A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

お宝発見。

2008-05-31 23:38:34 | それさえも平穏な日々
今日は久しぶりにブックオフへ。

・コードウェイナー・スミス「鼠と竜のゲーム
・W・ギブスン「モナリザ・オーヴァドライブ
よつばと 7巻
・PS2ソフト ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット

こないだ通販したばっかなのにどう見ても買いすぎです本当に(ry
いやでも久々にいい買い物をした。
上記二つはずっと探してた小説だったし、バンピートロットは出荷本数が少ないって話しだし。
小説2本はあとでじっくり読むとして、まずは下二つを。
よつばと、毎回毎回笑わせてくれるなあずま先生。
あずまんがの時と同等かそれ以上。これだけ笑い転げられる漫画はそうそうないと思う。
というのはこの漫画、あずまんがにも言えることだけど誰でもが持ってる幼い頃の原風景を下敷きにしているため、誰でも「ああ、そういうことやったやった」と素直に共感でき、物語にすんなり入っていけるんだよな。
いわゆる、ネタを知らないと楽しめない、意味が分からないという巷間に溢れている漫画とは一線を画してる気がする。
まあそういう理屈っぽい分析的視点はさておいて、今回は畳み掛けてきたなあ。
特に牧場の話の一連の流れはヤバい。むしろヤヴァい。
153P2コマ目でいきなり決壊。そこから絨毯爆撃。
やんだいいキャラしてるなあ……。いじめんな! ヤギをいじめんな!
そして204P1コマ目で壊滅。もう最高です。

次、バンピートロット。
開始2分で神ゲー認定。
まず雰囲気がいい。先日の日記でグラフィック面の発展はプレイヤーの感情移入をそがいすると書いたけれど、このゲームのグラフィック+雰囲気は、「あそこに何があるんだろう? どこに繋がっているんだろう?」というわくわく感を久々に味あわせてくれた。
グラフィックの進化が必ずしも感情移入を阻害するわけではないという理想的な回答と言いたい。
ああいや、グラフィックの進化っていうよりは、進化したグラフィックをムービーメインで使うのがまずい、というべきだな。
そして操作系。
このゲームはトロットビークルというロボット型の乗り物があり、状況に応じて乗り降りするんだが、コイツの操作形がまたいい感じ。
基本的な移動にスティック2本使うので、最初は正直かなりやりづらい。が、このやりづらさが、初めてトロットビークルに触れる主人公のおたおた加減とシンクロしてとてもいい感じ。
で、これが結構重要なんだが、なんといってもこのゲーム、自由度が非常に高い。
まだ序盤で、一応話の流れはあるものの(どこどこに行ったほうがいいよ、とか)、基本的に自由。興味を持ったところに勝手に行けるし、話したい人と話せばいい。
そう、僕(そして恐らくは多くの古参ゲーマー)が最も嫌う、「イベント、ムービーを見てるだけ」の割合が極めて少ない。
積極的にゲーム世界に介入していけるし、そうさせるだけの魅力、牽引力がこのゲームにはある。
正直詰みゲーがたまってるので購入を躊躇ったんだが、買って正解と胸を張って言える。
(でも太陽には背を向ける)
しかしとにかく何でもあるんだよな、このゲーム。まだまだ序盤だけど楽器の演奏(音ゲー)、ビリヤードはすごく楽しい。特にビリヤードの完成度が異常。まあ他にビリヤードゲームを知ってるわけでもないんだけど。
しかもただプレイするだけじゃなく、勝っていくごとに挑戦できる相手が増えていく様子。
あらゆる場所にプレイヤーの興味をそそる刺激が配置され、しかもそのほとんどがその場限りでは終わらない。
もう一度言おう。
神ゲー認定。















……SF企画と夏コミ原稿もやんきゃな……。
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ようやく本題。

2008-05-30 23:32:38 | ゲームな話
で、本題。東方関連の二次創作について。
こないだ同志しおのりさんの日記に例大祭の時のことが書いてあって、そこには「TOHO is daed」の文字が。
しおのりさんをして「東方は死んだ」と言わせてしまう現在の東方界隈とは、どんなものなんだろう。

以前冬コミにてしおのりさんと話した折にも口にしたことだけど、東方は拡大してるんじゃなく、拡散してるんだと思う。
密度・濃度……特に、STGとしてのそれがどんどん薄まってきてるんだと思う。
元がSTGだからって、そこから生まれる二次創作もまたSTGじゃなければいけないなんて事はもちろんないけど、それにしたって今の東方関連の二次創作……というか、二次創作者、そしてそのファン(あえてここでは東方ファンとか書かない)はSTGとしての東方……というよりもむしろ、オリジナルの東方から離れすぎていると思う。
現在の東方界隈の状況は、「東方」というジャンルからその二次創作が一つの独立したジャンル「東方二次創作」として独立・剥離してしまっている。
この原因を考えるに、やはりニコニコ動画の東方ネタ氾濫は外して考えることは出来ない。
じゃあニコニコ動画への東方ネタ流入のどこがまずかったのか。
それは、STGとしての東方(=オリジナル)に一切触れることなく「東方」というジャンルに踏み込める(あるいは踏み込んだつもりになれる)機会・場所ができてしまったことだと思う。
通常知らない作品の二次創作ネタを見かけ関心を持つと、「これの元ネタなんだろう? 一度見てみよう」→オリジナルをプレイなり視聴なりするという流れになるだろう。
いわば、二次創作で分からなかった部分を原作に触れることで補完する、という状態だ。
で、原作に触れてみると今度は原作には描かれていないIFの展開なんかを求めて二次創作に……という循環が起こる。
では東方はどうだろう。

二次創作が盛り上がる→それの二次創作大量発生→また別の二次創作が盛り上がる→それの二次創作の大量発生→以下繰り返し

これが現在の東方界隈の盛り上がりの構造だ。
オリジナルに触れる段階がない。
無論、ニコ動で盛り上がっている人々(あえて東方ファンとは書かない)の全員がオリジナルには全く触れず、二次創作だけで盛り上がっているとは言わない。だが、同じく全員がオリジナルを知っている、もしくはプレイしているとも言わないし思わない。
東方はSTGというジャンルゆえに、漫画やアニメと違ってただ視聴すれば良いと言うものではない。
ゲームを実際にプレイすることはともかく、ある程度の腕前を要求されてしまう。
そのせいで、オリジナルに触れる・立ち入るための敷居が高くなってしまうんだな。
そこにニコ動という容易に見られる、そしてすでに分かりやすくアレンジされた東方二次創作が出てきた。
例えば東方キャラについて知りたいと思ったとき、ニコ胴のキャラ紹介を見る人間と、実際に東方に触れて自身で考察してみようとする人間と、果たしてどちらが多いだろうか。
このように昨今の東方二次界隈では、東方をプレイすることなく(オリジナルに触れることなく)、東方に触れること(二次創作の鑑賞・理解)が出来てしまうという異常と言っていい事態が引き起こされている。
東方二次創作ですらない二次創作……「東方ニコ創作」とでも呼ぶべき作品群が東方を知らない人間により盛り上げられ、最悪の事態としてそれがオリジナルの東方だと誤認されることもあるだろう。
東方が盛り上がっているのではない。東方二次創作への追従が盛り上がっているのだ。

東方はその構成要素の一つ一つが極めて魅力的だ。だからこそこれだけの二次創作の規模が広がったんだが、しかしそれはBGMやキャラといった構成要素の一つ、言わば東方の一部のみであって全体=本体ではない。
昨今の盛り上がりが拡大ではなく拡散であると書いたのはそのためだ。東方である意義、意味が希薄化している。
特にSTGである意義、意味が。
これは純粋な推測だが、恐らく東方がSTGであることを知らない……もっと言えば、東方がSTGでなくても良い人間はかなりの数に登るのではないか。
つまり彼等にとって東方とはイコール東方の二次創作であって、オリジナルの東方ではないのではないか。

住み分けることができればまだいい。オリジナルを知っているファンと、二次創作のみを求め、それで十分な人間(やっぱり東方ファンとは書かない)とが属する場所が全く違っていればそれでOK。互いは互いに衝突することはない。
しかし現況を見るまでもなく、オリジナルを知ってる東方ファンたちのコミュニティ内にそうでない人間が流入してきているのは確実だ。
実際に衝突も起きてるし、某絵板の雰囲気も以前とはだいぶ変わった。
もちろん中には今までSTGってやったことなかったけど……とこういう盛り上がりがきっかけで東方を実際にプレイしてくれる人もいるんだろうけど、そういう人に対しては逆に、東方をプレイすることが東方二次創作を楽しむための義務になってしまっているんじゃないか……という危惧を感じたりもする。
感情的な言葉を吐いてしまえば、正直二次創作しか知らない人間が東方ファンを名乗るのには不快感を感じる。
いてもいいからこっちには寄って来るなって思ってしまうんだ。
ありえない仮定だけど、もし東方のジャンルがRPGとかだったら、絶対にこういうことにはならなかったと思うんだよな。
同じくありえない仮定だけど、もしひぐらしがSTGだったら絶対に今のようなことにはならなかったとも思う。
突き詰めて考えていくと、東方のジャンルがSTGだったことが全ての原因のような気もする……。
でも、恐らくは多くの正当な(あえてこう書こう)東方ファンにとって東方はまずSTGであるだろうし、少なくとも僕にとっては東方はSTGだ。STGであって欲しい。

以上、長々と話してきたけど、まとめると、しおのりさんの言う通り、現在の東方界隈の盛り上がりとSTGとは何の関係もない。
どうしてかというと、STGとしての(そしてオリジナルとしての)東方に触れていない=触れなくていい場所と要素で盛り上がっているからだ。
こないだ紫雨飯店スレで、「紫雨ゲーは平和でいい。東方の二次創作は騒がれすぎてて、ただ単にゲームを楽しんでる身からすればいいかげんウンザリ」という書き込みを見かけて、然り、と思った。
紫雨ゲーやへるしんかなんかはマイナーなので、おかしな言い方かも知れんが「安全」なんだよな。
本当に好きな人しかその界隈にはいないから、「不純物」が混じる心配がない。
そういった作品と東方を比べてみた時に、STGとしての東方がないがしろにされがちなのや、オリジナルと完全に剥離したところで肥大してる東方二次創作を、「有名税」の一言で片付けてしまうのは間違ってる気がする。
最後に、東方儚月抄からの引用を以って筆を置きたいと思います。

「オリジナルを尊重し そこにさらにオリジナルを付加して残すのが 我々魔法使いの誇りですから」

つまりそういう意味ですよねこの台詞。
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小休止。

2008-05-29 23:09:22 | それさえも平穏な日々
昨日、今日は東方関連の二次創作に関して書くと言ったものの、書いてるうちになかなか考えがまとまらなくなってしまった。
よって上記の話題は明日の日記にて。
とりあえず確実に言えることは、今の東方界隈の盛り上がりは「東方の二次創作」の盛り上がりではなく、「東方の二次創作への追従」への盛り上がりだということ。
そこにはもはやオリジナルの東方の姿はない。
このあたりを主軸にして語っていきたいと思う。
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二次創作について思うこと色々。

2008-05-28 23:18:04 | それさえも平穏な日々
今日は、23日の日記の最後に書いた、二次創作がらみでの色々を書いていこうと思う。
まず23日の日記で言いたかったことっていうのは、グラフィックの進化に伴う感情移入や想像力の入り込む余地の減少は、このまま行くとグラフィックなどの技術的な面が直接影響しないシナリオ、キャラクターなどにおいてもゲームが提示する以外の解釈・考察ができなく/許容されなくなってしまうのではないだろうか、という危惧を抱いたという点だった。


ンで、二次創作。
上記の「ゲームが提示する以外の解釈・考察」というのがまさに二次創作そのものでありかつまたその醍醐味でもある。
まあこの場合はゲーム→原作作品と変換するべきか。
二次創作っていうのはその特性上、必ず何らかの原作がある。二次創作を作る上で原作を無視するわけにはいかない。それを守らないといわゆるU-1、原作レイプと呼ばれる作品になってしまう。原作のテイストを尊重しつつ、そこに自分のオリジナリティ(=解釈・考察)を盛り込むのが正しい二次捜索のありかただと考える。
ただ、この「原作の尊重」っていうのが曲者で。
これを追求すると最終的には、上記の「原作が提示する以外の解釈・考察」を全く盛り込めなくなってしまうことになる。
つまり、二次創作の存在意義そのものが消滅してしまうわけだ。
このさじ加減が二次創作者が常に意識しておく必要のある最重要ポイントだと思う。
そもそも読者が二次創作に求めるものは、「原作にないけれどあるかもしれないもの」だしな。
よくアンソロジーなんかを読んでると、「これって結局原作の咲き直しだよな? 別に二次創作しなくても、原作で見られるじゃないか」と思うことがある。
まあこのさじ加減、二次創作を書く側だけじゃなく原作の傾向にも依存するというのが難しいところなんだが。


……というところで本題は明日、東方関連の二次創作の盛り上がりについて。
いやマジで色々思うところがあるんだ、これに関しては。
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地霊殿・緋想天いろいろ。

2008-05-27 23:44:10 | ゲームな話
本家ブログにて地霊殿体験版レーベルが公開されてます。
で、気になる絵柄の方はどうやら新キャラ。
服装を見る限り、どうも蜘蛛っぽい。……が、逆さまになっているところを見ると蝙蝠ってセンもありそう。
なんとなく3ボスくさい。

次、緋想天。
公式ページのイラストにて、うどんげ&小町参戦確認! 予想的中!
新キャラの参戦はまだあるのか、また前作のメンバーの出場はどうなるのか気になるところ。
どうか小町には某悪魔城の死神の如く全包囲にホーミング鎌をばら撒いて欲しい。
どうかうどんげにはダブルマシンガン的なスペカがありますように。
萃香は確定、恐らく前作の初期キャラは全員出るはず。
あとは追加パッチでの追加キャラあたりか。
そういえば第3回最萌開催が伸びてるのは、実は前回と同じように優勝者を追加するための緋想天待ちだったとか!?
うーん。
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通販終了。

2008-05-26 23:12:45 | それさえも平穏な日々
例大祭分の通販終了。
二箇所に同時に通販手続きをすることに最早ためらいを感じなくなった自分が怖い。
さておき、今回はタイミングが良かったのか、漏れはなし。
恐らく今週末は緋想天で徹ゲーの予感。
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今日は試合でした。

2008-05-25 21:38:14 | 居合
今日は年に一度の熊本県居合道段別優勝大会でした。
参加人数はまあいつも通りといったところ。
剣道や柔道と違って参加者数……というか競技人口自体少ないので、段外から六段までやっても昼過ぎには終わってしまいます。
で、結果の方は残念ながら初戦敗退。旗一本取ったのでそこはまあよし。
やっぱり斬り下しが直ってない感じ。
居合の所作っていうのはなかなか難しいもので、どういう姿勢が正しいか頭で分かっていても身体の方がなかなか着いてこなかったり、あるいは身体の方が間違った姿勢に慣れてしまって、自分の姿勢が間違っているのが自覚できないことがとても多い。
人から見てもらいながら練習するのが一番なんだけど、人が見てないから練習できませんってワケには行かない。
人間の体ってのは当然、自分の動きやすいように、楽なように動いてしまう。けれど居合……というか武道の多くの所作には当然といえば当然なんだけど日常ではまずない動きを要求されるものが多い。
つまり、本能的に楽な動作をしようとするのを押さえ込んで正しい姿勢を取らなくてはいけない。さらに言うなら、それを当たり前の動作として身体に覚え込ませなくてはいけない。
人間の体っていうのは当然、違和感を感じる動作はせず、違和感を感じない動作を行おうとする。ところが自分の場合はその逆で、違和感を感じない動作の方が間違った動作なので、違和感を覚える動作をしなくちゃならない。
これが難しいこと難しいこと。
でもまあ、頭ではそちらの方が理合として正しいということは理解できてるし、正しい動作が出来た時にはやっぱり技がちゃんと抜けるんだよな。
今日試合が終わった後で先輩からアドバイスももらえたことだし、今度からはもう少し鏡を見ながらの練習を増やそう。
まずは動作の確認からだ。
この辺は小説にも通じる部分があるな。
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そう言えば。

2008-05-24 23:07:13 | ゲームな話
明日は例大祭なんですね。
無論地方在住者であるところの僕は参加できないんですが、緋想天製品版や地霊殿体験版など、注目作が発売されますね。
ということでスーパーネタバレ防止ターイム!
明日よりネタバレ防止のため東方系のHPの巡回を一部中断します。
特にクーリエは今回ネタバレページを作らないとのことなので要注意。
さーて、通販終わるまでクリアしてなかったもろもろの東方シリーズをやっておこう。
というわけでゲーム近況。

・妖々夢Ex、仙弧思念取得!
 ……いや、いままで取れてないのがおかしいんだけどさ。
 そして妖怪レーザーが安定しNEEEEEE。
 赤鬼青鬼、毘沙門天も安定しNEEEEE。
 前者は左右避け、後者は回転でっていうのは分かるんだが……。
 最高到達記録は通常4まで。

・風神録ノーマル、いまだノーコンクリアならず。
 大抵のスペルは一回霊撃撃てばどうにかなるんだから、無理して避けずに素直にボムればラストまで残機4は固いと思うんだが……。
 攻略法自体は大体分かっているので、プラクティスあるのみ。

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テレビゲーム解釈論序説を読んでいて。

2008-05-23 23:23:38 | ゲームな話
以前挙げた「テレビゲーム解釈論序説 アッサンブラージュ」、未だに読んでいます。延滞した挙句延長とかしてごめんなさい熊本県立図書館様。
色々書いてて面白いんですが、オールドゲーマーなら必ず思う、「グラフィックの向上にともなう想像力の入り込む余地の減少」に関して、非常に興味深い一文があったので取り上げてみます。
以下引用。

『例えば図7の1987年の粗い画像の戦士は、その粗さゆえに、断片的な情報しかプレイヤーに伝えられないが、逆にプレイヤーは戦士に対する自分の中の想像力を掻き立てられ、自分の感性が物語に入り込む余地がある楽しみを無意識の中で確認しながらRPGに接していたのではないだろうか。現在のようにCGが精巧になるほど、より多くの情報が直接的に伝えられるため、プレイヤーはすでに出来上がったキャラクターへの感情移入を迫られ、かつての楽しさを知るファンが、美しいCGに対して言いようのない違和感を覚えることに繋がってはいないだろうか。』

この文章の中の、「自分の感性が物語に入り込む余地」という言葉を見てはっとしたんだが、これってつまり「感じ方」ってことだよな。
で、上記の文章をもう一度見直すに、やや拡大解釈気味だが、つまり最近のゲームは、プレイヤーのそのゲームに対する感じ方をさえ限定してしまうことになるんじゃないか、と思った。
ゲーム本編で何もかもあらゆる情報を完全に示してしまい、それを絶対のものとして、それ以外の解釈を排除してしまうことにならないか。プレイヤーの想像力の入り込む余地はおろか、そのゲームにどういう印象・感情を持つかという選択肢、さらには設定などに対する解釈をさえ(いわゆるテクスト至上主義)排除してしまうことになりかねないんじゃないか。
ゲーム本編で描かれているもの以外のものは全てナシ、NGということになっている気がする。
また、いわゆる見せ場、感動するポイントと言ってもいいけれど、それすらゲーム側が設定しているように思えてならない。
「ここで感動させてやろう」ではなく「ここで感動して下さい、はい次はここで感動して下さい、それ以外はナシで」という感じ。
なんというか、ゲームが一方的に与えてプレイヤーが一方的に受け取る、そして咀嚼しないというか。
うーん、つまり、グラフィック技術(それだけじゃないけど)が低い時代には、キャラというものはゲーム側の提示するグラフィック+プレイヤーの想像力で成り立っていたけど、今は技術の向上でゲーム側が表現できる部分が大きく拡大したため、プレイヤーの想像力で補う必要がなくなってしまった、ということなんだと思う。
さらには(やや偏見かも知れんが)多くのプレイヤーが想像力を求められるゲームより、最初から全部語ってくれるお仕着せ的なゲームを求めてるんじゃないかとも思う。

うーん、なんだかとりとめのない文章になってきたのでこの辺で。
でも、このゲームに対する想像力・解釈の余地っていうのは二次創作がらみで色々と語りたいことがあるので、いずれ日を改めて。
コメント (2)
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みんな大好き斜め上。

2008-05-22 20:24:53 | ゲームな話
はい、というわけで現代人に不足しがちな弾幕分を過剰に提供するゲームメーカーCAVEの最新作、死んだはずが大復活の「怒首領蜂大復活」、公式サイトがオープンしたとのことなので、早速見に行きました。

……。


…………。


………………。



……いや、もうこのまま三点リーダーで日記を終えてしまおうと思うほど人知を超越したシロモノでした。
では以下にその超越(イ)きっぷりを箇条書きにしたいと思います。

・ストーリー
「大往生したなどと誰か決めたのか」

……あの、CAVEさん? なにおゆってるのー?

・キャラクター
巨大な全翼機に『変形』し戦う。

……はああああああッ!!?!?!?!!!!?
エレメントドーターって人間サイズじゃないの!?

・キャッチコピー
「誰か、わたしを止めて」

誰か、CAVEを止めて。……え、無理? 大丈夫分かってるから。

とまあこんな具合で、もうなんというか、ずっとそのままのあなたでいてください。
それにしても、最初キャラデザ見たときはあまりにもあからさまに狙ってるデザインだったのでかなりヒくと同時に、CAVEのことだから絶対何かある……と思っていたんだがやっぱり何かあったな。
特に、金髪ツインテールメガネメイド服の「ぱふぇ★」は、容姿から名前から異様さというか浮き具合というかはものすごいものが合ったけど、よもや名前の元がPERFECTからとは……完全に不意打ちだった。
キャラは全部で5人、未公開キャラのうち左の方は恐らくレイニャンもしくはそれに類するキャラで確定と見た。
……いやCAVEのことだからあのまとめた髪に見える二つの球体が実は目玉とか普通にやらかしそうだそれなんてケロちゃん。
右のはそれに合わせてショーティアに類するキャラだと思う。いや、ぱふぇ★(しかしタイプするのも恥ずかしい名前だなコレ)になんとなくショーティアの面影があるので違うか?……最初見たとき某みのさんに見えたとかは内緒だ。
ともあれ、稼動が待ち遠しいところ。
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