A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

冬コミ原稿が少しずつ進んでいる……

2023-10-31 23:28:38 | 小説の書き方
 冬コミ原稿なんですが、まだネタ振りのパートとはいえまあまあいい感じに進んでます。今回はバロシンで個人的に作品にしてみたいネタがあったのでそれで書いているんですが、バロシンのキツネとルビが事務所であれこれしてる様子って書いてみると意外に楽しいんですよね。
 この二人がいると会話劇のテンポが良くなる気がします。時間軸としては、本編の中でルビがキツネの助手気取りで働き始めてしばらくした頃といったイメージです。
 そして今回舞い込んでくる案件は、むかーしむかしの京都バロオフで米光監督から聞いた話をもとにしています。そのため、シチュエーションは決まっていますが話の行く末は決まっていません。ここからどういう話が展開するのか一番楽しみなのはわたくし人形使いです。
 前半部分は伏線を撒く感じでそれっぽいことを言わせといてあとから回収することにしましょう。バロシン、というかバロック屋が具体的にどうやって仕事をしているかももう少し突っ込んで書いてみたいですね。
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「Horizon Zero Dawn」ウルトラハードモードのDLCムズ過ぎない?

2023-10-30 23:55:57 | ゲームな話
 内容はタイトル通りです。
 トロコン目指してプレイ中の「Horizon Zewo Dawn」なんですが、本編シナリオの方はクリア直前まで進めて、そこからDLC「凍てついた大地」の攻略に移行しています。
 ウルトラハードモードと言っても、中盤から後半は武器が強化されているのでそこまで苦戦はしなかったんですが、DLCの方がやたら難しい。
 ノーマルモードのときもDLCの新エネミーは軒並み強く苦戦してたんですが、ウルトラハードモードともなるともう大変。
 基本的に1対1なら大型のエネミーであってもロープキャスターで動きを止めてハメ殺しできるんですが、DLCは敵の数がやたら多い上に、戦っているうちに周囲の敵まで寄ってくることがあるので多勢に無勢の状況に陥りがち。
 さらにDLCの強化敵であるデーモンはオーバーライドや穢れの矢が効かないので、敵の群れを倒すときの常套手段だった同士討ちが使えなくなっているのが非常に辛いところ。
 なので大抵の場合は自力で敵の群れをどうにかして倒さなくてはいけないんですがこれがまた難しい、というかスコーチャーが強すぎるんだよな。装備次第では一撃死したりするし……。
 なので、DLCを戦い抜くには戦い方自体を大きく変える必要がありそうです。もしくはシャードを稼いで強力な装備を手に入れてから進んだほうが良いような気もしてきた。
 有効な方法としてはなるべく遠くから爆裂の矢で部位破壊するのが有効っぽいんですが、大型の敵は一瞬で間合いを詰められるので大変。そして逃げをメインで戦ってると違うエリアの敵まで向かってくるという……。
 実は残りのトロフィー「2周目クリア」と「ウルトラハードモードクリア」にはDLCのクリアは必要ないんですが、まあそこはゲーマーの意地ということで。
 とか言ってるとそのうちsteamでオータムセールが始まってしまう……。
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風邪を引きそう。

2023-10-29 23:15:53 | それさえも平穏な日々
 こないだの日記で「なんか喉が痛い」とか言ってたわたくしですが、なんか本格的に風邪をひく2歩手前といった感じです。
 特に高熱が出てるとかいう具体的な症状はまだ出てないんですが、なんか雰囲気が風邪の雰囲気になってきてる。わかりますかねこの感覚。
 思うんですが、こういうときって体が勝手に「あっ、これは風邪を引かなきゃいけない流れだ」と勘違いしてだんだん体調が悪くなってくることってありません?
 今まさにそんな感じです。こうなったらもういっそのこと本当に風邪を引いてさっさと治したほうが良いような気すらしてきた。
 ともあれ、見たい映画やら原稿やらゲームやらがあるのでいのちだいじにやっていこうと思います。
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塚口サンサン劇場「オオカミの家」見てきました!

2023-10-28 23:34:05 | 映画感想
 なんかもう毎週毎週上映スケジュールが追加されてて体が足りない塚口ですが、そのスケジュールに追いつくべく行ってきました。
 今日見てきたのはこれ!
 
 
 人間が映画を見る理由はさまざまですが、わたくし人形使いが映画を見る理由のひとつに「イヤ~な気持ちになりたい」というのがあります。はいそこ引かない。
 映画というのは非現実を見せてくれる芸術です。現実では決して実体化しない異様な映像を楽しみたいという気持ちがあるんですね。
 そして、本作はそんなわたくしの妖怪アンテナに激しく反応するものでした。自慢ですが、こういうアンテナが外れたことってほぼありません。
 さて本作は、短編映画「骨」との二本立てだったのでまずは「骨」の感想を。わたしのホネ。あなたのホネ。ホネホネホネ。
 本作は、「2023年に発見された、1901年製の世界初のストップモーション・アニメーション作品」……という設定の短編映画。
 作中では、一人の少女が人骨を用いた儀式を行い死者の復活を行うという内容が描かれています。
 前述の通りこの作品はそういう設定の作品なんですが、白黒の映像と言い飛び飛びの音声といい、いかにも1901年に作られた作品という雰囲気が出ていました。
 ストーリーや登場人物の意図は例によってはっきりと明示されません。しかし、個人的にはこの作品の「はるか昔の作品を発見、修復した」という設定が作中での「人骨を用いて死者を復活させた」という行為に合致している気がします。
 映像の方は不気味かつどこかユーモラスで悪趣味でコミカルといった、さまざまな印象を喚起させるものでした。
 「オオカミの家」は実在したコミューン「コロニア・ディグニダ」をモデルとしたストップモーション・アニメーション作品。
 ただでさえ手間のかかる方式であるストップモーション・アニメーションですが、本作はさらにミニチュアを使わず実寸大のセットを使用するというとてつもない手間をかけて制作されています。
 さらに、ものを動かすだけでなくセットの壁や床に絵を描いて、その絵を消してまた描いてで絵を動かすというかなりクレイジーな手法を用いています。
 こうした手法で制作された本作の映像は、ストレートな感想を言えばとんでもなく気持ち悪い。
 あらゆる物体と物品が溶けて崩れるように形を変えて再構成されてはまた崩れていくさまはまさにたちの悪い幻覚じみた映像でした。
 しかもこれが前述の通り実写、つまり現実に存在する物体や物品を用いて作っているというのがにわかには信じがたいほど幻覚的・幻惑的で、生理的嫌悪感すら覚えるほど。これについては文章で表現するのは困難なので、ぜひとも君の目でたしかみてみろ!
 本作のストーリーは、あるコミュニティから逃げ出した少女・マリアがそこから脱走し、森の中で見つけた空き家で2匹の豚と一緒に暮らしていたのですが……というもの。
 タイトルの通り、本作では「家」という概念が大きな意味を持って扱われています。そもそも本作は基本的に家の中の描写のみ。その家が、前述の通り文字通り千変万化していく様はまさに悪夢の万華鏡といった趣。
 そして本作での「家」というのは、物理的な家のみならず、コミューンから脱走してもなおマリアを縛り付けているルール、規範をも表現していると感じました。
 空き家の中で見つけた2匹の豚を家族として暮らし始めるマリアですが、その行動はかつてコミューンで自分がされていたのとまったく同じく支配的なもの。文字通り、マリアは実は一歩も「家」から出られていないのです。それではタイトルにある「オオカミ」とはいったい誰のことなのか?
 まだ全部は読み終わってませんが、パンフレットによれば本作の冒頭の映像は、制作者であるホアキン・コニーシャ氏とクリストバル・レオン氏が「コロニア・ディグニダのPR映画を作ったとしたら?」というある種のロールプレイ的手法で作られたそうです。これがまたいい感じに気色悪くて最高。
 とにかく本作はその異様なビジュアルに凄まじいインパクトがある作品ですが、それにとどまらず、通常は安全で温かい、帰るべき場所である「家」という概念の持つ裏の側面を描いた作品だと思います。パンフレットを読んだ後にもう1回見たくなる作品でした。
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あー喉が痛い。

2023-10-27 22:02:16 | それさえも平穏な日々
 こないだ口内炎で塗炭の苦しみを味わったわたくしですが、今度は喉が痛くなってきました。もはやこの肉体を捨てて機械の体を手に入れるしかない。
 どうも扁桃腺とかではなく喉の入口辺りに炎症だかなんだかができてる様子。
 扁桃腺に来るとそのままダウンというのがいつものパターンなんですが、今回はまあマシかなあといった感じです。
 しかし、現在紅楼夢表紙お礼SSと冬コミ原稿を抱えているこの状態で体調を崩すと完全にアウトなので、己の体調には細心の注意を払って生きていこうと思います。
 というか先ごろの体調不良の原因の半分は令和ちゃんのせいであると言っても過言でも華厳でもないと思うのだがどうか。
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「Horizon Zero Dawn」もうすぐコンプできそう。

2023-10-26 23:47:04 | ゲームな話
 もろもろの作業の合間にあくまでも合間にコンプ目指して2週目をプレイ中の「Horizon Zero Dawn」、もうすぐコンプできそうです。
 難易度ウルトラハードということで序盤はかなり辛かったものの、装備が強化されてくる中盤から後半にかけては1週目よりは確実に難易度は上がっているものの、割とスムーズに進めるようになってきました。
 現在はメインシナリオはラスト付近、サブクエは残り2つといったところ。DLC部分はほぼ手つかずですが、あと少しでクリアできそうです。
 いちばん苦戦しているのが何かというとシャード稼ぎですかね。2週目は1週目にはなかった改造スロットが増えた逸品装備が買えるようになっているんですが、これがどれもかなりお高い。1週目では中盤からほぼシャードの使い道が矢弾作成以外になくなって、クリア時点では3万シャードほど持っていましたがこれがいきなりすっからかん。
 中型から大型の機械獣を倒してパーツを売るのが基本的な稼ぎ方になるんでしょうが、どうも2週目はレアアイテムのドロップ率が全体的に落ちているようでなかなか稼げません。クエストクリアで貰える報酬はEXPだけなのでお金稼ぎがなかなか難しいです。
 一気にたくさんの機械獣と戦おうとすると数の暴力に押しつぶされてしまうだけなので、2週目は基本的に穢れの矢で同士討ちさせるかオーバーライドで限界まで戦わせた後に部品回収するというスタンスになってます。あと今更なんですが、2週目は最大レベルであるレベル60に達しているので早々にDLCエリアに行ってしまっても良かったかも。
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「The Devil Wthin」が日本語化できない……

2023-10-25 23:45:46 | ゲームな話
※この日記は27日深夜に書かれていますが気にしてはいけない。
 
 毎週無料ゲームを配信して積みゲーを無限に増やしてくれるEpic Gamesですが、そこでサイコブレイクこと「The Devil Wthin」が配信されたので、さっそくやってみようと思ったら日本語化できねえでやんの。
 そういやなんか発売されたときになんか騒いでたなと思ったら、発売当初は日本語音声も収録予定だったけど、いざ発売されたら日本語音声が削除されてたとかで炎上してたようですね。
 今回Epic Gamesで配信されたのはタイトル通り海外版なので最初から日本語字幕・日本語音声ともに入ってません。で、調べてみたらsteam版の「The Devil Wthin」は日本語化MODがあるものの、Epic版は同じ方法では日本語化できないとのこと。うーん残念。
 ちなみに翌週に配信された「The Devil Wthin 2」は最初から日本語字幕・日本語音声が入っている模様。こういうこともあるんだなー。
 ずーっと日本語化MOD待ちのゲームもけっこうありますが、なかなか日本語化されませんねえ。物によっては待ってれば公式が日本語対応してくれることもありますが。
 まあこういうのは気長に待ちましょうかね。というか積みゲーがどれだけ溜まってるのか分かってるの?
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うーん貧血気味。

2023-10-24 23:22:16 | それさえも平穏な日々
 こないだのRRRマサラで命を使い尽くしてしまったせいか、なんかここ数日貧血気味の人形使いです。
 常に貧血気味というわけではないんですが、夕方過ぎから夜にかけて決まってなんだかフラフラとしてしまう感じ。
 これもしかしてあれか? 食後で血糖値が上がってるのか?
 今のところいきなりぶっ倒れたりとかはありませんが、こういうのは具体的な症状が出てからでは遅いのでどうしたもんか。
 原因のひとつとしてはほぼ1日ずーっと座って作業してるってのもあると思うので、ちょくちょく立って散歩に出るくらいのことはしたほうがいいかな……。
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塚口サンサン劇場「RRR」1周年記念大感謝祭マサラ上映レポがいろんな人に読んでもらえて嬉しい。

2023-10-23 21:16:57 | それさえも平穏な日々
 まあタイトルの通りのお話です。
 先日大盛況のうちに終了した塚口サンサン劇場「RRR」1周年大感謝祭のレポ、書いてる本人も意図しないような文字数になってしまいましたが、twitter(頑なにXとは呼ばない)にてさまざまな人がRT、いいね、そしてレスをしてくださってわたくし感涙にむせび泣いておりまする。
 マサラのレポにとどまらず、わたくし人形使いが見た映画や読んだ同人誌の感想を書き続けているのはひとえに自己満足、そして己の作品に対する注目ポイントを自覚・発見するためなんですが、それに加えてこんなにたくさんの人がレポを読んでくれているというのは素直に嬉しいです。前述の通りわたくしが感想を書いたり小説を書いたりするのはまず自己満足が最優先であり、その優先順位は変わりません。これがひっくり返ると非常ぉーーーーによくないことになるので、まずは自己満足。そもそも自分で好き好んでなければ合計6時間歌って踊って大騒ぎしてヘトヘトのヘロヘロになって帰宅した後に翌朝の4時までかかってレポ書いたりしませんて。
 しかし、それで100%の満足が得られるわけでは決してありません。これは程度や量の問題ではなく質の問題と言えるでしょう。自分以外の人に記事分が書いた文章を読んでもらうことでしか得られない栄養素が確かにあるのです。
 そしてわたくしその栄養素をここ数日で過剰摂取して破裂しそう。たわば!
 自分の行動に対して何らかのレスポンスがあるというS-R理論に基づく原始的心理反応が俺を涅槃へと導く! わたくしはもはやスキナー箱の中のハトです。エサうめえ! エサうめえ!(レバーを連打しながら)
 もうどんな反応であっても嬉しいものなんですが、中にはまだマサラに行ったことがないという方から「このレポートでマサラ上映に行った気分になれました!」とか、「今日の昼夜マサラのためにこのブログのレポで予習させて頂きました!」といった声がもらえたのは特に嬉しかったですね。
 そもそも感想や小説の別なく自分の文章が誰かに理解してもらえた、なにがしかを伝えることができたというのが嬉しい。インターネットの虚空に向けて様々な形で日々魂の叫びを上げているわたくしですが、確かな山彦が返ってくるのは本当に安心します。エサうめえ! エサうめえ!(レバーを連打しながら)
 これからもマサラレポはもちろんのこと、映画やゲーム、同人誌の感想や小説などなどをインターネットの虚空に向けて叫び続けますので見捨てないでください。
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塚口サンサン劇場「RRR」1周年記念大感謝祭!昼・夜ナートゥ祝って祝って祝い倒してきました!夜の部!

2023-10-22 23:15:52 | 映画感想
 狂騒のうちに幕を閉じた「RRR」1周年記念大感謝祭・昼の部。
 しかし我らにはその先がある! 「RRR」1周年記念大感謝祭・夜の部開始!
 
 
 ……そのまえに流石に無補給で夜の部に挑むのは無策というか全身のカロリーを失って乾燥したバナナの皮みたいになってしまうのは必定なので、恒例の地下2階で販売されているタージマハル・エベレストさんの出張販売カレーを頂きます。
 
 
 わたくし人形使いは朝から何も食べてなかったので胃の中が空っぽ。なのでもうこのカレーセットが五臓六腑に染み渡る……久しぶりにマトモな食事した気がする……ありがてえ……。
 などとすべての食材に感謝しつつカレーセット感触。いつも思うんですがこのカレーセット、ナンだからか見た目よりも遥かにボリュームがあるというか腹持ちがあるのが不思議。
 昼の部が終わって人が出ていった待合室には再び夜の部の、そして一部は昼の部から引き続き参加の剛の者が集結しつつあります。どう見てもこれから映画を見ますという熱気ではない。まあ実際、これから始まるのはただの映画鑑賞ではないんですが。
 そしていよいよ開場時間、「RRR」1周年記念大感謝祭・夜の部……開始(はじめ)ッッッ!!!
 昼の部と同じく万雷の拍手とともにシアター4に現れたシネマスター☆トムが装着(まと)いしは伝説の蒼き衣……ではなく、昼の部で「RRR」1周年を記念して関西キネマ倶楽部さんから贈呈された1周年記念シャツ! 伝説の品ですよ。
 恒例の前説ですが、昼の部でも書いた通り戸村支配人は前日に腰をやってしまったとのことでいつもの全力ナートゥは今回はおあずけ。しかしそこは塚口、しっかり代打が用意されていました。
 みんな大好き「プロメア」マサラ上映でも大活躍だったダンサー経験のあるスタッフさんが、戸村支配人に代わって全力ナートゥを披露! 割れんばかりの拍手! これぞ塚口!
 そしてこれまた恒例の、初めてマサラ上映に参加した人、初めてRRRを見る人、初めてサンサン劇場に来た人のアンケートですが、記念すべきことに前述の3つの条件全てに当てはまる方がひとりいました!
 そのひとりが判明した瞬間、周りから「ようこそ塚口へ!」「いらっしゃい!」「楽しんでください!」という温かい声が上がります。
 なおこれは塚口における隠語であり、日本語に訳すと「エモノがいたぜ」「絶対に逃がすな」「囲め囲め」「沼に引きずり込め」の意である! チェスト塚口!
 とまあ上映前から場を温めるどころの騒ぎではない熱量がシアター内に渦巻いていますが、これからそれ以上の熱量が、質量保存の法則すら凌駕して発生する!
 
スクリーン「TWIN」
観客「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
スクリーン「DVV」
観客「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
スクリーン「S. S. Rajamouli」
観客「ありがとおおおおおおおおおおおお!!!!」
 
 夜の部でも感謝を忘れない映画館、サンサン劇場。
 同じことを繰り返すと、やはり飽きてくるのが普通です。しかしサンサン劇場におけるマサラ上映では、参加すれば参加するほど次のマサラ上映に参加しなければ気がすまなくなるのです。麻薬では?
 というかもう上記の反応は条件反射です。刷り込みです。生活体は初めて参加したマサラ上映を親として認識するようになることは広く知られていることですが(※要出典)、これまでサンサン劇場のマサラ上映に参加してきた人はもちろんのこと、今夜このとき初めて塚口に来てしまった人はもはや塚口の呪いにかかり、これからの人生すべてを塚口の上映スケジュール中心に生きることになるのです。怖すぎる。しかしもはやこの段階で正常な判断ができる人間はシアター内にはひとりも残っていないので安心!
 さてもう2回目ともなるとどこが盛り上がったとかは説明するまでもありませんが、やはり言及しなくてはいけないのがナートゥですよ。
 「ナートゥをご存知か?」のセリフが出た瞬間ドドドドドドドと音を立ててスタンディングする観客席。「人間が勢いよく一斉に席を立つとドドドドドドドと音がする」、ここ覚えて帰ってくださいね。
 そこから怒涛のナートゥがまさに圧巻、まさにお祭り騒ぎ。スクリーンの中で巻き上がる砂埃が明らかにスクリーンの外まではみ出してましたよ。
 そしてジェイクが脱落しいよいよラーマVSアクタルになるタイミングで、それまでの歓声と拍手がさらに限界を突破してもう1段階上がるのが驚異的。サイヤ人かよ。
 さらにはシアターのそこらじゅうから「ラーマ! ラーマ!」「アクタル! アクタル!」の声援を通り越した絶叫と咆哮が響き渡ります。もういつ劇場が倒壊してもおかしくない。あのシーン、我々は確かにラーマVSアクタルのダンスバトルを周りで拍手しながら応援している観衆のひとりでした。あの瞬間、我々は確かにスクリーンの中にいた! 「RRR」という作品の一部となっていた!
 声援が目立っていた昼の部に対して、夜の部では紙吹雪が目立っていた印象です。
 これもまた今さら言うまでもないことですが、塚口マサラでは色とりどりの紙吹雪が場を彩ります。そしてその色とりどりの紙吹雪が、「RRR」という赤と青のカラーリングを持つ作品と最高の相性を発揮するわけですよ。
 ラーマ登場の「FIRE」パートでは赤の紙吹雪が、ビーム登場の「WATER」パートでは青の紙吹雪が舞い上がるさまは、まさにスクリーンと観客席の境界を曖昧にする職人芸という名の魔術と言えるでしょう。
 そして最高に美しかったのがコムラムビームドのシーン。BGMが収まり静寂が訪れ、風の音とともに木の葉が飛んでくるあのシーンに合わせて緑の紙吹雪が舞う。この美しさはとても文章のみで記すことはできませんので見たい方は塚口に来てください。
 補記しておくと、今さっきtwitterで確認したんですが、どうやらこのときの紙吹雪の中には「緑色の薄紙の中心を木の葉の形に切り抜いている」というとてつもない手間をかけて制作された紙吹雪が混じっていることが判明しました。そういやプロジェクトXが復活するそうですが、サンサン劇場でも対抗して「プロジェクトT」を作るべき。
 このシーンの美しさを支えているのは紙吹雪だけでなく観客席の静寂もなんですよね。マサラ上映と聞くと、四六時中歓声が上がっているような状態を想像する方もいるかもしれませんがさにあらず。陰があって陽があるように、昼があって夜があるように、マサラ上映には歓声があって静寂があるわけです。見せ場ではさんさんタウンがまるごと倒壊するほどの歓声を上げたかと思えば、コムラムビームドの直前のシーンでは全員が前もって練習していたかのようにぴたりと声を潜め静寂がシアター内を満たす。ナートゥのときとは真逆の方向性の一体感がありました。
 そしてまたナートゥのシーンの話に戻るんですが、ジェイクが脱落してラーマVSアクタルになって、二人が並んで映し出されてこれからラストダンスバトル、という絶好の、そして一瞬しかないタイミングで、いったいどうやったのか前方からスクリーンに向かって左側にラーマの赤右側にアクタルの青の紙吹雪がぴったり分かれて撒き散らされるという離れ業が!
 わたくし思わず「うおおおおおお!?」と声を上げてしまいました。いやほんとに仕切ったみたいに赤と青に分かれてたんです。本当に見たんです! トトロいたもん!!!
 あの瞬間の美しさたるやもはや筆舌に尽くしがたいものがあります。あんな光景塚口でしか見られませんよ。
 そしてラスト、宇宙一カッコイイ肩車からラーマンビーマンのシーンはもはや言語を絶する盛り上がり。爆発に合わせて撒き散らされる赤の紙吹雪は現実と作品の境目を軽々と乗り越えて劇場を彩ります。
 特にラーマンビーマンのシーンで、ラーマパートとビームパートが重なるあの瞬間に、同じく観客席から赤と青の紙吹雪が混じり合って舞い上がる様はもはや重要無形文化財に指定されるべきと断言しても過言でも華厳でもない。
 そしてこれだけ盛り上がってもまだ盛り上がりポイントが残っているのが塚口のすごいところ。最大の、そして最後の盛り上がりポイントであるエッタラジェンダのシーンではもう盛り上がったとか盛り上がらないとか楽しいとか楽しくないとかの話ではない。あのとき館内にいた全員の知能指数は湯葉と同レベルだった。知能指数で言うならショウジョウバエの方が上だった。
 いや実際、これだけの人数でこれだけの大騒ぎが合法的にできる場所って地球上でいくつあるんだろうなと思うんですよ。ただでさえコロナやら何やらで閉塞感を感じるこのご時世、谷化を楽しむことすら難しい場合もあるはず。そんな世の中でお友達はもちろん見ず知らずの人達たちも含めて、同じひとつの作品を褒め称え、熱狂し、さらにはともに歌い踊れるという場所を提供してくれたサンサン劇場には感謝してもしきれません。
 そんな熱狂のうちにスクリーンに明かりが灯ります。足元は毎度のことながらこんな感じ。
 
 
 いやー始まる前はまさかの2連続マサラ上映なんか耐えられるのかどうかと心配していましたが、終わってみれば疲労どころか日常生活では決して味わえない種類の幸福感と充足感に満たされていました。なんという幸せ。これほどまでに明確な幸福を感じられる瞬間が人生にあるということに、なお幸福を感じます。
 しかし、終わったときにはすでに次のマサラを肉体が、魂が求めている! マサラ上映は結果的にマサラ上映への飢えをもたらし、そしてマサラ上映の飢えはマサラ上映でしか満たされない! 完全に麻薬だこれ!!!
 ですがご安心ください。塚口はすでに次のヤクマサラ上映の準備を進めています。上映終了後の挨拶の際、戸村支配人からは「来年にはあけましておめでとうRRR」のアナウンスが! そして当然のことながら「RRR」、未だ上映終了日を決めてません! この先56億7千万年上映し続けてほしい。
 そう、マサラの終わりはマサラの始まり。まさに円環の理。終わりなきマサラの輪廻の上で我々は踊り続けるのです。確約された幸福! なんと素晴らしい!!
 などとほとんど宗教的法悦に包まれながら、人類未曾有の昼夜2連続マサラ上映のレポは筆を置きたいと思います。
 改めまして、今回この場を作ってくださったサンサン劇場の皆さんそして戸村支配人、人類には早すぎるほどの大傑作を作ってくださった創造神ラージャマウリ監督、「RRR」という作品を愛するすべての人々、そして今このレポを読んでくださっているあなた。
 すべての人々に感謝!!
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