゥのシーンがもたらす多幸感は地球上に存在するどんな薬物を持ってしても得られるものではありません。だからこそ塚口の民はいかなる手段を持ってしてもこの多幸感を再び得ようとサンサン劇場に集結するのです。麻薬では?
 ですが、「RRR」の恐ろしいところはこれで終わらないところ。スコット邸襲撃のあたりからは文字通りの息つく暇もない急展開に次ぐ急展開が我々観客を待っているわけですが、昼の部で特に盛り上がったのは実質ラストバトルである、ラーマ救出後の森での戦い。
 宇宙一カッコイイ肩車からのみんなで「ラーマン!! ビーマン!!」でもう日常生活では絶対に分泌されない種類と量の変な汁が脳からドッパドパのドパですよ。そろそろWHOで塚口マサラ上映中のバイタルチェックを行ってほしい。最高にアガった。あそこで正気を保ってた人なんてひとりもいないでしょう。あの一体感たまらん。顔も知らない人たちが一斉に叫び歌う。麻薬では?
 しかし皆さんご存知の通り、ここまで盛り上がっててもまだ盛り上がるわけですよ。改めて考えるとここまで盛り上がっててまだ盛り上がるとかどう考えてもおかしいですが、前述の通りこの期に及んで正気なんて保てるわけがないのでOKです。
 正気を保ってる暇があったらはいはいはい全員立ってエッタラジェンダの時間だオラァ!!(!?)
 というわけで正気を蹴っ飛ばしてエッタラジェンダですよ。もはやこの段階では作品、会場、観客の境界線は完全に消失し「我々」はひとつの「我」となる。
 本作のエンディングであるエッタラジェンダでは、歓声と鳴り物と紙吹雪が完全にスクリーンと溶け合ってここでしか見られない光景を作り出しています。「RRR」という作品とそれを愛する観客、そしてその愛に応える劇場のまさに三位一体ですよ。このうちのどれが欠けても成し得ない、そしてここに集った一人ひとりによって作り出された宇宙一美しい光景ですよ。
 ……といった興奮のまま、昼の部は終了。館内が明るくなって改めて観客席から拍手が沸き起こります。最高。最高としか言えない。人類がこれまでに生み出したどんな語彙を持ってしてもこの幸福感、充足感を十全に表現することは叶いません。ただひたすらに最高。
 終わった後に観客席のそこかしこから「楽しかった!」「最高だった!」と声が聞こえ、隣の人と「お疲れ様でした!」「楽しかったですね!」と挨拶できる。最高です。
 その中でも何が最高かって、今回はおかわりがあるんですよこのあと。夜の部がまだ残っているんですよ。
 しかし、あえてここでいったん筆を置かせていただきます。いわゆる「引き」です。「溜め」です。
 というか「RRR」マサラ上映2連続のレポが1回で終わるわけねえだろバーカバーカ!!!(全ギレ) 待合室の段階で1000字超えてたわ!!!!
 突然の全ギレで後半に続く! 寝りゅ!!!
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