というわけで、先日デレマス6話がニコ動で配信されてたので見てみました。
その上で改めて色々考察しなおして見ようと思います。
なお、放送を直接見たのはまだ6話のみ。
えーとまず問題の3人なんですが、どうやら3話で先輩アイドル城ヶ崎美嘉のバックダンサーを務めたようですね。
それで6話でもその規模の客入りを期待して……という流れだった様子。
で、まず思ったのが、6話開始時点でもうあの結果は決まってたな、と。
おそらく6話段階では、誰がどんな行動をとってもあの結果は防げなかったと思います。
6話ラストで武内Pの「当然の結果です」の発言に未央はとどめを刺されたように見えますが、もうそれ以前にこの結果は決まっていて、6話開始時点で状況的には詰んでいたと思います。
そもそもああなった原因はどこかというと、上記の3話でいきなり人気アイドルである美嘉のバックダンサーという大役を与えられたことだと思うんですよね。
もちろんアイドルを夢見る彼女たちからすれば、これはもう自分たちの力が認められた、大成功だと思ってしまうでしょう。
しかしここで経験したきらびやかなステージは、彼女たちには過ぎたものだったと言わざるを得ません。
成功体験というのはもちろん望ましいものではありますが、しかし度を過ぎたりタイミングを間違ったりするとこれは劇薬となります。成功というものには強烈な毒性があり、それを正しく認識していた人物が彼女らの周りにいなかったというのが今回の悲劇の引き金だったのではないでしょうか。
事実、この成功体験を経たがために、未央は美嘉のライブの盛り上がりをまだ無名であるはずの自分たちと結びつけてしまい、自身の実力を見誤ってしまったわけです。
3話で自分たちが出演した美嘉のライブは、6話のミニライブと比べたらそれは客の入りも規模も段違いのものだったでしょう。
そうした、段階をひとつもふたつも飛ばしたステージを、未央は「自分たちの力で掴んだもの」だと都合よく認識してしまったわけです。
傍から見てれば、そりゃああのステージの盛り上がりはあくまで美嘉の人気によるものであって、あのステージでは自分たちはあくまで添え物だってことを理解しろ、くらいのことは言えますが、本人たちにそれを求めるのは酷というものでしょう。
人間、失敗や誤りには容易に身構えられますが、成功体験に対して警戒心を抱ける人なんてまずいません。
ましてや彼女たちは日々アイドルを目指し、誰よりも成功を求め、成功に飢えている身。
目の前にこんな美味しそうな餌をぶら下げられて警戒しろなんてのは無理ゲーです。
都合のいい展開や成功、運良く転がり込んできたチャンスを疑えるのなんてそんなのVSドリアンの時の愚地独歩ぐらいだよ。
しかし、脱水症状の人間がいきなり大量の水を飲むと水中毒になってしまうように、無名の新人にこの成功体験はキツすぎた。
6話では未央のアイドルやめる発言があったので、彼女だけがその不適当に高い期待からの落差にショックを受けていたように見えますが、実は他の二人も程度の差こそあれ同じような状態だったのでは?と思います。
その中でも一番無警戒にこの成功体験に飛びついてしまったのが未央だったという。
現に、同じように今回が初ライブだったラブライカの二人はライブの結果に素直に感謝してましたしね。
このへんはそれぞれのキャラの性格にもよるところでしょうが。
感想サイトをさかのぼって3話で3人が美嘉のバックダンサーの機会を与えられるところも確認しましたが、ここで武内Pは一抹の不安を抱いてるんですよね。
ここで彼は考えなおしておくべきだった。皆さんにも分かっているはずだ。
しかし良策ですねこのアニメ。
演出と構成が丁寧なので、作品の強度が段違いに高い。
6話以前も見ておこう。