A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

冬コミ戦利品レビュー東方編その7

2023-02-28 23:08:05 | 同人誌感想
 冬コミ戦利品レビューは2月中に終わらせるとか言ってなかったっけ? ああ~ん聞こえんな。(ウイグル獄長)
 
・2022ぱらどっとイラストまとめ Ultimate taste(給食頭蛮)
 同人活動に関わっていると「点は二物を与えず」なんて言葉はまったくのフカシであることが身に染みてわかります。
 というわけで本作は、イラスト、ゲーム制作、音楽、さらにはVtuberと多方面で活躍中のサークル「給食頭蛮」のぱらどっとさんのイラスト集と、無料配布で着いてきた音楽CDです。
 ぱらどっとさんと言えば自他ともに認めるばんきちゃんスキーでいらっしゃるわけですが、こうしてイラストを見るとさまざまな東方キャラを描いてるなあと思います。チルノがけっこう多めかな?
 そしておぜうがしっかりひどい目にあってるのがツボを押さえてて好き。また、ぱらどっとさんというとデフォルメの効いたイラストという印象ですが、1枚だけまったくタッチが異なるリグルのイラストがあってかなり驚き。
 無料配布のCDは2曲収録されてるんですが、その内容がまた濃い。特に「Ultimate taste」のほうなタイトル通り1曲のなかにさまざまな音楽ジャンルの味付けが詰まっており、まさに幕の内弁当といった感じ。まさに究極の味。この音楽CDを作ったのは誰だ! しかもアレンジ元はオーエン1曲というのがまたすごい。2曲目のマスタースパークアレンジも原曲のテイストをしっかり残しつつも独自アレンジしてて聴き応えがあります。
 
 今日はここまで。
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容量が……容量が足りない!!

2023-02-27 23:43:13 | ゲームな話
 もうPCもPS4も容量が全然足りません。助けて。
 ゲームの量もそうなんですが、ゲーム1本分の容量が大きなものも多いのですーぐストレージが埋まってしまう。
 当然容量が大きなゲームはボリュームも大きいので次々ダウンロードしてはしごプレイしてるとどんどん溜まってしまうという。積みゲーの「積み」とはすなわち罪……。
 そして問題はPS4ですよ。
 こないだ先にPC版とXBOX版が発売された「アトミックハート」、予約していたPS4版が4月に届くはずですし、もう来週には全シューターが待ち望んでいたレイ3部作セット「レイズアーケードクロノロジー」が来るのでPS4の容量はもう限界。まあプレイしてないゲームを一時的にアンインストールすればいいんですが……それじゃあ積みゲーは減らないという問題がですね。
 基本トロコンしたゲームはアンインストールしてるんですが、無料で配布されてるゲームも多いので完全にゲームの消化スピードを追加スピードが上回っています。EPIC GAMESなんか1週間に1本無料配布してるからなあ。
 さしあたってPS4のソフトでコンプが近くて容量が大きいのがニーアオートマタとタイタンフォール2なのでそこからやっていきますかね……。

 

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国道復活させるの楽しい……。

2023-02-26 23:53:13 | ゲームな話
 ここ最近プレイしたゲームの中でもダントツにハマってるデススト、何が楽しいって国道復活させるのが楽しいんですよね。
 道が少しずつつながっていくのが楽しいし、つながると利便性が一気に上るのがまた楽しい。
 なのでメインクエストと並行して大量の資材をトラックに乗せて移動する日々を送ってます。
 「反物質爆弾を運ぶ」なんていう冗談みたいなミッションも無事こなし、次は生きた人間を輸送するミッションに挑戦。
 そこでわたくしなんか知らんけど人間を運ぶときは乗り物が使えないと思い込んでて、ひたすら国道を徒歩でフローター2個に資材を満載して歩いてたでござるの巻。さらに途中でテロリストに襲われて死んだしな。
 あとこのゲーム、資材の量が80とか800とかでまとまってるんですが、国道復興に突っ込んだ資材は、端数が出ると破棄されてしまうんですね。なので性根がみみっちいわたくしとしてはなるべく端数が出ないようにしたいんですがこれがまた難しい。さらにゲームが進むと要求される資材の量もかなり多くなるので運搬するのも大変。こういうのって使わないときはどんどん溜まっていくのに使うとなると速攻でなくなるんだよな。
 とくにセラミックが慢性的に不足し始めたので、わたくし定期的にテロリストの拠点を襲って追い剥ぎ行為に及んでいます。だってまとまった資材を効率良く手に入れる方法を模索したらそこに行き着いたんだもん。
 この手のゲームは多勢に無勢が当たり前となるんですが、トラックで突っ込んで手近な敵を轢殺してから資材を根こそぎ掻っ払うという山賊同然の攻略法を編み出してしまい楽しくて仕方ない。
 本作ではとある理由で人間を殺すとえらいことになってしまうので基本的に非殺傷武器推奨なんですが、車で轢けば気絶で済むのでおすすめ。
 こうやって自分なりの攻略法を編み出して両手を血に染めていくのが自由度の高いゲームの楽しみですね。
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映画パンフレットを整理しました。

2023-02-25 23:58:19 | それさえも平穏な日々
 いよいよ本棚のスペースが足りなくなってるので、映画のパンフレット入れる用に塚口のダイソーでかごを購入しました。
 パンフレット自体はまあ薄いのでこれまでは本の上の隙間に突っ込んでたんですが、たまり溜まってそのスペースもなくなってきたのでどうにかせねばと常々思ってたんですがなかなか手がつけられずにいたんですが、ダイソーに寄ってみたところいい感じのかごを見つけたので早速購入。
 これでだいぶ本棚がすっきりしました。しかしながらまだまだ本棚の余裕が足りないので、いらない本はさっさと売ってスペースを確保せねば。かご1個買った程度でどうにかなる量でもないしなあ……。
 だったら本棚買えよと思われるかもしれませんが、もはや我が家には縦方向にしか本棚を置くスペースが無いのでこれ以上本棚を積み上げると震度3以上の地震が来た場合冗談抜きでペラペラになってしまうので多少は整理しなくては。
 ……とか言ってるあいだにまた本が増えるんだよなわかってる……。
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夏コミ申し込みました!

2023-02-24 18:18:04 | それさえも平穏な日々
 日記が遅れがちなのはもう気にしてはいけない。
 
 というわけで個人サークル「人形の城」、夏コミに申し込みました!
 今回の新刊は前回ペーパーでごまかした「25-13=0後編」となります。今度は完成品出しますマジで。
 まだまだコロナ禍が収まらない状況ではありますが、5月の大熱波記念日には再びバロックwebイベが開催されるとのことで、バロックの二次創作活動には力を入れていきたいところ。
 しかしまあバロックに関してはもう長いこと二次創作活動してますが、まだまだ根強い人気を感じます。そういうのが好きな人にはやはり刺さる作品なので。そして自分自身もまだまだ書きたいネタがたくさんあるのでしっかり書いていきたいところ。
 夏コミ発行予定の新刊も以前から持っていたマイバロックなので、この機会にしっかり形にしたいですね。そして今度は余裕を持った入稿をしたい……。余裕って本当に大切だからなあ……。
 それでは皆さん、夏コミ新刊をお楽しみに。今度はバロック島はどうなってることやら……。
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塚口サンサン劇場「WAR!!」見てきました!

2023-02-23 23:51:35 | 映画感想
 1週間限定の映画は気がついたら上映期間が終わってるので、毎週木曜日は滑り込みセーフの日となっています。
 というわけで、今回見てきたのはこれ!
 
 
 「バンバン!」で全世界を魅了するリティク・ローシャン主演の本作、以前塚口で上映されていたときは見逃してしまっていたので今回は滑り込みで見ることにしました。
 ちなみにわたくし人形使いのリティク氏に対する第一印象は「どんな長さの股下なのこの人」でした。足が身長の半分以上占めてるよねこの人。
 さて感想なんですが、今まで見てきたインド映画とはまた毛色の違った作品で楽しめました。「バーフバリ」や「RRR」とはまた違う近代的なアクション映画で、まさに「インド版007」といった感じ。
 そして塚口で見るとなれば音響に言及しないわけにはいきません。本作のBGMは全体的に重低音メインのものが多いんですが、それを塚口4番シアターで聞くとなるともう空気の振動すら感じられるほどの重低音が楽しめます。
 内容も、極秘任務! 仲間の裏切り! 錯綜する情報! アクション! カーチェイス! 爆発! ロマンス! カウントダウン! といったこの手のアクション映画に必要な食材を一通り揃えて、さらにインド映画の味付けをしたまさに特盛幕の内弁当と言える充実の内容でした。
 充実の内容といえば、OPからつながる現在パートだけでなく、主人公であるカビールとその部下ハーリドの過去パートにもしっかり時間を割いて、必要な情報をセリフや回想シーンだけにとどまらず一連のシークエンスとして完成させていたのが驚きでした。
 本作の上映時間は153分と3時間には満たない時間ではありますが、それでも一般的な映画に比べたら長丁場です。……ですよね? なんかもう最近は上映時間2時間越え当たり前の作品ばっかり見てるのでなにが「一般的な映画」なのかわからなくなってきた……。
 時間の余裕があるっていうのは仕事でも原稿でも映画でも本当に大切なことだと痛切に理解するのでした。
 この過去編もまた、カビールとハーリドの初対面からチームに入って部下として戦場を駆け抜けてきたパートと、そんなカビールがなぜハーリドを裏切ることになったかというパートの2つが用意されています。こうした過去編も単なる説明パートでは終わらず、しっかりストーリーとふたりの関係性を見せつつもアクション満載で楽しませてくれました。さらにはインド映画で忘れてはいけないダンスシーンにもばっちり尺を取っておりそっちも楽しめました。
 このダンスシーンがまた最高なんだわ。カビールもハーリドも軍人だし、そもそも本作自体けっこう重めの展開なのでどのキャラもあんまりはしゃいだり陽気な振る舞いをしたりはしないんですが、このダンスシーンだけはふたりとも羽目を外して思い切り楽しんでたのが印象的でした。しかもこのシーン、カービルがハーリドの右目に障害があることを理由に一度はチームから外そうとしたものの、ハーリドの思いを理解したカービルが彼を正式にチームに迎え入れたあとのシーンなんです。
 インド映画のダンスシーンはしばしばさまざまなイメージとして描かれますが、このダンスシーンは「あくまでストイックなやり取りに終始していたふたりも、心のなかではこれくらいはしゃぎたいくらい嬉しいんだよ!」というイメージに思えました。
 ……ですがすでに冒頭で視聴者には、このふたりの関係は裏切りによって破綻することが示されているんですよね。それを考えるとこのダンスシーンが賑やかでアッパーであればあるほど辛い……辛すぎる……。
 わあい確定している破綻の前のひとときのやすらぎ! ぼく確定している破綻の前のひとときのやすらぎ大好き!!(ヤケクソ)
 ストーリーの焦点は当然「カビールの裏切りの理由」に向かっていくわけですが、それを追うハーリドの表情が怒りよりも悲しみに寄っているのが、カビールとの信頼関係がどれほど深いものだったかを表現してるわけですよ。
 いわゆる「完成した人間」であるカビールに対し、ハーリドはしばしば未熟な、ともすれば少年のような表情を見せるのが印象的。特に右目の障害を見抜かれてチームからの脱退を告げられたときの表情がまさに「捨てられた子犬」の表情で胸が締め付けられるんだよな……。
 しかしながら、「RRR」がそうであったようにこうした裏切りとすれ違いのあとには、裏切りの理由を理解したハーリドとカービルの共闘が待っているはず!
 実際カービルとハーリドの共闘シーンはアクション自体も素晴らしかったし、清く正しいおとこのこなら誰もが大好きな「互いのことを理解しきっているコンビによる見事なコンビネーション」による戦闘シーンになってて、「こ……これだよ顧客が求めていたものは!!」となっておりました。
 しかし終盤で明かされる衝撃の事実! 実はこの時点のハーリドは序盤で裏切り元として死んでいたはずのソーラブが整形手術で顔を変えて彼になりすましていたのです!
 わたくし人形使いは賢いのですでにこの時点で先の展開が読めてました。これはラストバトルのにせハーリドとカービルとの戦いでカーリドが絶体絶命のピンチに実は生きていた本物のハーリドが助けに来る展開ですよ! 進研ゼミで見たやつだ!
 本物のハーリドは本当に死んでました! なんでそんなヒドいことするの!?
 いやーこんな形でお約束外しが来るとは見抜けなかった、この海のリハクの目を持ってしても。いやそこは本物が助けに来るところでしょうよ……。
 でもまあ、そのおかげでラストバトル決着のシーンで、偽物とは知りつつも最後にハーリドの顔をひと目振り返らずにはいられなかったカービルのあのシーンがより引き立つとは頭ではわかっていても心が納得しない……悲しすぎる……。
 あとお約束外しと言えばあの流れで大佐が内通者じゃなかったってのも意外でした。あの流れなら100%大佐は裏切ってるだろ。
 そういう意外な展開でも度肝を抜いてくれる作品でした。
 あと今wiki見てて気づいたんですが、タイトルの「WAR!!」って「研究分析局(RAW)」をひっくり返したものだったりする?
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TOHOシネマズ梅田「バイオレント・ナイト」塚口サンサン劇場「マッドゴッド」ほか見てきました!

2023-02-22 23:31:01 | 映画感想
 今日は久しぶりに1日に映画を3本見てきました。なかなか疲れた。
 まずは今日が上映終了ということで慌てて見てきましたこの作品。
 
 
 クリスマスを題材にした作品は数あれど、R指定になってる作品なんてこれくらいでしょう。
 バイオレンスに振った作品もありますが、大抵の場合は「サンタの格好をした殺人鬼」とかであって、大抵の場合はサンタそのものではないのがお約束。
 しかし本作にてデヴィッド・ハーバー演じるサンタはガチの本物。本物のサンタが出る作品は数あれど、こんだけバイオレンスやらかすサンタは初めて見ました。
 しかも本作のサンタは、子どもたちがすっかりサンタを信じなくなり、プレゼントのリクエストにも「現金」とか書くようになってしまった世情に嫌気が差して飲んだくれになってしまってます。「サンタを信じる・信じない」もクリスマスものの映画のお約束ですが、「子供がサンタを信じなくなっている」という状態を「プレゼントのリクエストに現金って書く」という形で出してくるのがなかなかショッキング。
 わたくし一般人がサンタさんの気持ちを推し量ろうなどというのは恐れ多いというのは先刻承知ですが、サンタさんにしてみればこれはかなりショックだろうなー……。
 そしてサンタさんはプレゼント配りには行くものの、ひとんちのクッキーを勝手に食うわ酒は勝手に飲むわとやりたい放題。……とかやってるうちサンタさん、大富豪ライトストーン家を訪れます。
 しかしそこには、地下に隠してある3億ドルを狙う武装集団が忍び込んでいたのでした。サンタさん大ピンチ!
 本作におけるサンタさんは、煙突から出入りする、袋からプレゼントを取り出すといったサンタの魔法は使えるものの戦闘はからっきし。しかし少しずつ戦いの勘を取り戻していきます。
 このバトルがまた面白い。ただ単に殴る蹴るだけではなく、サンタさんならでは、クリスマスならではのサンタクロース殺法が炸裂。なんだよサンタクロース殺法って。
 飾り付けのリースで絞め殺す! クリスマスツリーの星を顔面にブッ刺す! クリスマスものの映画にあるまじきエグい殺し方で画面はすっかりクリスマスカラーですよ。あと腹の傷を縫うのはまだいいとして
 特にラストのサンタクロース四次元煙突殺しはまさにサンタさんにしかできないフェイタルストライクで最高でした。
 そしてなぜかサンタさんの愛用の武器はハンマー。なんでハンマー? それはサンタさんはもとヴァイキングだったから! そんな無茶苦茶な設定があってたまるか!!!
 しかしこの設定があるからこそ、本作におけるサンタさんがサンタの仕事をしてる理由として「かつての略奪と殺戮の償いをするため」という設定を置くことができているのは完全に設定勝ちといえるでしょう。まあ略奪はともかく殺戮のほうはだいぶやらかしてる気がするんですが……。
 また本作のもう一方のドラマを担っているのが武装集団に狙われたライトストーン家の人々。
 パパからもらったトランシーバーでサンタさんと連絡を取りつつ裏から協力する少女トゥルーディはもちろんのこと、女傑と言うにはあまりにも高圧的な家長ガートルード、その息子ジェイソンと妻リンダ、娘アルバとその夫モーガンらは、経済的には豊かであるものの家族としては崩壊寸前。
 そんな彼らが自宅襲撃をきっかけに家族としてもう一度団結するというのも本作の重要な縦糸となっています。そのキーワードとなるのが「サンタを信じる」というところなのもクリスマスものとして大正解と言えるでしょう。
 また、武装集団のリーダーであるスクルージが、ただ悪人・悪役というだけでなく、「サンタを信じられなくなった子供の成れの果て」としての「悪い子」な点にも触れておかなくてはならないでしょう。
 ストーリーが進むに連れ、スクルージは3億ドルを奪取することよりもクリスマスという日をぶち壊しにすることにこそ心血を注いでいるような言動が目立つようになります。そんな彼の言動からは、クリスマスが来るたびにサンタさんが自分を救ってくれると期待し続けてからのこの状態ということが察せされて、かなり切ない気分になりました。
 パンフレットにもある通り、「バイオレンスなのに道徳的」「R指定なのにハートフル」な怪作と言えるでしょう。
 
 さて次は塚口に移動してから連続で2本。
 
 
 「スターウォーズ」「ロボコップ」「スターシップ・トゥルーパーズ」など、誰もが知る有名作品における特殊効果を手掛けてきた巨匠フィル・ティペット。
 彼が実に30年の時をかけて完成させた狂気の産物とも言えるストップモーションアニメが本作です。
 CGの台頭によって表舞台から退いていたストップモーションアニメですが、「KUBO」や「JUNK HEAD」といった作品で、再びこの手法が注目されるようになってきました。
 折しも久しぶりにお会いした塚口ファンの方が「ロボコップ2」のED-209のプラモを持ってきてたりして、初めてロボコップ2を見たときの衝撃を思い出したりなどしました。
 さて本作は、「アサシン」と呼ばれるガスマスク姿の怪人が、謎の地下世界に深く潜っていくというもの。セリフは一切なく、ストーリーは明確に語られることはありません。
 しかし、フィル・ティペットの脳内イメージをそのまま抽出したかのような狂気的、譫妄的、悪夢的な映像がスクリーンから溢れ出すさまはそれだけで圧倒されてしまいます。
 「筆舌に尽くしがたい」とはまさにこのこと、って感じです。文章として感想を書きにくいタイプの作品ではありますが、映像からは死と再生のイメージが強く感じられました。
 というかわかる人にはわかる言い方で言うと、バロックとガラージュとクーロンズゲートを足して足しっぱなしって感じなので琴線に触れるものがある人は即刻見に行くこと。
 そして3本目はこれ。
 
 
 みんな大好きギレルモ・デル・トロ監督のこれまたストップモーションアニメ。
 タイトル通りストーリーの筋はピノキオなんですが、かなり風刺的な側面が強調されているアレンジが施されています。
 特に印象的だったのが、いわゆる大人側のキャラクターであるゼペット爺さん、サーカスの座長、市長の3人が、それぞれ「死んだ息子」「衆目を集められるスター」「理想的な不死身の兵士」と三者三様の理想をピノキオに押し付けていること。
 ピノキオは人形、しかもDollではなくPuppet、つまり操り人形だということを考えると、ゼペット爺さんを含めた周囲の大人たちは一貫して彼を都合のいいように操ろうとしていることがわかります。
 本作においてはこの図式は、単に病的、支配的な親子関係にとどまらず、戦争中である作中でしばしばポスターなどのスローガンとして提示されている「盲目的に従う・従わせる」という構造を表していると感じました。
 ピノキオの友人となるキャンドルウィックとその父親である市長との支配的な親子関係、そして国家と国民の支配・非支配関係は完全にこれに当てはまります。さらにはピノキオを作ったゼペット爺さんもまた、ピノキオに理想の息子の代わりを意識的にも無意識的にも求めているというのがかなり斬新というか意外というか。
 つまり、生まれたばかりでまだ自我がはっきりしていないピノキオに対して、周囲の大人はあの手この手で彼をいいように支配しようとします。これに対してピノキオは、まだ彼自身の自我がはっきりしていないので気ままに行動しているものの明確に自分の意志を示すことはできていません。まだ自分の意志を持っていないから当然と言えば当然なんですが。
 そんな彼の副次的な意思とも言えるのがコオロギのセバスチャン・J・クリケットでしょう。彼が住処としているのがピノキオの心臓の部分と言うことからもそれは明らかでしょう。自我が未発達なピノキオを導く使命を帯びた彼ですが、彼自身は非常に弱く小さな存在として描かれています。しかし、彼の存在によってピノキオは次第に自我を獲得していき、最終的にはゼペット爺さんを救うために何度も蘇ることができる永遠の命を失うことすら受け入れる選択をします。この「選択」という行為こそが「誰に従わせられたわけでもない自らの意思」の象徴と言えるでしょう。
 かくしてピノキオはゼペット爺さんの失われた息子の身代わりではなく、独立したいち個人として本当の息子となります。エンディングでは、ゼペット爺さんやセバスチャンに先立たれたピノキオが、彼らの弔いを済ませて自らの足で冒険の旅に出る姿が描かれます。そしてセバスチャンによって、冒険に出たピノキオが不死身の命を失った「本物の少年」として生涯を終えることが語られる、という形で物語は締めくくられます。
 総じて本作は「支配からの脱却としての意思の芽生え」の物語だったと言えるでしょう。盲目的に従っていた模範的な軍人である父に己の意思で反抗したキャンドルウィック、自分を支配していたサーカスの座長についに反抗した猿のスパッツァトゥーラ、そして周囲が押し付けてくる理想の自分ではなく、自分が見出した自分を見つけたピノキオ。
 本作も紛れもなく誰もが知る「ピノキオ」という物語であり、本筋もおおむね原作と変わりませんが、その周辺部分をぐっと広げたことでまた新しい味付けに成功した作品だったと思います。
 
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「ドレイナス」実績コンプリート!

2023-02-21 23:15:21 | STG
 天までとどけ積みゲーの山。
 というわけで日夜積みゲーをプレイしております人形使いです。
 今回実績をコンプしたのは「ドレイナス」。
 特に高難度な実績はなかったので実績コンプ自体の難易度は特に高くはありません。
 STGとしての難易度も、難易度選択があるのに加えゲームシステム側でもかなり救済措置が多く設定されているので、「STGの楽しみを知りたい」「STG始めたいけどハードルが高い」と感じている人にとっては非常におすすめの作品となっています。
 特徴的なゲームシステムとしては、敵弾を吸収してホーミングレーザーを撃ち返す「リフレクター」、敵を倒してクリスタルを集め、それを消費することでゲーム中任意のタイミングで自機のパワーアップ&武装交換ができるパワーアップシステムがあります。
 こういう敵弾を吸収・反射するシステムを採用しているSTGの中には、しばしば吸収・反射できる弾とできない弾の区別がつきにくいことがあるものですが、本作では青色の攻撃は吸収可能、赤色の攻撃は吸収不可能というのがはっきりわかるようになっているので、そこに起因するストレスはありません。
 さらに武装だけでなくバリアゲージやボムゲージなどをパワーアップによって増やすこともできるので、かなり強引に進めることができます。
 また、個人的に地味ながらも非常に気の利いたオプション項目だと思ったのが、横シューにありがちな「地形に対する接触判定」についても設定できる点。これがあるだけでも地形アリの横シューをプレイするハードルが大きく下がると思います。
 そして本作を語る上で外せないのが芸達者かつさまざまなSTGのオマージュを詰め込んだボスたち。1面からいきなり多段変形するボスがでてくるなど大盤振る舞い。ほとんどギャグになってる5ボス戦は必見だ!
 また本作の魅力としては、精緻なドット絵で描かれた個性豊かなステージも挙げられます。特に1面の砂漠はつかみとしては完璧でしょう。
 概して初心者が遊びやすいように、STGとしての魅力を楽しめるようにという設計がなされているSTGという印象です。
 反面、それらのシステムが裏目に出てしまっているポイントも多少あります。
 本作では被弾すると装備が失われていき、すべての装備を失った状態で被弾すると1ミスという仕様になっています。なのでミスに至るまでの過程がかなり長くなっているんですが、この仕様がかえってミスに対する緊張感をそいでしまっているようにも感じられました。パワーアップアイテムを取得すれば装備も元通りになっていくので、全体的にプレイが間延びしがちなんですよね。
 また、パワーアップアイテムがあまり出現しないボス戦で連続して被弾してノーマルショットのみしか使えなくなった状態だと、貧弱なショットで延々ボス戦を続けるという展開を強いられるのもマイナス。特に弱点部分がショットが届きにくいところにあるボス戦だと、こちらからの攻撃が届かない状態でダラダラボス戦を続けさせられるというシチュエーションが発生しやすい。ただでさえ本作では敵が全体的に硬めなので、ボス戦の間延びはもったいないと感じました。
 そうしたギャップを埋めるために自機の基本装備となっているリフレクターシステムを使えってことになるんでしょうけど、そもそも前述の通り敵が全体的に硬いせいで、このリフレクターシステムも実質的にあんまり「強力な攻撃」としては機能してないのが残念なところ。もう少し使用に制限を設けて攻撃力を高くしとけばよかったのでは、と思いました。
 遊びやすくはあるしアイデアも秀逸なんですが、STGとして見ると全体的に大味な部分が目立つのがちょっと残念な感じ、といったところでしょうか。
 ただし、「2周目の存在とその難易度にストーリー上での意味を持たせている」という点は非常に良かったと思います。
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空気が乾燥してくるとこれがあるから困る。

2023-02-20 23:35:25 | それさえも平穏な日々
 何のことかというと、毎年寒くなってきた時期恒例の上顎と下顎の合わせ目のところが裂けてしまうアレですよ。
 見た目はマスクしてるしもとから別に気にはしてないんですが、治りかけてても大きく口を開けるだけでまた傷が開いてしまうのでなかなか治りません。
 そして何より困るのが食事のときにしみるんですよねこれ。なのでさっさと治したい。
 調べてみるとやはりと言うかなんというか保湿第一とのことだったのでなんとか保湿していこうと思います。暖房つけっぱなしになるのは仕方ないので、リップクリームとかかなあ……。
 あとまぶたの合わせ目も同じく乾燥して割れてるし、なんかもう人生にうるおいがほしい……。
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「outcore」クリアしました!

2023-02-19 23:20:17 | ゲームな話
 昨日の日記を完全に忘れていたでござるの巻。
 まーそれはともかく、山のように積み上がっている積みゲーをどうにかしようということで、とりあえずもうすぐクリアできそうなゲームからやっていくことにしました。
 というわけで今回「outcore」クリアしました!
 本作は「oneshot」や「pony island」などのいわゆるメタフィクションを主題としたゲームとなっています。
 プレイヤーのPCの中に直接謎の女の子「Lumi」が出現、彼女は自分の出自を知るためにプレイヤーに協力を求めてきます。
 面白いのが、攻略のためにはゲーム上のインターフェイスのみならず、PC上のファイルやフォルダ、ペイントなどの機能を駆使してデータを集めたりセキュリティを突破したりしていくという流れ。
 またLumiはデスクトップアクセサリのようにデスクトップ上に常駐しているという形態も、古のデスクトップアクセサリである「伺か」を思い出させてくれて気分はインターネット老人会。
 内容は上記のPC上のデータの操作のほかにホラー的な演出や横スクロールアクションと盛りだくさん。それがかえってちょっととっちらかった印象もあるものの、結構なボリュームとやり込み要素もあって無料なので文句は言うまい。
 日本語訳もばっちりですし、あとなにげにBGMもいいのでなかなかの良ゲー。
 steamにはこういう良作無料ゲーがかなり転がってるので油断なりません。
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