A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

どうしようかなー……

2021-10-31 02:57:12 | ゲームな話
 なんの話かというと、こないだ発売された東方Project最新作「東方剛欲異聞」のことです。
 まあ買うか買わないかで言うといずれは買うと思うんですが、なんか前評判からの印象がかなり不安というかなんというか。
 延期を繰り返したことはさておき、体験版プレイ勢や製品版プレイ勢から漏れ聞こえてくる感想からすると、どうも個人的に外れゲーの典型的特徴だと思っている「難易度が高いゲームではなくプレイしづらいゲーム」になってるっぽいんですよね……。
 難易度が高いゲームとプレイしづらいゲームはしばしば混同されることがあると思うんですが、前者はクセのある操作感や独特のゲームシステムに慣れてくると面白さが見えてくるのでいわば「プレイしてれば楽しくなってくることが期待できるゲーム」であるのに対し、後者は逆に「プレイを重ねていくとストレスが溜まり続けることが確定しているゲーム」になってるんですよね。
 もちろんすべての要素が完璧な作品なんてありゃしませんが、「プレイしづらいゲーム」は楽しむためにこっちの努力や練習ではなくある種の諦観が要求されるのがかなり嫌。「プレイしづらいゲーム」の問題点はゲーム側がどうにかしてくれないとどうにもならないから。
 ただなー、さっさとプレイしとかないとネタバレ食らうのが怖いってのもあるんですよね。しかしネタバレ回避のために焦ってプレイするのもどうなんだ。というかゲームをプレイする動機がネタバレ喰らいたくないからってのも健全じゃないよな……。
 などとぐにゃぐにゃ考えつつまだ購入してません。特に東方Project作品に関しては、新キャラのネタバレを喰らいたくないという気持ちが大きいのとゲームが全般的に短時間でクリアできる=早い段階でネタバレが出回りやすいので、プレイしたいという意欲よりネタバレ喰らわないうちにプレイしなきゃという焦りのほうが大きかったりします。とか言ってる割には実は虹龍洞はまだ1回しかプレイしてないという……。
 まあ結局買うんですけどね。なんか色々考えてしまう。
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ねむみを感じてムニャる。

2021-10-30 23:16:21 | それさえも平穏な日々

 春眠暁を覚えず、という季節ではないのに日中の眠気に抗えず困っているわたくしです。
 昼を過ぎて眠気がピークに達し、仕方がないので仮眠しようと思ってねたらガッツリ4時間寝てしまったでござるの巻。
 こないだまーた締め切り前の徹夜をしてしまった影響が残ってる感じ。もうほんとに締め切りギリギリまでってのは止めないと……。
 紅楼夢原稿と冬コミ原稿もあるので両方とも余裕を持って入稿したい……。
 またコミケは実に2年ぶりになるので、体調を万全にしておかないと最悪討ち死にってこともあり得るので、今のうちから少しずつ運動をするなどして体力をつけておこう。

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TOHOシネマズ梅田「DUNE/デューン 砂の惑星」見てきました!

2021-10-29 23:22:03 | 映画感想
 見よう見ようと思ってて未だに見てなかった「DUNE/デューン 砂の惑星」、今日ようやく見てきました。
 そういやこの作品、どこで知ったのか全然覚えてないんですよね……。何故か名前と原作がSF小説であるということは知ってた。あと「一面の砂漠に超でかいサンドワーム」の絵面はおそらくこの作品から得たもののはずなんですが感染経路がわからない。
 あと心当たりがあるのは、名作3DSTG「Rez」の最終ステージのBGMである「Fear is the MIND-KILLER」のフレーズを検索して出てきたなどが考えられます。
 なお、「ホドロフスキーのデューン」、デヴィッド・リンチ監督の「デューン/砂の惑星」、そして原作であるフランク・ハーバートの小説版「デューン 」ともに全部未見・未読なので、デューンに触れるのは今作が初となります。それでは感想を。
 
 twitterを見る限り、本作はいわゆる「刺さる人には刺さるけど刺さらない人には全然刺さらないタイプの作品」となっている様子。
 そして実際に見た感想なんですが、まあこりゃ評価は真っ二つに分かれるわなあといった感じ。
 まず、本作は原作の前半部分を映像化した二部作構成の第1部ということを差し引いても、ストーリーの進み方がかなり遅いので山場が少なくダレ場が長いという構成になっていると感じました。
 なので「盛り上がるところで続く」ではなく「盛り上がるところに入る前に終わる」構成になってしまっており、ストーリー部分での盛り上がりを感じられる部分が少ない。
 加えて、専門用語が大量に出てくるので、後半に行くに従ってキャラが何を言ってるのかわかりづらくなっていくという部分も。
 155分かけて、桃太郎で言うところの桃太郎が鬼ヶ島に行くことを決意するあたりで終わってしまうので、前述の通り二部作の第一部であることを差し引いても消化不良感が非常に大きいです。というか第二部でちゃんと終わるのかこれ……。
 今回の第一部は、実質的にようやくキャラと世界観の紹介が終わったところなので、本格的にストーリーが展開するのはこれからなんですが……。
 twitterにて、同じくヴィルヌーヴ監督の「ブレードランナー2049」のいいところと悪いところがそれぞれグレードアップしているとの意見がありましたが、まさにそのとおりと言った感じ。
 今日はレイトショーで見に行ったんですが、結構人が入ってて、正直この映画ってそんなに万人受けする作品じゃないだろ……とか思ってたんですが、案の定というかなんというか、上映終了後の周りの雰囲気は困惑一色といった感じでした。さもありなん。
 しかし、悪いところだけではありません。
 ブレードランナー2049がそうであったように、本作も惑星アラキスの広漠たる世界は圧倒的。
 基本的にロケーションは建物の中か砂漠かの2択なんですが、ストーリーはともかくとしてビジュアルに飽きることは少なくともなかったですね。
 また、各種ガジェットも魅力的。
 個人的にSF映画の魅力のひとつは間違いなくガジェットデザインだと思ってるんですが、本作の各種ガジェットはどれもまさに「遠い未来世界の物品」というデザインでこれまた見てて飽きません。
 特に昆虫の羽のように羽根を羽ばたかせて飛行するオーニソプターの造形は超絶かっこいい。
 そして本作……というかデューンの目玉、アイコンとも言えるサンドワームの迫力たるや。ただのでかいモンスターというだけではない、まさに「荒ぶる神」としても風格を感じました。
 ビジュアルはすごくいいんですよね本作……。
 いわば本作は、映画としては退屈だけど、大スクリーンで見る画集としては魅力的と言ったところでしょうか。
 いやこれマジであと1本で終わるの……? かなりの無理ゲーな気がするんですが……。
 
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究極とタイガーと私。

2021-10-28 01:53:19 | STG
 究極タイガー、それは原点。
 究極タイガー、それは母なる海。
 究極タイガー、それははじまりの地。
 
 というわけで、個人的には2021年最大の話題作「究極タイガーヘリ」、ついに発進!
 バトルガレッガからアレスタまでさまざまな古典名作STGを移植してきたM2ショットトリガーズ、ついに魂の一作である究極タイガーを移植してくれました!
 ガレッガ移植をきっかけに購入したPS4ですが、もうすっかりシューターにとっての神ハードとなっています。
 さて究極タイガーですが、前述の通りわたくしのおもひでのSTGです。
 覚えている限り人生で初めてプレイしたSTGはコナミの「スクランブル」なんですが、やはり究極タイガーのインパクトは凄まじかった。
 それまで知っていた電子音っぽいBGMとはまったく印象の異なる重低音サウンド、画面を覆うボムの爆炎、「遅い自機で早い敵弾を避ける」という緊張感、バラエティ豊かな4種類のショットなど、まさにエポックメイキングな作品でした。
 本作といい雷電といい、わたくしのSTG黎明期は東亜プランとともにあったと言っても過言でも華厳でもありません。
 いやーしかしスーパーのゲームコーナーで100円握りしめてプレイしてた究極タイガーを2021年になって現役ハードでプレイできる日が雇用とは長生きはするもんです。というか小学校のときの自分に「お前2021年になっても究極タイガーやってるぞ」とか言ったらどんな顔するんだろな。
 さて、本作についてですが、タイトルの通り古典的名作「究極タイガー」及び海外版である「TWIN COBRA」とその前身となる「タイガーヘリ」のカップリング移植となっています。
 ゲームモードはアーケードに加えて恒例のスーパーイージーモードと設定を自由にカスタムできるカスタムモード、そしてアーケードチャレンジの各モードを搭載。
 さらに追加コンテンツとして、タイガーヘリのFC版・NES版、究極タイガーのFC版・NES版・PCエンジン版・メガドラ版・GENESIS版、さらに幻のACT「ゲットスター」国内版・海外版、加えてパズルゲーム「洗脳ゲームTEKIPAKI」という充実のラインナップとか大盤振る舞いとかそういう話ではないレベルのとんでもないボリュームとなっています。ほとんど詐欺だろこれ。
 ゲームタイトル別では全4タイトル、バージョン違いでは12種類、ゲームモードも別にすると実に20種類ものゲームが入っていることになります。物事にゃー限度というものがあると思うんですがほりいさん……。
 流石にまだ全モードはプレイしてないのでプレイ済みのゲームの感想から書いていきましょう。
 アーケードモード起動した瞬間にこの頬を濡らす熱いしずくは何ッ!!!?
 決して忘れることない名曲、1面BGM「Challenger」!
 網膜に焼き付いて離れないボムの爆炎!
 STG史上最大級の使えない武装である黄色ショット!
 ゴルゴの精度とイチローの速度で迫りくる敵弾!
 戦車怖い!!
 プレイ開始1秒で認識が完全にあの頃(と書いて80年代と読む)に吹っ飛んでしまいました。
 ありがとう東亜プラン……ありがとうM2……ありがとうほりいさん……ありがとう究極タイガー……。「飛翔鮫!鮫!鮫!」も期待してます……ありがとう……(滂沱)
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唐突ですが結婚します。

2021-10-27 23:55:30 | それさえも平穏な日々
 これまで孤独な人生を歩んできたわたくし人形使い。
 しかし、ようやくこんなわたくしにもパートナーができました。
 これからは彼女に執筆活動を文字通り支えてもらおうと思います。
 それでは紹介します、わたくしのパートナー
 
 
 アイリスオーヤマ IRISOHYAMAZC-9 ベージュ [フロアチェア]です。
 在宅でのライティング業務を始めてから、1日の時間の大半を座りっぱなしで過ごすようになり腰痛や肩こりなどに悩まされてきました。あとあぐらかいてるので膝関節も痛い。
 なので、いずれは座椅子を買おう買おうと思ってたんですがずーっと先送りになってまして。
 それでこないだヨドバシのHP見てたらお手頃価格の座椅子が見つかったので、思い切って購入してみました。
 ちょっと前に購入したIHヒーターもそうでしたが、家具ひとつ電化製品ひとつ導入するだけで生活の質は大きく変わりますし、何より自分の生活のなかに新しいものが入るとそれだけで気分が変わるもの。
 さて座椅子ですが、もう結婚を考えるほどにQOL爆上がりです。背もたれがあるってだけでこんなにも作業が楽になるものなのか……と感動してしまいました。
 また、クッション部分も分厚いので腰やお尻への負担が小さく、さらに高さがある分足を伸ばすのが苦にならないというのも大きなメリット。
 実際座椅子が届いてからというもの、肩こりや腰の痛みで執筆作業を邪魔されることがなくなり、明らかに作業効率が上がってきました。
 また、ゲームをする際にも背もたれがあるので疲れにくく、長時間集中できるのもいいところ。
 今までは机の前に座ってて腰や方がすぐに痛くなり、ちょっと休憩と横になってそのまま寝落ちというパターンが多かったんですが、これでかなり改善されたと思います。
 また、頬杖着くことも多かったんですがそれもなくなりそう。仕事の方で歯科矯正についての記事を書いたことがあるんですが、頬杖突いたり舌で歯を押すくせがあったりするとそれだけで歯列が乱れてしまうそうなので、ちょっと気になってたんですよね。
 贅沢を言うならリクライニング機能があったらなお良かったんですが、紅楼夢&コミケ前なので贅沢は言うまい。
 最終的には机と椅子を導入するのが一番だとは思いますが、しばらくはこれでやっていきましょう。
 
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ワケガワカラナイヨ

2021-10-26 23:06:03 | それさえも平穏な日々
 なんの話かと言うと気温ですよ。
 twitterでは令和ちゃんはまだ3ちゃいなので気温の調節の仕方がわからないんだよねというやさしい声と、「お前もう社会人3年目なんだからさあ……」という世知辛い意見が混在していますが、まあ最近の気温差の激しさよ。ここは火星かよ。
 外出する際に冷え込むだろうとコート着ていったら汗だくになってたと思ったら夕方過ぎて帰る頃にはコート必須なくらい冷え込んでくるという……。
 とか言ってたら夏が戻ってきたかのような陽気に襲われたりともう大変です。
 2年ぶりのコミケも迫ってきているので体調を整えておきたいというときにこんな日本刀の焼入れみたいな温度差があると、戦場に到達する前に討ち死にしてしまう可能性が。
 そうでなくても毎回のこととは言え原稿がやばいっていうのに、こんなタイミングで体調崩す=死なのでほんとに令和ちゃんにはそろそろ加減というものを覚えてほしいです……。
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「PC Building Simulator」やってます。

2021-10-25 02:38:37 | ゲームな話

 諸々の作業の息抜きに、あくまで息抜きにいろんなゲームやってます。
 最近ハマってるのが「PC Building Simulator」。
 先日ようやくEpic Gamesにも実績機能が導入されるというニュースが入ってきましたが、現状まだ全てのゲームに実績機能が搭載されているわけではありません。
 なら、実績機能が搭載されたゲームからプレイしてみようということで本作を始めました。
 本作は、いわゆるシミュレーター系ゲームのひとつで、自作PCをビルドするというもの。
 ひたすらPCを自作するフリービルドモードに加えて、PCショップの店員としてさまざまな依頼をこなしていくキャンペーンモードがあります。
 わたくしリアルの方では自作できるほどのPC知識はないんですが、本作では文字通りPC自作をゲーム感覚で学ぶことができるので、パーツ交換なんかあたりから始めてみようという気になりました。
 さてゲームの方ですが、おじさんからPCショップを引き継いで、ゴミ掃除などの簡単な依頼をこなしていくところからスタート……なんですが、なんかいきなり借金抱えてるんですけど……。
 それでもなんとかちまちま依頼をこなしながら公共料金も支払いつつ慎ましやかに仕事をこなしていくうちに、少しずつ依頼が増えてきました。ああ、労働の歓び……。
 とか言ってたらなんかレビューサイトにサーマルグリス塗り忘れたくらいで☆1レビュー食らったり工費ケチろうとして中古パーツ使ったら☆1レビュー食らったりクレーマーからタダ働きさせられたりウイルスまみれのPCよこしといてウイルス除去を依頼内容に書いてないとかなんかわけのわからんマイナー映画について延々書かれたオタ臭いメールが来たりとふっざけんじゃねえええええ!!!!!
 あれです、この感覚は「papers please」と同じ感覚だ……。なんでゲームの中でまで仕事に悩まされなくちゃいけないんだ……。
 あとゴミ箱同然のホコリまみれのPC送りつけられたときには思わず「うわ汚っ!!」と叫んでしまいました。
 でもまあ、性格のせいかこういう作業ゲーって性に合ってるんですよね。期限付きの依頼はあるものの、1日の時間の流れはないのでゆっくり作業できるのもいい感じ。
 シミュレーター系のゲームは数多くあるので、掘ってみると意外な名作があったりするかも。
 

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「クビナシリコレクション」残り2ステージ!

2021-10-24 23:06:20 | ゲームな話

 原稿とともに進めてますクビナシリコレクション、いよいよクリアまで残り2ステージとなりました。
 まだクリアしてなかったのかよとか言わない。
 さすがにラストワールドは難しいというか変則的なので発想の転換が必要ですが、一度わかってしまえばけっこうスムーズに行ける感じです。
 まあこのゲームにおいては1周クリアはまだまだ入り口に過ぎないので……。
 で、肝心の原稿の方はまあなんとか進んでます。信じて。ゲーム本編をプレイしながらだとライブ感があっていい。(いきあたりばったりとも言う)
 今月末くらいまでには十分なところまで進めておきたいなあ。
 あとサントラも例大祭で頒布されたようなので楽しみ。

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塚口サンサン劇場「フリー・ガイ」「ベイビーわるきゅーれ」見てきました!

2021-10-23 23:22:12 | 映画感想
 今日は、いつも稽古に使っている尼ヶ崎ベイコム総合体育館がようやく通常通り使えるようになったので、ずいぶん久しぶりの稽古に行ってきました。
 このところ自粛や施設利用の制限もあってかなりの期間まともな運動をしてませんでしたが、久しぶりに体を動かせたのでけっこうストレスは解消できた……のはいいんですが早速全身筋肉痛に襲われています。はーあしんどい。
 それはさておき、先日はyoutube配信にてその狂気の一端があらわになったサンサン劇場、まさかのシン・エヴァ上映や、劇場どころか周辺施設まで揺るがす重力子放射線射出装置の轟音が一夜限りで帰ってくるBLAME!も控えた階段のポスターや待合室はこんな感じ。
 
 
 
 
 
 それでは感想の方、書いていきましょう。まずは「フリー・ガイ」。
 
 
 本作はすでにTOHOシネマズ梅田で1回見ているんですが、塚口でやるとなれば見ないわけには行きません。
 また今回、ほんの気まぐれでおそらく生まれて初めて劇場の最後列のシートを選んでみました。
 いつもはだいたい真ん中あたりのシートを選ぶんですが、初めての最後列シートは劇場全体を見渡すことができてなかなか新鮮。
 マサラ上映復活の暁には、あえて最後列シートに陣取るのも面白いかもしれません。
 さて感想ですが、やはり本作は、早い段階でガイがゲームのモブキャラであることをバラしてしまうことでストーリー展開をスムーズにしていると感じますね。
 この辺、「現実世界だと思ったら実はゲームの世界だった」から一歩進んだ感じがします。
 また、この手の「人間と人間でない存在との出会いと別れ」は、基本的に片方が人間性……というか人間としての属性を獲得してヒーローあるいはヒロインと結ばれてハッピーエンドというパターンが王道ですが、本作ではガイはあくまでゲーム世界の中でゲーム世界の住人として生き続けるというラストになっています。
 本作のテーマは「パターンから自由になること」だと思いますが、最大規模のパターンって世界そのものだと思うんですが、もしガイが人間に生まれ変わったり現実世界に出てきたりする展開だった場合、彼は自分本来の属性を失って現実世界に従属するかたちになっていたのではないでしょうか。
 ガイをあくまでゲーム世界の住人のままにしておくことで、本作はそのテーマを完遂したのだと思います。
 また、この手の作品では、「レディ・プレイヤーワン」がそうであったように、たいていの場合ゲームキャラやアバターと本人が同一化されていきます。
 本作でも、モロトフガールのプレイヤーがミリーであることは早い段階で明らかにされます。その他のキャラについても、それぞれプレイヤーがいることが明確に示されます。
 極めつけはお約束の、「いいところでカーチャンが乱入してくる」のシーン。あそこ好き。
 しかし、モロトフガールことミリーが出会ったガイにはプレイヤーがいません。それに、ミリーにはすでに現実世界の方に結ばれるべき相手であるキーズがいます。
 なので、ミリーとモロトフガールは同一視されても、ガイとキーズは同一視されないんですね。
 そこを、「ガイの基本プログラム自体がキーズからミリーに宛てたラブレター」という展開にしたのは本当にうまいと思いました。
 
 次、「ベイビーわるきゅーれ」。
 
 
 本作は例によってサンサン劇場からの上映通知で知った作品で、前情報一切なしの状態で見に行きました。
 感想なんですが、うーんその……生きるって……働くって……辛いよね……。
 本作は全体的にいろんな描写が生々しいんですが、高校を卒業して二人暮らしをすることになったちさととまひろの殺し屋コンビのダラダラ感あふるる生活や、今まで殺し屋稼業しか経験がないせいでバイトの面接にもどころか公共料金や税金の支払い方もわからない様子なんかが、いわゆるスタイリッシュ系殺し屋アクションものにはない妙なリアリティを感じさせる映画となってます。
 ラストバトルでヤクザの巣窟に乗り込むのはお約束なんですが、自転車に二人乗りで行くとか生まれて初めて見ましたわ……。
 また本作、思い返してみるといわゆる特殊効果をほとんど使ってないんですよね。これまたスタイリッシュ系の作品ならお約束のスローモーションやマトリックス避けなんかはまったくなし。
 上記のような要素が何を本作にもたらしているかと言うと、「設定の緻密さや整合性ではなく、雰囲気で構築されているリアリティ」なんですね。
 通常、作品におけるリアリティというものは説得力です。そしてその説得力は、たとえばキャラの言動がその世界のルールに従ったものであるか、価値観や行動原理はその作品の世界観に基づいたものであるかといったような点に依存しています。
 しかし本作の設定は「高校を卒業したばかりの二人組の殺し屋」といった荒唐無稽なもの。その荒唐無稽さを上記のような要素によってリアルに落とし込んでいるという非常に珍しい手法でリアリティを確保している作品だと思いました。
 また、主役であるちさととまひろの喋り方も、おそらく意図的にいわゆるフィクション的、セリフ的な話し方ではなく、普通に喋ってるようにしてあるんじゃなかろうかと感じました。
 また本作はPG-12ということでバトルシーンはかなり激しめなんですが、そこでも過剰にドラマチックな演出はなく、どこか淡々としたカメラワークで映し出されています。
 だからといって迫力がないわけではなく、むしろラストバトルの格闘戦なんかは特殊効果がない分生身の迫力を感じました。なんというかこの作品のバトルシーンって、昔の時代劇みたいなんですよね。かなり渋めに描写されている。
 前述の通り、本作は前情報ゼロで見に行きましたが非常に楽しい映画でした。あと百合厨としてはちさととまひろがひたすら自宅でダラダラするだけの映画を作ってくださいと強く願うのでした。
 
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紅楼夢原稿進めたぞー!

2021-10-22 21:04:57 | 小説の書き方

 もう10月も終わりに近づいてきてるのでどんどん進めないとすべてが終わるので進めてます紅楼夢原稿。
 小説を書くのももう長いことやってはいるんですが、いろんな側面で行き詰まりを感じてまして。
 そこで新しいツールを取り入れてみようと思ってやってみたのが「TxT LIVE」。
 登録することで、文章を書いているところを配信できるというサービスのようです。
 twitterでしばしば漫画家やイラストレーターの方が作業を配信してるのを見てたりするんですが、文章媒体でもこういうサービスがあるのは珍しいなーと思い利用してみることに。
 今回配信したのはこちら
 配信終了時には文字数が表示されるので、モチベーションアップとしてはなかなかいい感じ。
 今後、小説や各種感想なんかはここで書いていこうと思うのでよろしくお願いします。

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