ああ~ハーモイドエンジンの音ぉ~~~!!!
大丈夫わたくしは正常です。
というわけで、ドリパスで見事上映決定となった「花の詩女ゴティックメード」見てきました!
と書いてるときに写真撮るの忘れたことに気が付きました。まあいっか。
4月に梅田で上映予定というニュースが飛び込んできたので速攻でチケット買ってきましたよ。
もうこの作品は何回も色んなところで見てますが近場で上映するとなればそりゃあ見に行きますよ。「この作品を何回も見てる」ってのも本当にすごいことだと思います。色んなところで上映してくれてるからなあ。
知らない人に説明すると、本作は12K解像度で制作されており総容量1.5テラバイトなので既存の媒体に収録できないという頭がおかしい理由で2012年に上映されて以降円盤化や配信は一切されていないという作品。
本作はコミック「ファイブスター物語」を原作とするアニメーション作品。その原作は、2013年に設定がいきなり大改変されて基本設定はそのままにメカデザや専門用語がぜーんぶ変わってしまったというこれまたとんでもない作品。
ではややこしい作品をどうやってアニメ化したかというと監督と脚本と絵コンテとレイアウトと原画を全部原作者である永野護先生がやるという力技(イペル・スキル)。こんな才能の暴力が許されるのはこの世で永野先生だけです。
というわけで本作、70分と言う決して長くはない上映時間の中にファイブスター物語の、そして永野先生の異次元とも言うべき才能と魅力がぎっちり詰まった作品となっています。
まずもってすごいのが、原作そのまんまの永野先生の絵が動いているということ。前述の通り本作はなんもかんも永野先生がやってるので絵も原作そのまんまなんですが、絵柄だけでなくキャラクターのちょっとした仕草や動作、表情の変化なんかも完全に原作と同じなので、度々起こる原作の絵柄や雰囲気と剥離してるといったことがありません。というかコミックである原作にはないはずの「動き」まで原作そのまんまでもはや笑ってしまうレベル。
原作コミックにない要素といえばもうひとつ「声」がありますが、これに関しても川村万梨阿、佐々木望、大谷育江、大塚明夫など錚々たるメンツでは片付けられない、だれもがどこかで聞いたことのある声優陣がそろっています。これまたスタッフロールで笑ってしまうくらい豪華。
そして本作を語る上で絶対に外せないのがああ~ハーモイドエンジンの音ぉ~~~!!!(2回目) ボルドックスの起動音が! 氷の女王・カイゼリンのエンジン音が! 完璧に原作通り!!
特に本作の主役メカ、氷の女王・カイゼリンの起動音はIHIジェットサービスの協力を得ることで今までにだれも聞いたことがない、しかし原作で聞いた音そのまんまとなっています。とにかく効果音がすごいんだこの作品は……マークIIとマークIII・リッタージェットのエンジン音の違いとかな……。
そしてゴティックメードが映像として動いているのを見られると言うだけでこの作品を見る価値がある。戦闘シーンは本当にほんの少しなんですが、そこをも含めてゴティックメードの戦いなんだよな……。
いやーもう何回見ても面白いしすごいしスタッフロールの「原作・監督・脚本・絵コンテ・レイアウト・原画 - 永野護」で笑ってしまうしラストでクリスティンが動いてるだけで目からバスターランチャーが出るしでもう大変でした。あと三石琴乃さん演じるツバンツヒさんが出てきたときに思わず「あなたそうやってキメてますけど16巻で女子高生になってますからね?」とか思ってすみませんでした。