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主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

「キングオージャーvsドンブラザーズ」「ゴーストバスターズ フローズンサマー」見てきました!

2024-04-27 23:53:52 | 映画感想
 どっちもタイトルが長いので劇場名まで入らない。
 というわけで今日は足の指を骨折してるのにも関わらず久々に2劇場をまたいで映画を見てきました。
 まずはTジョイ梅田でこの作品!
 
 
 現在大好評放映中のスーパー戦隊シリーズ「爆上戦隊ブンブンジャー」が久しぶりの正統派戦隊であるせいですっかり忘れていました、ドンブラザーズの毒性を……。
 久々に浴びるドンブラザーズの毒、実に効きました。というかあの忍者のおっさんを便利に使いすぎだろドンブラザーズ。ほぼ準レギュラーじゃね-か。
 今回のお話はドンブラザーズのメンバーもキングオージャーのメンバーも雑に死んで死の世界ハーカバーカで大決戦! 命、粗末過ぎ!
 仮にも日本の未来を背負うちびっこをメインターゲットとしているスーパー戦隊がそんな石につまづくようなノリで軽々しく死んでいいの!? 実際劇場にはちびっこも結構いたけど大丈夫なの!? Vシネだとそのへんは許されるの!?
 などというまっとうな疑問はもはやスクリーンの向こうには届かず、トンチキ変人集団とインチキコスプレ集団with忍者のおっさんの熱いバトルの幕が切って落とされるのでした。なんだこれ……。
 なんかこう……「変わらない」って強いなって思いました。ドンブラザーズの面々は完全に相変わらずで、特に雉野がキングオージャーロボにトラウマ植え付けられてるのが笑えます。どんだけ引きずってんだよ。
 犬塚は犬塚で相変わらずソノニとラブラブだし狂気のイエローこと鬼頭はるか先生の顔芸も健在だしタロウはタロウだし猿原は猿原だし。
 キングオージャーの面々もなんか変なウイルスに感染したのか、TVシリーズでは比較的控えめ(※ドンブラ比)だったトンチキ具合が完全にネジが外れててゆかいなことになってました。
 かように本作は全試合反則技のみで進行するつっぱり大相撲といった趣で全編にわたって狂気の産物でした。
 でもいちばんの反則はラストのおでんでしょうよ……。こんだけバカやったあとになんでこんなに感動してるんだよ意味がわからん……。
 といった感じで、改めてドンブラザーズの唯一無二性を感じさせられる作品でした。
 次の「キングオージャーvsキョウリュウジャー」は、なぜかダグデドに代わる新たな宇蟲王となってしまったギラ、そして本来の彼らとは似ても似つかぬ姿になってしまったキングオージャーの面々。歪んだ運命を正すために、キョウリュウジャーが奔走する! というもの。
 ……と書くと正統派なvs作品に思えますが、キングオージャーの面々はさっきのドンブラザーズの毒が解毒されていないらしく完全にネジが外れてました。特にジェラっちとヅカになってるリタ様反則だろ。
 VシネはTVシリーズに比べてさまざまな縛りが緩くなっているとは聞きますが頭のネジまで緩くなるとは過分にして知りませんでした。え? ドンブラは最初からネジがついてない? うん知ってる。
 わたくしキョウリュウジャーの方はほとんど知らないんですが、えらくメンバーが多くて驚きました。調べてみると番外戦士も含めて10名だとか。なのでラストバトルの名乗りシーンはキングオージャーと合わせて非常に長かったのが印象的。やはりスーパー戦隊は名乗りがキモですよ。
 「キングオージャーvsキョウリュウジャー」の方はドンブラの反動でえらくまともな話に思えましたが、空蝉丸さんという方が「幼少期のギラにレインボージュルリラを大量に食わせる」というやらかしなどという言葉では済まされないやらかしをやらかしてて引きつり笑いが出ました。シャレにならなすぎる。
 
 次は大阪ステーションシティシネマに移動してこの作品。
 
 
 見よう見ようと思ってたんですが塚口の上映スケジュールについていくのがやっとの状況ですっかり見に行くのが遅くなってしまいました。
 もうすでに付近の映画館では上映終了しており焦りましたが大阪ステーションシティシネマはまだ上映してたので駆け込みで見てきました。
 ニューヨークの夏を謎の超寒波が襲う! 迎え撃つのは前作から続投の新生ゴーストバスターズ!
 というわけで、本作は前作「アフターライフ」の直接の続編。新生ゴーストバスターズとなったスペングラー家の面々ですが、初代と同じくゴースト退治に精を出すものの器物損壊で初代ゴーストバスターズに恨みを持つ市長に睨まれ、さらにフィービーは母キャリーから未成年であることを理由にチームから外されてしまいます。
 その一方で、初代ゴーストバスターズの一員であるレイモンドは、同じく老境に差し掛かったウィンストンと意見が対立してしまい……。
 本作ではゴーストバスターズの大きな魅力であるゴーストたちとの戦いはもちろんのこと、さまざまな世代、さまざまな人物の抱える悩みが非常に大きなファクターとして配置されていると感じました。
 先述の通りフィービーは「未成年」という世代の不自由さ、大人からの理解のされなさに悩んでいます。特に印象的だったのが、キャリーと結婚して一応は義父となったゲイリーからの「(成人するまでの)2年間なんて大人から見れば数ミリだ」という言葉に落胆してしまうシーン。大人にとっては確かに2年なんてあっという間すが、子供にとってはその2年間は永遠に等しいんですよね。そして彼女にはこれまで新生ゴーストバスターズとして活躍してきた輝かしい思い出がある。その思い出を抱えたまま2年間末というのは酷というもの。
 対して、彼女とは正反対の老境にあるレイモンド。彼は本来子どもたちの行き過ぎた行動を止める義務がある大人という立場であるにも関わらず毎回始末書モノの損害を街に与えてしまってます。このことを現在のゴーストバスターズの資金を出しているウィンストンに毎回たしなめられています。
 フィービーは大人になりきれない子供であり、レイモンドは子供に戻れない大人なんですよね。この辺、かつて子供の頃はワーキャー言って作品を楽しんでいた現おっさんとしては色々思うことがありました。子供はおとなになれば何でもできると思うし、大人は子供に戻れれば何でもできると思う。このすれ違いが本作のキモだったと思います。
 そんな中で、ファービーにはゴーストの友人であるメロディと知り合います。今までななかった同世代の友人に喜ぶフィービーですが、メロディにはある秘密があって……。
 本作はよくある、「子供が経験を積んで大人になって……」という流れには感じませんでした。むしろ変化が大きかったのはファービーの周辺にいる大人たち。
 メンバーを外されても諦めないファービーの姿に浮かべるレイモンドのあの「いたずら坊主」という表現がふさわしい笑みがとても好きですし、最終的になんだかんだ言って協力してくれるピーターとウィンストンも素敵。そして初代の受付嬢からついにメンバー入りしたジャニーンの勇姿よ!
 ラストバトルも新旧ゴーストバスターズが階上と階下でそれぞれ奮闘するという展開で新旧メンバーが同時に戦うという構図があって良かったです。
 でもなあ……今回は結構な不満点が多いんですよね。
 まずバトルの規模がストーリー展開と合ってない。前述の通り本作ではニューヨーク全域が大寒波に見舞われるという大規模災害が起こりますが、バトルらしいバトルがゴーストバスターズ本部の1階という非常にこぢんまりとした場所なんですね。なので自体の大きさに比べてバトルの規模が小さくイマイチ「大規模な範囲でやばいことが起こってる」というゴーストバスターズの魅力が大きく半減していると感じました。
 また、本作ではスペングラー家の新生ゴーストバスターズ、レイモンドを中心とする旧ゴーストバスターズの他にも新キャラが登場しますがその意義や出番が薄い。特にトレヴァーの恋人になったラッキーも、せっかくゴースト研究施設のインターンになったのに前作と同様特に重要な役割もなかったし、今回のラスボスであるガラッカに唯一対抗できるファイアーマスターの力を持つ青年・ナディームは完全に彼らとは関わりのないキャラだし、といった感じで、ストーリーラインはともかくキャラクターラインがなんだかうまくつながってない感じを受けました。特にバトル規模に関しては初代や2であれだけ街中を駆け回ったり、「アフターライフ」で「ECTO-1」を走らせまくったりしてたのに非常にもったいない。
 とはいえ、ところどころに初代オマージュをしっかり入れているところは好感触。図書館の市長はおそらく同じ人ですし、石像のライオンは動くし、図書館には相変わらずあの幽霊がいるし、屋根裏にはスライマーがいるしといった随所に込められたオマージュで楽しませてもらえました。
 また、プロトンビームすらも凍らせてしまう強敵・ガラッカに対抗するためにフィービーが思いついた真鍮のパーツのものがあの滑り棒というのもよかった。
 全体的な得点は前作に譲るものの、フィービーが相変わらず理系メガネっ子でとても良かったです。メガネっ子加点+100点。
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