A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

「ペンギンSFアンソロジー」に参加できたようなできてないような。

2024-05-31 23:25:39 | 小説の書き方
 うーん企画や季節モノの作品は毎度毎度ギリギリになっててよくない。でも久々にオリジナルSS書けたのはよい。
 というわけでカクヨムで開催されていた自主企画「ペンギンSFアンソロジー」用の作品を書いてみました。
 タイトルの通りペンギンをテーマとした作品ということで色々考えて書いてみました。参加を決めてから気がついたらもう締切まで間がなかったのであんまり考えずに書きましたが、おかげで自分の中のいろいろが分かった感じ。
 わたくし人形使いもそれなりに長いこと小説を書いてきたというのにまだまだ小説書きがこなれない感じがありますがまあそれなりに書いていきますよ。
 昔はライトノベル研究所などにけっこうな頻度で小説を投稿してましたが最近はすっかり……といった感じ。しかし今回はカクヨムに登録したので、ここにちょくちょく作品を投稿していきたいですね。まあその前に夏コミ原稿とGCR二次創作なんですが……。
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ペンギンSF用の作品を執筆中……。

2024-05-30 23:21:16 | 小説の書き方
 ちょっと前から感想だけじゃなく小説も書いてますよアピールをするよキャンペーンを実施中で、過去作を定期的にtwitterにて再掲しています。
 しかし、やはり過去作の紹介だけでなく新作も書いていきたいと思っているので、現在カクヨムにて開催中のペンギンSF企画用の作品を執筆中。
 本企画はタイトルの通りペンギンをテーマにした1万字までのSF短編を募集するというもので、ペンギンがテーマであればペンギンそのものが登場していなくてもOKとのこと。
 最近は自発的に新作を書くだけのアイデアがないことも多いので、こういう外部からテーマを決めてくれるイベントに参加してみるのもよかろうかと思って書いています。
 実は以前にもカクヨムでの企画に応募しようとしてたんですが残念ながら間に合わなかったのでお蔵入り。これもなにかの機会に完成させてどっかに出そうと思っています。
 今回のペンギンSFは間に合わせたいですが問題は締切が明日ってことなんですよね……。もっと計画的に書けよ俺。
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大阪ステーションシティシネマ「帰ってきたあぶない刑事」見てきました!

2024-05-29 22:22:56 | 映画感想
 なんかもう見たい作品が次から次に生えてきて大変です。というわけで今日見てきたのはこの作品!
 
 
 「さらばあぶない刑事」と言っておきながらやはちというかなんというか、あの二人が帰ってきた!
 本作は「あぶない刑事」劇場版シリーズの第8作目にして2016年公開の「さらばあぶない刑事」の直接の続編。
 前作ラストでニュージーランドにて探偵事務所を開いていたタカ&ユージですが、なんやかんやあって探偵免許を剥奪され、結局横浜に戻って探偵事務所を開きます。そこに現れた最初の依頼人は、なんとタカ&ユージの娘!?
 いやー面白かった! 本作の味わいはあれですね、「シティーハンター新宿プライベート・アイズ」と同じ味わいですね。ラーメンを頼んだらラーメンが出てきたという。作品としてのノリも同じだしな。
 そして本作の味わい、「あの頃(※各々任意の年代を代入してください)」と変わらない、そのまんまの味なのがとてもいい。
 タカこと鷹山敏樹を演じる舘ひろし氏は74歳、ユージこと大下勇次を演じる柴田恭兵氏は72歳という高齢にも関わらず、もう完全にノリがあの頃と同じ。
 昔のヒット作の直接的な続編は、「出演者が高齢である、亡くなっている」というシンプルな理由でハードルが高いものですが、本作のメインキャストはそのまま続投されているのが本当にありがたい。そして時を経てノスタルジーに浸ることなくみんながみんなあのときのまんま、「若い頃の再現」ではなく「若かろうが年取ってようがカッコいいヤツらはいつでもいつまでもカッコいい」というのがなんだかんだでいいトシになってしまったわたくしのようなかつてのキッズ現おっさんには刺さるわけですよ。そして「あぶデカ」を本作で知ったような若い世代にも刺さったことでしょう。カオルちゃんを演じる浅野温子氏とかもう完全にノリがあの頃のまんまで大笑いしてしまった。
 「大馬鹿者!!」のセリフでおなじみの近藤捜査課長を演じる故・中条静夫氏も実にいいタイミングで出番があるのがニクい。
 かくのごとく本作は完全に「あぶデカ」のノリ、換言するなら80年代アクションドラマのノリをこの令和の時代に億面もなくやっている作品です。しかし本作は前述の通り、ノスタルジーや回顧趣味といった後ろ向きな慰めではなく「カッコいいものはいつでもいつまでもカッコいい!」という前方への強力なベクトルを持った作品です。
 古さよりも先に作品の魅力の強固さを思い知らされた感じですね。タカとユージのくだらないやり取り、激しいガンアクション、カオルちゃんのコスプレ、そしてラストバトルでの「あぶデカ」のアクションシーンのアイコンのひとつとも言えるタカのバイクに跨ってのショットガンなど、「あぶデカ」に欠かせない要素は完璧に揃っているあのときそのまんまの「あぶデカ」でした。この令和の世にこれだけコッテコテのアクションドラマをやるのって相当勇気が要ったんじゃなかろうか、というのは余計な心配だよな。
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「愛される映画館のつくりかた」「まちの映画館 踊るマサラシネマ」読了!

2024-05-28 23:50:05 | 映画感想
 先日めでたく発売され、トークイベントも開催された我らが塚口サンサン劇場初の本「まちの映画館 踊るマサラシネマ」。
 ならば感想も書かねばということで、今日の日記では同書の感想を書かせていただこうと思います。
 また、以前に関西の映画情報サイト「キネプレ」代表森田和幸氏が出された本「愛される映画館のつくりかた」の感想も合わせて書いていこうと思います。
 というわけで今回の日記は、映画の感想ではありませんが「映画感想」カテゴリで書かせていただきます。異論はなかろうて。
 
 まず「愛される映画館のつくりかた-塚口サンサン劇場の軌跡と奇跡-」の感想から。
 本書は2022年11月に映画情報サイト「キネプレ」から出版された、エッセイかつルポルタージュのような一冊。「まちの映画館」が戸村支配人という内部からの目でサンサン劇場について書かれた本だとするなら、こちらはキネプレさんという外部の目からサンサン劇場について書かれた本だと言えるでしょう。
 まえがきによれば、キネプレさんは10年以上に渡ってサンサン劇場に取材を行ったそう。本書では、その10年間の物語を全12章+αでまとめた内容となっています。 
 わたくし人形使いが初めてサンサン劇場に足を運んだのは忘れもしない2017年5月の「劇場版シドニアの騎士東亜重音6.1ch 重低音ウーハー上映」。
 ちょうど周辺の劇場で「劇場版シドニアの騎士」の上映が終わってしまっていたのでまだやっている劇場がないか探していたときに見つけたのがサンサン劇場でした。あとになってサンサン劇場では過去にあんな作品やこんな作イベントなどを行っていたことを知り、「もっと早くこの劇場を知っておけばよかった!」と思ったもの。
 本書はそんなサンサン劇場の歴史を映画サイトの目線で綴った一冊であり、はじめて足を運んだ時以前のサンサン劇場の歴史を知ることができる「サンサン劇場入門ガイド」とも呼べる内容となっています。
 サンサン劇場のファンの皆さんは、現在サンサン劇場に通っている人や最近知った人、昔から通っている人などなどさまざまでしょう。
 塚口サンサン劇場というを映画館を語る際に必ず上がる作品である「電人ザボーガー」の第1章からスタートしこれまでサンサン劇場が行ってきた様々な活動をたどり、戸村支配人と著者・森田氏とのコロナ禍をまたぐ2020年以降の展望を語る第12章で締める本書を読みながら、自分はサンサン劇場の歴史のどのタイミングにいたのかを確認してみるのも面白いかもしれません。
 この映画感想ブログでもたびたび書いていることですが、好きな映画は数あれど「映画館が好きになる」という経験をしたのはサンサン劇場が初めてです。なので本書は、その大好きな映画館であるサンサン劇場が、自分が知る以前にはどんな活動をしてきたのかを知る事ができる貴重な一冊と言えるでしょう。
 サンサン劇場に限らず、さまざまな活動というものはその活動が派手であればあるほどその舞台裏は目立たなくなり、注目されづらくなるもの。ともすればその活動の派手さだけが注目されるようになるもの。しかし本書では、前述の通り10年にわたって取材を続けてきたキネプレさんの視点から、その活動の舞台裏、換言すればサンサン劇場という映画館のスクリーンの裏側までもをわかりやすくまとめているのがありがたい。
 たとえば本書第3章「マサラ上映編」。サンサン劇場と言えば全国からファンが集まってくるマサラ上映が有名ですが、第3章ではそのマサラ上映の内容そのものだけでなく「なぜサンサン劇場はマサラ上映を続けてこれたのか?」という部分にも踏み込んで書かれています。その理由とて本書では、「天井の高さ」と「お客さんの行儀の良さ」を上げていました。この中でも「天井の高さ」についての記述には今まで考えもしなかったマサラ上映における解説されておりたいへん興味深く読ませていただきました。
 なんでも一般的なシネコンの場合は座席とスクリーンを限られた空間に収めるために天井は比較的低い事が多いのに対し、サンサン劇場の天井はそれよりも高いそう。これがどうサマラ上映のメリットとして機能するかと言うと、「映写の光が高い部分を通過するので観客が立ってもスクリーンに影がかからない」とのこと。
 わたくし人形使いは映画については多少の造詣はあるものの、「映画館という建物の構造」についてはまったく知らないので非常に興味深かったです。そういう側面でも現在のサンサン劇場は成るべくして成ったと言えるんだなあ……。
 しかるに本書は、これまでのサンサン劇場の歴史とともに、サンサン劇場の舞台裏を深く知るための手がかりとなる良書だったと言えるでしょう。
 
 続きまして今度は、サンサン劇場の戸村支配人自らが書かれた一冊「まちの映画館 踊るマサラシネマ」の感想を。
 本書もまた「愛される映画館のつくりかた」と同じく塚口サンサン劇場という映画館について書かれた本ですが、前述のとおりこちらは戸村支配人という内部の目から見たサンサン劇場のあれこれを記した本となっています。
 こちらの方は実際にサンサン劇場の企画・運営を行っている側である戸村支配人の手による本ということで、サンサン劇場のたどってきた歴史や舞台裏はもとより、戸村支配人がどのような思いや考えでサンサン劇場という映画館を運営してきたのかがよくわかる内容です。
 やはりここでもサンサン劇場の大きな転換期として「電人ザボーガー」の名前が上がっており、この作品がサンサン劇場の歴史において非常に重要なポジションであったことが伺い知れるというもの。
 また、従来一般的な上映方式であった35mmフィルムからデジタルフィルムへの転換、コロナ禍に伴う配信需要の急激な増加といったすべての映画館に大きな影響をもたらした出来事に対するサンサン劇場の、ひいては戸村支配人の考えや苦悩、そして生き残りのための戦略がつぶさに描かれており、いつも楽しんでいる上映の裏にはこんな考えがあったのか、こんな行動があったのか、と運営側ではない一般人の側からは普段見られない発見があって楽しめました。この感覚、なにか覚えがあるなーと思ってたらあれですよ、小学校の社会科見学ですよこれ。いつもは見られない働くおじさんたちの裏側を垣間見るあのイベント。ちょっとだけ自分の生きる社会の仕組みを垣間見ることができたあのイベントを思い出しました。
 第3章くらいまではやはりというか当然というか、コロナ禍の苦境の中でサンサン劇場が必死に生き残りをかけて戦ってきた空気が伝わってきて胸が苦しくなってきました。読んでる方がこれなので、実際にその苦境を経験されてきた戸村支配人とサンサン劇場の運営スタッフの方々の苦労は察するに余りあるものです。
 しかし第4章、サンサン劇場の歴史に燦然と輝くイベント「パシフィック・リム激闘上映会」のあたりから明らかに様子がおかしくなっていきます。
 
「今日は、勝てる!」
「私たち、ハエになってもいいですか!」
「そうだ! 焼印だ!」
「マッ怒」
「戦車作ろうと思うねん」「意味がわかりません」
「実は今度、『ガールズ&パ』」「あんこう鍋でしょ」
「2本足して5時間35分」
「法螺貝!! 来ました!!」
「飛べーーーーー!!」
「平成32年1月13日」
「曲がったきゅうり」
 
 ここほんとうに映画館?(いつもの)
 こうして改めて見直していくとサンサン劇場がいかにイカレた規格外の映画館かということを嫌が応にも思い知らされます。そもそも休館から復帰一発目に「死霊の盆踊り」と「プラン9フロムアウタースペース」を持ってくる映画館なんて全宇宙探してもここしかないです。
 思ったんですが、本書はいわば「塚口サンサン劇場」という作品のメイキング映像なんですよね。みんな大好きでしょメイキング。通常「結果」しか見られない我々が、サンサン劇場というエンターテイメントがどのようにして作られたのかという「過程」に触れることができるのが本書の醍醐味です。なお本書はNG集も兼ねているものとする。まあ塚口相手にNG云々言い始めたらキリがないしな……。
 個人的には塚口名物のひとつである段ボールアートの舞台裏や段ボール戦車の原型写真といったレア情報を見ることができたのが嬉しかったです。段ボールアートの制作風景はぜひとも「プロジェクトT」として映画化決定してほしい。
 手前味噌な話で恐縮なんですが、このブログを読んでくれていた塚口ファンの方から、「マサラ上映には参加できませんでしたが、このブログを読んで上映に参加した気分になれました」「マサラ上映未経験ですが、このブログで上映の雰囲気がわかりました」といったありがたいメッセージをいただくことがあります。
 それと同じように、本書を読んでいてまだサンサン劇場を知らなかった頃の様子や参加していなかったイベント上映の雰囲気を感じ取ることができました。
 
 本書を最後まで読んで感じたのは、「具体的目標を持った努力を続けることの困難さと大切さ」でした。
 困難な状況であればあるほど、人間というものは「一発逆転」を期待してしまうもの。しかし、困難状況が長期間に渡って続くと、状況は独力では解決不能なヤスパース言うところの限界状況となり、だんだん「ある日突然空から100億円降ってくる」というような非現実的な奇跡的解決を待つばかりになってしまいます。実際、コロナ禍が始まってからサンサン劇場に降り掛かった状況はまさにこの限界状況に近いものだったでしょう。
 そうなれば大抵の場合、選択肢は「非現実的な奇跡に期待する」か「すべてを諦める」かのどちらかになってしまうもの。しかしサンサン劇場はそのどちらも選ばなかった。
 「不断の努力」「地道な努力」と口で言うのは簡単です。しかし、そうした努力はしばしば限界状況下では具体的な方向性を持たない行動になってしまいがちです。無駄に自分を苦しめることばかりを努力だと勘違いして、「こんなに苦しんでいるのになぜうまくいかないのか?」と思った経験が自分にはあります。これは因果が逆で、「苦しんでいるからうまくいかない」んですよね。だって苦しんでいるだけだから。本書の特別対談における戸村支配人の言葉を借りれば、「下向いたところで人は来てくれないですし、武士は食わねど高楊枝みたいな、はったりでも空元気でもいいと思うんですよ。」(P.195~196)ということです。
 ちょうどこの文章を書いているときにtwitter(頑なにXとは呼ばない)で「SNSで『自分の作品なんて誰も見てくれない』とかネガティブなことばっかり言ってるとそりゃあ誰も見なくなるに決まってる」といった内容のツイートが流れてきたんですがまさにそのとおりですよね。
 「困難な状況に陥って落ち込む」というのは健全な行動であって立ち直るためには必要なプロセスではありますが、いつまでも延々とネガティブな状態でいたり、ネガティブさを四六時中周囲に撒き散らしているような人に人が集まってくるわけもありません。
 しかるにサンサン劇場では、コロナ禍によって閉館寸前に追い込まれた限界状況の中でも「映画を見るという『体験』を提供する」「番組編成をイベント化する」といった具体的目標を設定したうえでそれを実現するための適切かつ具体的な努力を重ねてきたことで窮地を脱したわけです。
 個人的には「努力」という言葉は具体性を持たない「とりあえず背負い込む苦労」みたいなイメージがあってあまり好きではないというかはっきり言って毛嫌いしてますが、本書に記されたサンサン劇場の行ってきた努力は言うまでもなく具体性と現実性を持った本身の努力です。これこそが本当に自分を救ってくれる努力なんだよなあ……。
 コロナ禍のことはもちろんのこと、コロナのことを抜きにしても困難な状況にある人はたくさんいると思います。そして、状況が困難であればあるほど適切な思考や行動ができなくなり、適切な思考や行動ができなくなれば状況が更に困難に……という悪循環に陥ってしまうもの。その点、本書はそういった限界状況の中で適切な努力を行うことの大切さを学べる一冊でした。
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大阪ステーションシティシネマ「関心領域」見てきました!

2024-05-27 23:39:50 | 映画感想
 イベントづくめだった週末からさらに今日もいろんな用事を済ませてきたのでえらい。
 整骨院に行ったりクリーニングに出していたコートを回収してきたり心療内科に行ったり梅田の紀伊國屋書店で「デイドリームアワー」を見つけたりとまあいろいろやって充実の1日でした。
 そしてまた新しく見たい映画が公開されていたので見てきました。今回見てきたのはこれ!
 
 
 本作は、ドイツのある平和な家庭を描いた作品。しかし、その平和な家庭のすぐとなりには、あの悪名高いアウシュビッツ収容所があった――。
 いやーなんというか、本作は今まで見たことのないタイプの作品でした。感想を書くのが難しそう。
 これまでにナチス・ドイツやユダヤ人迫害、アウシュビッツ収容所を題材とした作品はたくさんあったでしょう。しかし、本作はそれらの作品とはまったく趣を異にする作品でした。
 本作では苛烈な虐待を受けるユダヤ人の姿やアウシュビッツ収容所の惨状の直接的な描写は一切ありません。画面に映し出されるのは、1945年のドイツで平和に過ごす家庭の姿だけ。
 しかし……仲良く談笑する家族、青い空、元気に遊ぶ子どもたち。平和そのものといったその光景のすぐ向こう側には「荷」を燃やしている煙が立ち上る煙突がある。直接的な描写がないからと言って、「それら」が存在しないわけではありません。むしろ、平和な日常の片隅に見切れるように写っているからこそ、「それら」の存在はこの平和な日常の中に厳然と存在していることが浮き彫りになっている。
 このコントラストが、本作に異様な雰囲気を与えています。
 本作は正直なところストーリー的な面白さはほぼありません。どんでん返しがあるわけでもなく、一大スペクタクルがあるわけでもない。実は中盤でちょっと寝てしまった……。
 逆に言うと本作は、前述のような平和な日常とアウシュビッツ収容所が「日常の風景」として共存している異様な光景が淡々と続くことで、だんだんと自分の中の何かが麻痺してくるように感じられました。最大規模のユダヤ人収容所であるアウシュビッツ収容所が、そこで行われている虐殺の存在が、なんということもない当たり前の風景に感じられてくるというか……。
 そんな観客に一気に冷水を浴びせるあのラストよ……。本作は壁1枚隔てた「ドイツ人の平和な家庭」と「日々ユダヤ人が虐殺されているアウシュビッツ収容所」というふたつの世界の間に横たわる「無関心」という壁を描いた作品なんですが、あのラストで今度は「過去」と「現在」、ひいては「スクリーンの中」と「スクリーンの外」というふたつの世界の隔たりを観客に突きつけるという……。
 あのいきなり現在に時間軸が飛んで記念館となったアウシュビッツ収容所をスタッフが掃除するあのラストシーン、まるで「この映画を見ている側のお前も無関心側の人間なんだぞ」と言わんばかりで、かなりぞっとしました。
 トレーラーでは「どんなホラー映画よりも恐ろしい」と謳われていましたが、この種類の恐怖を映画という媒体で描いた作品は本作が初めてなんじゃないでしょうか。
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「まちの映画館ー踊るマサラシネマー』発売記念トークライブ」行ってきました!

2024-05-26 21:08:14 | 映画感想
 昨日の危険度MAXのトークイベントの興奮も冷めやらぬまま、翌日の今日はTSUTAYA尼崎つかしん店にてトークライブが開催!というわけで当然のごとく行ってきました。
 
 
 TSUTAYA尼崎つかしん店に行くのは今回が初めて。事前にイベントの席予約のために行くつもりだったんですがなんやかんやで行けなかったので今回は立ち見です。
 初めて行くところだったのでわかりやすいルートで行こうということでまずはいつも通り塚口に行き、そこから線路沿いに真っすぐ行っ店舗が入っている「グンゼタウンセンターつかしん」に徒歩で向かいます。
 ここ最近ヨレヨレの引きこもりだったので久しぶりに長時間歩いた気がします。やはり外出しないとメンタルに良くない。と思いましたが今日やたら暑かったので参りました。でも昼間これだけ暑くても夜には冷え込んだりするんだよなあ……。令和ちゃんはもうそろそろ日本刀の焼入れみたいな寒暖差をどうにかしてほしい。
 でもまあ外を歩くのは気分転換になっていいなあ。特に初めて歩く場所は新鮮でよかった。会場は塚口から程よく歩く距離なのでたまに行ってみるのもいいかも。
 到着したときはイベント開始まで1時間ほどあったので1階のフードコートで食事を取ることに。久しぶりにまともな食事を取った気がする……。唐揚げうめえヒレカツうめえ。
 わたくし人形使いは人混みはあまり好きではありませんが、たまには休日に人で賑わっている場所に行くと活力をもらえる気がします。外出が億劫になると活力もなくなっていくからな……。
 食事が終わった後も多少時間があったので会場であるTSUTAYA尼崎つかしん店内を回ってみます。
 最近はポイント目当てで本の購入はほぼ全部通販にしていますが、やはり本好きとしては実店舗に来るとテンション上がります。そして会場では塚口の悪行実績の数々が展示されています。
 
 
 改めてこうして見ると明らかに映画館の仕事ではなくて笑ってしまいます。ここほんとに映画館?(いつもの)
 とかやっているうちに時間がきたのでイベントスタート!
 今回登壇するのは、我らがシネマイスター☆トムこと戸村支配人と、塚口サンサン劇場をモデルにした映画館が登場する小説「波の上のキネマ」を執筆された増山実先生。写真撮影はもちろん関西キネマ倶楽部さんです。
 イベントの規模や人数は昨日のトークイベントよりも控えめでしたが、イベント開始時間付近、そしてイベント開始後の拍手に何も知らないパンピー(一般ピープルの意)の方が振り向いていたり、立ち見エリアに足を運んだりしていて嬉しい気持ちになりました。これをきっかけにサンサン劇場の沼に沈んでほしい。
 さてトークイベントは、先日めでたく発売された「まちの映画館 踊るマサラシネマ」の内容を振り返りつつサンサン劇場の思い出を語るという感じでした。昨日のトークライブに比べると実に常識的な内容で小さなお子さんも安心して聞けます。
 「波の上のキネマ」の作中では、サンサン劇場をモデルにした「塚口ルナ劇場」、そしてその経営者が「戸田」といいうネタが仕込まれています。増山先生の話によれば「尼崎を舞台にした作品を書こうとしたときに、塚口に明らかに様子がおかしい変わった映画館があると聞いて取材に行った」とのこと。その結果、あまりにも大量のおもしろエピソードが出てきたせいで1章まるごとサンサン劇場のエピソードで埋まってしまったとか。そりゃあこんなおもしろ映画館のエピソード聞いたら宜なるかなと言った感じです。
 また印象的だったのが、戸村支配人からも増山先生からも「映画離れは映画館離れではない」という言葉が出たこと。だからこそサンサン劇場は「映画館」という場所に価値を持たせるというアプローチを行ったわけですね。
 そして昨日のトークイベント、そしてこれまでのトークイベントでも戸村支配人が再三に渡って「体験」を非常に重視していることを強調しておられましたが、サンサン劇場はまさに唯一無二の体験を提供してくれる映画館だと改めて思いました。具体的には映画を見に来たのに筋肉痛になるとか映画を見に来たのに喉がガラガラになるとか映画を見に来たら腰痛が治るとか……。もうサンサン劇場は業態を映画館としているのに無理があるような気がします。
 いやーしかしこれまでも戸村支配人が登壇するトークイベントに参加していましたが、本当に映画という文化、そして映画館という場所を大切にされているんだなあと感じます。本当に唯一無二の映画館ですよサンサン劇場。いろんな意味で。
 トークイベントが終了して戸村支配人と増山先生が退場されるときには店内に響かんばかりの拍手が。もうこれだけでサンサン劇場の愛されっぷりがわかるというもの。
 2時間くらいのトークショーでしたが、充実の内容でした。
 「まちの映画館」のほうはまだ読了してないので、読み終わったらあらためて感想を書いていこうと思います。
 これからも推します、サンサン劇場。
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塚口サンサン劇場「 映画の音の作り方/愛される映画館の作り方 特別編」行ってきました!

2024-05-25 23:55:54 | 映画感想
 正式なイベント名は「トークイベントvol.4 「映画の音の作り方/愛される映画館の作り方」特別編『塚口の異常な映画館愛、または塚口は如何にして"普通"になることを止めて、"マサラ上映"を愛するようになったか』」です。なげーよ。
 
 
 というわけで、毎度毎度コンプライアンスライン無視の危険度極高のトークが飛び交う塚口トークイベントに今回も参加してきました!
 トークイベントの前にはおなじみの待合室で戸村支配人と塚口音響最高顧問である岩浪美和音響監督のサイン会が開催。
 
 
 会場に到着したときにはすでに長蛇の列ができていましたが、無事サインをもらうことができました。サインはこないだ劇場で購入した「まちの映画館 踊るマサラシネマ」の本にいただきました。
 そもそもサイン会に参加するなんて何年ぶりだろうか……はるか昔、未だ天地の境目が曖昧であった頃にもらったゲゲゲの鬼太郎ショー以来では……?
 ちなみに後のトークショーでの岩浪監督の発言によればこのサイン会、当初は1時間の予定が終わったときには1時間半になってたとか。なのでトークショー開始時にはふたりともヘトヘトになっていました。ご苦労さまですほんと……。塚口のファンサービスには毎回頭が下がります。
 トークショーはまだ始まってないのにサイン会の段階ですでに会場には大量の塚口ファンが集合しておりいつもの異様な雰囲気を醸し出しています。これなにも知らない通りがかりの人が見たらどう思うんだろうな……。
 などと思っているうちにトークショーの開始時間が近づいてきました。楽しみであると同時に、毎回どえらい機密情報が世間話のトーンで放たれるので毎回目隠しで爆弾解体してる気持ちでレポ書く羽目になるわけですが、今回はなんかこれまででいちばんヤバい内容になりそう……空気がそう告げている……。
 果たしてその予感は的中するのか。運命の幕が上がります。
 
 
 イベント開始前のスクリーンはこんな感じ。
 嵐の前の静けさを打ち破るがごとく打ち鳴らされる手拍子に乗せて、シネマイスター☆トムこと戸村支配人と岩浪美和音響監督の登場だ!!
 毎度毎度トークイベントのたびに思うんですが、登壇するだけでこれだけ割れんばかりの拍手を浴びせられる劇場支配人と音響監督ってなかなかいないよな……。
 期待と不安が入り交じる中、いよいよトークイベントの始まりです!
 
 
 
 
 
 結論から先に言いますね。こんなんレポ書けるかバーカバーカ!!!!!(大の字)
 各種感想とレポ書きを己の天命と悟ったわたくしがレポ書きを放棄するようなことを口にするのはどうかとも思います。しかし今日この日トークイベントに参加された方はわかるはずこの想い。
 公にできない情報、多すぎ。具体的な数字と名前、多すぎ。
 フグで例えると体組織の90%が卵巣でできている感じでしょうか。なんでフグなのかは知らん。
 特に後半部分はあらゆる方向性で完全にアウトなので言及は避けます。マジでシャレになりません。マッドマックスのほうがなんぼかマシといったレベルの無法地帯でした。この法治国家でこんな暴挙が許されていいのか。
 触れただけで死ぬ猛毒生物を解剖する気分で安全そうな部分をかいつまんで箇条書きにすると……
 
・岩浪監督、初手で戸村支配人に振った話題が「まちの映画館」の初版部数
・岩浪監督の話題、基本的に「SNSに絶対上げるなよ」で始まる
・岩浪監督、突然の飲酒
・マイクの調子が悪いので岩浪監督が調整し始める
・その間、関西キネマ倶楽部さんに「繋いどいて」と無茶振り
・スピーカーが外れてただけだった
・岩浪監督、突然の飲酒(2回目)
・岩浪監督いわく、「他の劇場で断られたことはぜんぶサンサン劇場でやる」
・あとは書けませんマジで。
 
 これが限界なんですよ!!! 文句ならやりたい放題のサンサン劇場に言ってください!!!
 わたくし人形使いはレポを書く際には、イベントに参加できなかった方にもその楽しさが伝わることを心がけていますが、今回は内容を詳細に書けていないということで逆説的にその危険性を想像していただきたい。何回も言いますがほんとに書けないんですよ今回の詳細……。
 これはこれまでの塚口のトークイベントでも戸村支配人が再三言っていることなんですが、サンサン劇場は「体験」を非常に重視しています。劇場に集まったファンに普通の映画館では得られない体験を提供することで、サンサン劇場は唯一無二のイカレた素晴らしい映画館に進化したと言えるでしょう。
 こんなレポ書くのに頭抱えるような体験ができる映画館なんて天の川銀河じゅう探してもここしかねーよ……。
 もう大好き塚口サンサン劇場。
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「DEVIL BLADE REBOOT」プレイしました!

2024-05-24 23:26:01 | STG
 ありがてぇありがてぇ……。
 なにがありがたいってこのトシになっても「ゲームの発売日が楽しみ」という気持ちを味わえること。
 それにしても今週末はなんだか24日は「関心領域」「帰ってきたあぶない刑事」公開、25日はサンサン劇場のトークイベント、26日はつかしんでのトークイベントとイベントが目白押しでたいへんなことになっています。
 そして24日は全国256億人のシューターが待ち望んでいたこの作品、「DEVIL BLADE REBOOT」の発売だ!
 というわけでさっそく感想を書いていこうと思います。
 
 本作の初プレイの印象を一言で言うと、「重いのに軽い」「軽いのに重い」となるでしょうか。
 まず本作の「重い」要素として挙げられるのは、2Dドットの限界までこれでもかと書き込まれた重厚なグラフィック。
 オールドシューターなら1面の爆炎に彩られた鋼鉄都市で一気にハートを鷲掴みにされることでしょう。そして自機も敵キャラも鋼鉄の香りただようメカ!メカ!メカ!
 特にボスキャラがどれもいい。個人的神STG判定基準のひとつに「ボスキャラがカッコいい」というのがあるんですが、本作におけるボスキャラのデザインとギミックはどれも問答無用でかカッコよくなおかつ懐かしい。
 創作作品に対して「どこかで見たことがある」というのは高確率でマイナス言葉になりがちですが、しかしここでは褒め言葉であることを強調しておきたい。
 しかるに本作のボスキャラのデザインはシューターそれぞれが持っている「いつかどこかで見たSTGのカッコいいボス」の姿を記憶の奥底から呼び起こしてくれます。ああノスタルジー。
 本作が持つ「重さ」はほかにもあります。それは「敵の硬さ」。
 STGにおける快感原則というものはたくさんあると思いますが、その中には間違いなく「程よい敵の硬さ」があると思います。世の中に無数に存在するSTGの中には、やたら硬い金網や豆腐で出来てるのか?と思うような戦車とかがあるもの。しかし本作の敵機は雑魚からボスまで非常に程よい感触の耐久力が設定してあると感じました。おそらく本作をプレイした人で、「敵が脆すぎる・硬すぎる」と感じた人はいないんじゃないですかね。この「敵機の適度な硬さ」が、本作のプレイ感に「適度な重さ」を与えていると言えるでしょう。
 では対して「軽さ」にはどういう要素があるのか。
 本作における「軽さ」を構成している要素のひとつが「ゲームのテンポ」でしょう。
 STGは数あるゲームジャンルの中でも強制スクロールという構造を持つので、ゲームのテンポをプレイヤーがコントロールすることができません。そのため、ゲーム側のテンポが悪いとプレイヤーはゲームをプレイしている間じゅうその悪いテンポにずーっとつきあわされることになります。つまり、STGにおけるゲームのテンポの良し悪しはほぼ100%ゲーム側が担っているわけです。
 その点本作は敵の出現頻度が実にちょうどいいので、プレイの緊張感が削がれずなおかつ間延びしない、非常に軽快なプレイが楽しめます。これまた本作をプレイした人でプレイテンポに間延びを感じた人は一人もいないんじゃないですかね。この「ゲーム側のみでゲームのテンポをコントロールする」ということ、文章で書くのは簡単ですが実現するとなると相当計算しないとできないことだと思います。
 「重さ」と「軽さ」に加えて本作の魅力として挙げておきたい要素が「可視化」です。
 STGはさまざまなゲームジャンルの中でも、実はプレイヤーに対して可視化されていない情報がたくさんあるゲームジャンル。例えば現在のゲームランクなんかはその代表的なものでしょう。
 しかるに本作では、そうした従来のSTGではあまり可視化されていなかった情報が大量に可視化されているのが特徴。
 例えば雑魚敵編隊の軌道。STGでは編隊を組んだ雑魚敵はさまざまな軌道を描いて飛来するのがお約束です。その軌道が特殊なものになってくると側面や後方から激突しやすくなるもの。本作ではその軌道が可視化されているので、不意打ちでのミスの理不尽感を解消しつつ雑魚敵編隊の描く軌道を楽しめるようになっています。
 また、本作では要所要所、特に弾速が早い敵弾や自機狙いの攻撃に弾道予測線が表示されます。弾速が速い攻撃は見てから避けるのが困難、自機狙いのホーミング弾は発射された瞬間の段階では自機狙いだと判断しづらかったり、自機に当たるタイミングが掴みにくかったりするもの。これもやはりミス時のストレスとモチベーションの低下を増やしやすい要素でしょう。本作はこの点を弾道予測線を表示することで解決しています。
 そしてもうひとつ、本作には可視化された要素があります。それは「敵との距離によるスコア倍率」。個人的には本作で可視化されている要素の中ではこれがもっとも革命的だったと感じました。
 本作では敵との距離が近ければ近いほどスコアに倍率がかかるというスコアシステムを採用しています。これ自体は珍しいシステムではないんですが、大抵の場合かかった倍率は表示されても「どこまで近づけば何倍の倍率がかかるか」という点は以外に可視化されていないんですよね。
 しかるに本作ではこの点を、「自機周辺にサークルが表示され、そのサークル内に入った敵機に対して倍率が表示される」というかたちで解決しています。こうすることで「どこまで近づくと何倍の倍率がかかるのかが『結果』としてしか確認できない」という不満を解消しているわけです。これ、地味にエポックメイキングだと思います。
 こうしたさまざまな要素の可視化を行うと、それだけ画面表示物の数が増えます。画面表示物が増えれば、当然画面がごちゃごちゃして見にくくなるもの。
 しかし本作ではその点もしっかり対策済み。前述してきた「雑魚敵編隊の軌道」「弾道予測線」「自機周辺のサークル」はどれも常に表示されているわけではありません。「雑魚敵編隊の軌道」「弾道予測線」は一瞬だけ、「自機周辺のサークル」は敵機に一定以上接近した時のみ表示されるので、「必要な情報を可視化しつつ画面の邪魔にならない」というふたつのメリットを両立させているんです。これまた文章で書くのは簡単ですが実現するのは難しい部分だと思います。
 また、この「可視化された情報が一瞬だけ表示される」という仕組みは、画面を見やすくするだけでなく前述のゲームのテンポの向上にもつながっているのがすごいところ。
 かように本作は、緻密な計算のもとに遊びやすさを追求した、まさに職人芸の集大成と言える作品だと言えるでしょう。さらに言うなら、その職人芸を表面的な部分ではなくいわば縁の下部分に大きく注力しているのがすごい。
 本作の大きな魅力だと感じた部分の多くは、表面的にはあまり目立たない、ゲームのウリとしてアピールするには地味な部分です。しかしそうしたところこそ、実際にプレイしてみると大きな魅力であることがわかるもの。本作はそこに注力することで非常に丁寧な作りと非常に強固な地盤と屋台骨を持ったSTGを実現していると言えるでしょう。
 
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ペルソナ4もやってます。

2024-05-23 23:45:35 | ゲームな話
 もはや気が遠くなるほどの未コンプ未クリアのゲームを抱えているわたくしですが、お金を出して買ったものはやらなきゃ損ということでやってますペルソナ4。
 ペルソナシリーズはちょっと飛び飛びで初代、初代PSP版、P3P、そしてsteam版のP4Gをプレイ。5はまだやってません。2罪罰は結局まだやってないんですよね。
 さて攻略の方は現在直斗が仲間になったと思ったらまさかの菜々子がさらわれた! うぉのれ犯人はレザーフェイスもドン引きの拷問に次ぐ拷問を加えてやらねばならぬ。
 本作はP3がそうだったように、現代を舞台にした田舎町での怪事件を追ういなか、の、じけん。
 RPGは広大な世界を股にかけた冒険、というのが多い中でペルソナシリーズは特殊な能力を持ちながらもあくまで普通の少年少女の手の届く世界での事件を描いているのが特徴的。
 特に4はこの絶妙な田舎っぽさがいいんだよな。まあホンモノの田舎には徒歩圏内にショッピングモールなんかないんだけどな。(田舎マウント)
 それにしても青春が眩しすぎる。P3Pでもこっちが夏コミ原稿で屍と化しているときにみんなで楽しく海水浴とか行きやがってグギギギとか思ってましたが、P4GはP4Gで昼間に友達と隣町で映画見てきた晩に病院で清掃のバイトとかやってて若いなあ……と思ってしまいます。眩しすぎる……。
 なんかもうだんだん青春モノに触れるとこうしたマイナス反応が起こるようになってきたのがとても悲しい。おとなになるってかなしいことなの……。
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第21回博麗神社例大祭戦利品レビューその7

2024-05-22 23:17:31 | 同人誌感想
 イベント新刊の通販分を受け取った後って毎回なんか見落としてる気になってくる……。
 
・あたいとげんそーきょー~うたげのあと~(北国もやし製造所)
 レイマリ。それは真実。
 レイマリ、それは正義。
 というわけで「あたいとげんそーきょー」シリーズ最新刊は濃厚なレイマリです。
 本サークルさん描かれるところの霊夢はわりとクールキャラなんですが、魔理沙に対してだけは要所要所で甘えてるのが実にレイマリ。
 そして魔理沙は魔理沙でまんざらでもないのがこれまた実にレイマリ。
 「あたいとげんそーきょー」シリーズは基本的にほのぼのマンガなんですが、レイマリ周りは妙に湿気を感じられる描写があるのが俺によし。
 特に魔理沙に関してはしばしばその過去について触れる展開がありましたが、今回は魔理沙のトレードマークでもある金髪が実は……という解釈が好き。
 今回のタイトルは「うたげのあと」となっていますが、これがまた「表」のパートである賑やかな博麗神社の日常と「裏」のパートである宴会が終わった後の霊夢と魔理沙の対比が実に巧いんだよな。
 あと酔っぱらい妖夢やらおぜう虐待咲夜さんやらもしっかり楽しい一冊でした。
 
 今日はここまで。
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