関西方面のJRが軒並み止まるというような最強寒波が押し寄せてきていますが、その寒波をアルファ・ケンタウリまで吹き飛ばすかのようなイベントが本日開催!
塚口サンサン劇場「RRR無発声マサラ上映」、早くもRRRound4!!
今回も上映日前からチケットは1分完売といういつもの感じでしたが、今回は今までのマサラ上映とは決定的に異なる部分があります。
今日はなんと、「RRR」日本公開から記念すべき100日目!
そして恒例の戸村支配人の前説によれば、今日のマサラ上映が日本公開100日目に重なったのはまったくの偶然だとか。え~ほんとにござるかぁ~?
どう考えてもこのタイミングを狙っていたとしか思えません。どうなんですか戸村支配人。この件に関しては戸村支配人を鞭打ちして真実を聞き出すしかない。
さすがサンサン劇場、神に愛されているとしか思えません。いや実際こんな偶然ありえないと思うんですが。
そんな感じで、今回はRRRマサラ上映の中でも特にめでたい上映会となりました。
なので今回もサンサン劇場の異常なレベルに達した福利厚生が炸裂だ!
今回はこのような品をいただきました。中身はチョコレートとキャンディ。言うまでもなく劇場側ではなくお客さんから頂いたものです。こうした交流があるのもサンサン劇場の良いところです。
ちなみに劇場側は劇場側で毎回のごとく旗配ってました。なんなんだこの映画館は。
などと困惑してる間もなく開場時間になったので入場します。
で、問題は今回の座席位置ですよ。
前述の通り今回もチケットは安定の1分完売だったんですが、わたくし今回上映スケジュール画面の更新がなかなか完了しなかったせいで、座席選択画面にいったときはすでにかなりの席が埋まってました。
そうなるともう選り好みしてる余裕はないので開いてるところを速攻クリックしてなんとかチケットを取ったんですが、その席が今回はかなり前で端の方という今まで取ったことがない位置でした。いつもはだいたい真ん中あたりを取ってます。今回は多分、今までの映画鑑賞の中でいちばん前の席を取ったかもしれん。エヴァ旧劇版でいちばん前の席を取ったような気もしますが、もはやはるか昔の出来事なので記憶が定かではない。
それはともかく、今回はいつもなら取らない位置のシートを取ったせいか、いつもとは違うイベントが発生しました。
何があったかというとお隣が関西の紙吹雪職人ことねんぶつさんでした。
わたくし人形使いも塚口でのマサラ上映に参加するようになってそれなりですので、お名前は存じてましたが直接お会いするのは初めてでした。
そして上映後の話なんですが、どうやらtwitterの方で毎回上げている感想を呼んでくださっている様子。いやー実にありがたい。
ありがたいと言えば紙吹雪までもらってしまいました。重い。塚口のマサラ上映における紙吹雪はキロ単位なのです。
というわけで今回は、いつもの火薬銃とハンドベルに加えて紙吹雪という3パターンのアクションに挑戦! まあ結論から言うと腕の本数が足りません。腕があと2対くらいほしい。ボストン・ダイナミクス社にはマサラ上映用パワードスーツを開発していただきたい。
そしてもう片方の隣の方も隣の方でうちわやクラッカーなどの無数に持ってきてる歴戦の勇者(ディーラ)であるとお見受けしました。お話を聞いてみると塚口のマサラは初参加とのこと。毎回初参加の方が増えてるよな塚口のマサラって。
などとアホなこと考えてるあいだに上映開始!
まずは恒例というか名物となっている戸村支配人による前説! ナートゥダンスの切れ味が明らかに前回より向上しているッ! 上映(たたかい)の中で成長する戸村支配人! このぶんだと5RRRoundあたりでヒゲが生えて10RRRoundくらいになるとふたりに増えてたりするんだろうか。
退場する戸村支配人に劇場の壁が割れんばかりの拍手、そしていよいよ上映開始!
いやーもう毎回映画泥棒の着地シーンでクラッカーが鳴る流れ、本当に好き。
わたくしもう「RRR」は何回も見てますが、だんだんボルテージが上がるラインが前倒しになっていっておりまして、今回はもう「DVV(ジャヤジャヤ)」の時点でボルテージが一気に上がってえらいことになってしまいました。
そして感想なんですが、今回一番印象的だったのが救出劇からのDostiのシーン。何が良かったかって、ふたりの手ががっちりと繋がれた瞬間に舞い散る、赤と青が入り交じる紙吹雪ですよ……。美しい、あまりにも美しい……。
サンサン劇場のマサラ上映の感想ではさんざん書いてきたことですが、マサラ上映の何が楽しいかって観客もまた映画を盛り上げるための舞台装置になれるって点ですよ。
本来、舞台と観客はいわゆる第4の壁で分かたれており両者は関与することができません。しかし、マサラ上映においては観客からの働きかけによって舞台の向こうに関与することができるんですね。これがスマホや自宅のPCといったロケーション、そして通常の上映では決してできない、マサラ上映でしか体験できないことなわけです。
そも「RRR」という作品は「肝心なことほど言葉では語らない作品」です。例えばジェニーが持ち帰ったバングルを見たマッリがビームが近くにいることを察するシーンや、投獄されたラーマに「シータに会ったのか?」と聞かれたビームが黙ってシータの持っていたペンダントを見せるシーンなど、「RRR」では要所となるシーンほど言葉を使いません。しかるに、今回のような無発声マサラ上映という形態において、同じく我々は言葉によらず作品に関与していくわけです。
この姿勢が無発声マサラ上映という独特の鑑賞形態の中で、作品自体の魅力を引き上げると同時に、作品への没入(没入「感」ではなく没入)を深めてくれるわけです。そう、今日の3時間、我々は観客席ではなくスクリーンの中にいた!
そして、その没入が最高潮に達するのが言うまでもなくナートゥですよ。我々はもう完全にあのダンスパーティの中にいた。いやなんかもうナートゥのもたらすダンスエナジーが最高潮に高まって現実と作品の境目がわからなくなってるだけなんじゃねえのと思われる方もおられるかもしれませんがそうです。あの状況にあってまともな現実認識なんてできるわけねえだろバーカバーカ!!! こっちは運動不足の身で踊りまくって左足ヘシ折れるかと思ったわ!!!
などと唐突にブチギレてしまうくらい楽しかったですナートゥ。終わったときには完全に息が切れており、日頃の運動不足とかそういうのじゃなくて生物としての限界を感じました。今更ですが「RRR」のマサラ上映って命の危険があるのでは……?
もうそこからは皆さん御存知の通りクライマックスに次ぐクライマックスで、紙吹雪とクラッカーと鈴とタンバリンと拍手がスタッフロール終わるまでどころかスタッフロールが終わっても鳴り止みません。
体感ですが、今まで参加してきたマサラ上映のなかでいちばん大量の紙吹雪を浴びたかもしれません。終わったときには足首どころかくるぶしまで埋まってたしな……。片付け後に紙吹雪の総重量とか計測してみてほしい。
いやーもうなんか映画鑑賞を通り越してライブを通り越してほとんどトライアスロンと化していたマサラ上映、今回も本当に楽しませていただきました。サンサン劇場はもう業態をスポーツ施設として申請したほうがいいのでは……。
あと今回個人的に嬉しかったのは、上映後にねんぶつさんにtwitterのアカウント名を名乗ったら、周りの何人かの方が「感想読んでます!」と声をかけてくださったこと。いやーもうほんとに嬉しいです。これからも感想レポを書き続けます、あなたのために。(「あなただけ感」を煽る悪質なマーケティング)
改めまして、今回参加されたみなさん、そして楽しいマサラ上映をとんでもないスパンで繰り出してくださるサンサン劇場のみなさん、本当にお疲れさまでした。5RRRoundでまた会おう!