A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

冬コミに向けて出発します。

2022-12-29 21:58:16 | それさえも平穏な日々
 というわけでさっきようやくペーパーができましたので、冬コミに向けて出発しようと思います。うーん毎回余裕がない。
 ちなみにペーパーは夜行バスの乗り場に行く前に印刷します。あと看板も。
 まあさしあたって新刊と財布とサクチケ持ってればなんとかなるでしょうということで出発します。
 今回はかなりの寒波が来るようなので厚着していこうと思うんですが、一般参加の2日目はともかくサークル参加の1日目はかえって暑くなりそう。
 それでは皆さん、会場で僕と握手!
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コミケ出発前日です。

2022-12-28 21:44:29 | それさえも平穏な日々
 はい、いよいよコミケ出発前日ですが、やってないことが……やってないことが多い……!!
 日記のネタにいっそのこと現時点でやってないことを書き出そうとも思いましたが、心が辛くなるのでやめます。来年はもっと自分をいたわろうな……。
 あとなあ、今年は全体的に昼夜逆転が多くてもろもろのスケジュールをこなせないことが多かったのでそこも反省点。
 でもまあ最低限必要なことは明日の出発までにはなんとかします……。
 いやーもう毎年毎年というか毎月毎月この時期になってから焦るのほんとに良くない。心に余裕(ヒマ)がある生き物になりたい。
 まあ嘆いてても仕方ないのでやることを進めていきます。あと来年の夏コミは新刊出します必ず。
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第9回博麗神社秋季例大祭戦利品レビュー

2022-12-27 23:24:00 | 同人誌感想
※この日記は1/7に書かれていますが気にしてはいけない。刻が未来に進むと誰が決めたんだ。ターンAターン。
 
・博麗殿の13人(小豆粥)
 メフィラス星人が鎌倉時代から人間社会に溶け込んでいるという驚愕の事実を知らしめた大河ドラマ「鎌倉殿の13人」になぞらえて、幻想郷の重鎮たち13人が集まり井戸端会議に興じるお話。
 のっけから紫さまが隠岐奈さんにシャイニングウィザードをキメるなど完全にいつも通り。
 そして同人誌では久しぶりに見た気がするゆうかりん、スキットルが異様に似合うなあ……。でもこれ意外と中身がオレンジジュースだったりするような気が。
 そして残念ながらレミリアお嬢様とさとり様は欠席。さしもの紅魔館とは言えコロナには勝てなかったか、というかパッチェさんは無事なんだろうか。
 さとり様は結石で欠席。(爆笑ギャグ)なんというかもうおいたわしやと言う以外掛ける言葉がありません。もう某サークルさんのアレのおかげで「こいし」って言ったらこっちが出てくるのは深刻なミーム汚染だと思います。
 そして本サークルさんの本ではなんだか人間態で登場することのほうが少ない気がする霊夢ですが、またそっち方面の趣味の方にはたまらないあられもない姿をさらしたうえに欲望まみれの痴態を見せつける始末。食! 食! 食! 博麗の巫女として恥ずかしくないのか!
 あと少し前からウマ娘の面々がさも当たり前みたいな顔で幻想郷に居着いてるんですが、なんかもうすっかり小豆粥幻想郷ナイズされてて違和感を覚えなくなってきた……。
 
 今日はここまで。
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必殺配達人!

2022-12-26 23:45:59 | ゲームな話
 何もしなくても積みゲーがどんどん溜まっていくわたくしです。
 わたくしは何も悪くありません。すべてEPIC GAMESが悪いんです。
 毎週無料でゲームを配布しているEPIC GAMES、年末恒例の日替わり無料配布という暴挙に出ました。
 EPIC GAMESの無料配布はまあ当たり外れはあり、基本的には小粒なゲームが多いんですが、時折、数年間steamのウィッシュリストの肥やしになっていたゲームが配布されたり、往年のビッグタイトルが配布されたりとわりと大当たりもあります。
 ざっと思い出しただけでも、「仁王」「デモン・エクス・マキナ」「ボーダーランズ2」「CONTROL」などなど、結構びっくりするようなタイトルがいきなり無料配布されるので油断なりません。
 わたくし貧乏性なので、配布されたゲームはすべてプレイとまではいかなくても入手しており、今EPIC GAMESのライブラリを確認してみたところ、現在プレイ中、クリア済のゲームも含めて総数実に311本ものゲームがあることが判明しました。
 自分で購入したものではないので趣味ではない、プレイしないだろうなーというものも混じってはいますが、自分で購入したものではないからこそ今まで知らなかった良作に出会うきっかけになったりもするものです。これ死ぬまでにプレイし終わるんだろうか……。
 とか言ってたら、今日の無料配布分に「DEATH STRANDING」が来てるじゃねーか!!
 通常版とは言え、これを無料でプレイできるとかまず詐欺を疑うだろって話なんですが。
 わたくし勢い余ってディレクターズカットアップグレードを購入してしまいましたよ。
 本作は未プレイですが、タイトルと「謎の破壊現象で分断されたアメリカを配達人が旅する」という大まかな内容は知っています。
 そしてバロッカー同志にして我が人生においてもトップクラスのヘビーゲーマーであるなまねこさんからおすすめされていたので、これはいい機会だということでDLすることに。
 しかし通常版は普通にDLできたものの、ディレクターズ・カット版はなんかやたら時間がかかってて今やっと11%。サイトにアクセスが集中してるんだろうか。
 今のところプレイは通常版をプロローグまでプレイしましたが、テクニカルターム頻発&特殊な世界観なので今のところまだまだ世界観は把握できてません……が、なんとなーくP・K・ディックみを感じます。あと「配達」というワードでデヴィッド・ブリンの「ポストマン」を思い出すなど。
 まだまだ始めたばかりですが、かなり謎が多く、なおかつ超常現象マシマシの展開っぽいので楽しみです。
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なんかクリスマスとかいう日ですね。

2022-12-25 23:16:42 | それさえも平穏な日々
 今日はなんかクリスマスとかいう日らしいんですが、まあわたくしマイペースに19時まで寝てました。
 昨日はアルコールインストールしながら塚口犬王のレポを書いてたんですが、なぜか酒が入ると逆に目が冴えてしまうので結局朝7時くらいまで起きてて、そこから寝て起きたら19時ですよ。
 なんかコミケをはじめとする同人イベント以外季節のイベントになにかするということがかなり少なくなってきてて社会生活は成り立ってるの?といった感じなんですが、今年も特になーんにもしませんでした。
 以前はクリスマスにはSS書いたりしてたんですが、創作力(そうさくぢから)が減退しているのかイベント系SSを上げる回数もすっかり減ってしまって寂しい限り。
 でもまあ、マイペースにやっていきますかね……。クリスマスプレゼント代わりに塚口犬王のレポ上げたしまあいいか。
 今年もあと少しというか、もう週末は冬コミですよ。
 サークルチェックやペーパー作成もまだろくに進んでませんが、まあちびちびやっていきます。
 あ、あとメリークリスマス。
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塚口サンサン劇場「犬王無発声マサラ上映」見届けてきました!

2022-12-24 23:10:43 | 映画感想
 個人的には今年最後のマサラ上映となる「犬王無発声マサラ上映」行ってきました!
 29日には全人類待望の発声解禁マサラ上映が開催されるものの、コミケへの出発日とダダかぶりだったので泣く泣く諦めました。時間だけ見ればぎりぎり夜行バスの出発に間に合うんですが……。
 サンサン劇場と付き合ってると相談相手がお財布でも時間でもなく最終的に命になってしまうのが困りもの。いのちだいじに。
 というわけで今回のマサラ上映にすべての力をつぎ込むべくサンサン劇場へ。
 
 
 
 
 
 塚口のファッションリーダーこと秋山殿、今日は犬王仕様。
 絶賛上映中のスラムダンクの上にはクリスマスリース。
 それと同時に展示されている例のダンボール琵琶。
 クリスマスリースと琵琶が同時に展示されている映画館とか全宇宙でここだけだろ。
 そしてこないだの「RRRマサラ上映」でも炸裂していたサンサン劇場の常軌を逸したホスピタリティが火を吹くぜ!
 
 
 
 来場者に紙吹雪パックを配ってる人がいるかと思えば、一口まんじゅうを配っている人あり。
 ほんとにこの映画館の来場者のホスピタリティはどうなってるんだ。
 そして開場時間。館内はこんな感じ。
 
 
 今回のレギュレーションは以下の通り。
 
・今回は無発声上映
・鳴り物、手拍子、紙吹雪はOK
・サイリウムなどの光り物、クラッカーはNG、なぜなら600年前にはなかったから
 世界観を大切にする映画館、サンサン劇場。
 発声はできなくとも、我らにはこの身ひとつあればいい!!
 そんな客席からの思いを受けて、戸村支配人、鈴を手に登場!
 「割れんばかりの拍手」という表現がありますが、このときの拍手はまさに天を裂き地を割る如くでした。
 そして、そんな客席からの拍手に負けない力強い戸村支配人のMCが、クリスマスイブの夜空に響き渡る!
 その勢いのまま、琵琶の音響き渡る「犬王」上映開始!!
 この作品は今回で通算3回、うち2回はマサラ上映なんですが、いやー飽きません。
 もう最初の「ANIPLEX」の段階で拍手喝采、ボルテージは一気に龍のごとくうなぎのぼり。
 そして、前のマサラ上映のときにも書いたと思うんですが、この映画の作風に紙吹雪がまた合うんだ……。
 舞い散る桜、稲光、血しぶきなどなど、要所要所で客席から舞い上がる紙吹雪がまるで舞台装置のようで、塚口のマサラ上映の大きな魅力である「観客が上映作品と一体になる」をブッ倒れるまで堪能できました。
 そして今回強く感じたことがありまして。
 前述の通り、29日のマサラ上映では待望の発声解禁となっていますが、今回までは発声は禁じられています。
 しかし、我々観客が歓声を上げられないぶん、「犬王」から連続する犬王と友魚の600年ほど時代を先取りしたやたらディストーションが効いてるサウンドとロックなパフォーマンスに狂騒する平安の世の人々が、我々の代わりに声を上げてくれていました。
 映画の魅力のひとつには「現実を生きる観客にはできないことを代わりにやってくれる」があると思うんですが、今回の無発声マサラ上映がまさにそれでした。
 そしてこの「誰かができないこと、できなかったことを他の誰かが代わりにやる」というのがまさに劇中で犬王と友魚の語る「滅んだ者たちの物語を拾う」というところに重なるわけですよ。
 もう何回も書いてますが、塚口のマサラ上映はただ単に大騒ぎするだけでなく、「映画と一体になる」という稀有な経験をできる場です。そしてこの「映画と一体になる」という経験にはさまざまな形があります。しかるに今回の「犬王」では、平安の世を生きる人々に我々の代わりに歓声を上げてもらうという形で映画と一体になることができました。
 そしてもうひとつ言及しておきたいのがラスト。正本以外の平家物語を演じることが禁じられ、最終的に友魚は河原で処刑されてしまいます。そのあとの、人間の姿を取り戻した犬王が舞い散る桜の花びらの中で踊る無音のシーン。
 ここで、同じく無言の客席から振りまかれる紙吹雪の舞う音の美しさよ……。ここで誰一人鳴り物や拍手なく、ただひたすら紙吹雪を撒くだけにした客席の統一感こそ美しい。
 いやー今回も通常の上映、そして普通の映画館では決して味わえない体験をさせていただきました。
 参加者の皆さん、サンサン劇場の皆さん、楽しいひとときをありがとうございました。
 とか言ってたらもう来年のRRRマサラ上映の日程が決まってるじゃねーか!!
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さむっ!! やめて!!!

2022-12-23 23:11:00 | それさえも平穏な日々
 記憶では9月末から10月中旬くらいまでは夏場かと思うくらい暑い日があったように思いますが、12月に入ってからはなんかもうフリージングコフィンって感じの寒さが続いていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 わたくし人形使いはもはや為す術もなく布団とホモ・サピエンスの中間の生命体となって永遠に自宅に引きこもるのだ……。
 実際こんだけ寒いとあからさまに活動能力が低下してしまいますし、なんかメンタルまで落ち込んできた気がする……。
 仕事がようやく一段落したので今日は1日家でゆっくり積みゲー消化とか思ってたんですが、なーんかあんまり進まなかったなあ……。仕事で忙しいときは死ぬほど遊びたいのにいざ休みになるとなんだかおもいっきり遊べないってのともまた違う感じ。
 今日は珍しく早い時間に起きられたのでそれはいいとして、やはり日中に眠気がピークになってしまってそのまま5時間くらい寝てしまうのが問題なので、昼間の眠気は仮眠でなんとかして夜寝て朝起きるという人並みの生活リズムにしたいです……。あと仕事も原稿も締め切り前に徹夜するのほんとやめろよ……。
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成し遂げられませんでしたッッッ!!

2022-12-22 23:44:18 | それさえも平穏な日々
 わたくし人形使いは冬コミの原稿を完成できずに今回はコピ本でごまかすことにしたことをここに陳謝するとともに腹を切ります。ざしゅっ。あっ血の色が薄い。最近いいもの食べてないからなあ……。
 
 というわけでわたくし人形使いは己のスケジュール管理のずさんさにより今回発行予定だった「25-13=0 後編」を完成させられませんでした。言い訳はするまい。すべてわたくしの責任です。今回新刊をまとめきれなかったのも空が青いのも郵便ポストが赤いのも全部わたくしが悪いのです。
 ここ最近は本当に生活のリズムの乱れとスケジュールをこなしていく能力があからさまに低減してていろんな作業が全然進まない状況が続いていまして、仕事だけでなくもろもろの原稿もなかなか進まなく、原稿が進まないとモチベーションも上がらないという悪循環に陥っています。
 創作自体のモチベーションと数が低減している状況はけっこう前から続いているので、まあ……心療内科に通いつつやっていこうと思います。
 あと、これは純然たる弱音なんですが、コロナのこともあってからスペースに来てくれる人が激減してるんですが、そのことが自分で自覚しているよりも大きく影響しているようにも思います。なので、コミケに人がもどってくるまではしばらくは既刊のみの頒布でもいいかなーとも思ったりもします。
 しかし、今までいきなりコピ本にしたりはしたことはあるものの新しいものを何も出さなかったことはないので、ちょっとしたコピー本を出そうかなと思っています。
 おお神よ我に創作意欲を与え給え。
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夏コミ戦利品レビュー東方編その10

2022-12-21 23:30:24 | 同人誌感想
※この日記は1/7に書かれていますが気にしてはいけない。刻が未来に進むと誰が決めたんだ。ターンAターン。
 
・折葉坂三番地・個人誌折本関連総集編 折葉坂文書館<上>(折葉坂三番地)
 いつも読んでる小説サークルさん、夏コミの新刊は個人誌折本をまとめた総集編。
 上下巻セットで入手しましたが、ボリュームが大きいのでまずは上巻から。
・玉兎の見る蒼い星
 紺珠伝前の玉兎たちのやり取り。
 原作では月の都の様子が直接的に描かれることはありませんが、玉兎の設定や装備などの細かさは流石といったところでしょうか。
・玉兎の跳ねる蒼い星
 こちらは紺珠伝のあとの清蘭&鈴瑚のお話。
 鈴仙とはまた違った形で幻想郷に居着くことになったふたりのやり取りが上記の作品とうまく対になってて総集編映えしている一編です。
・鈴音響くは埋み火に
 鈴奈庵といえば炎上。そして「炎上」から「火遊び」を持ってくるこの発想力よ。
 それはそれとして鈴奈庵もきっちり炎上してて笑いました。
・月PUBの夜
 蓮メリが! 月面で! いちゃつく! 説明!
 境界を渡り歩く二人には、こういう夢や幻のような話が似合います。
 端々に蓮メリの濃厚接触描写があって俺によし。
・15センチの裁縫師
 一寸法師→針→裁縫という発想の一編。
 アリスと針妙丸という珍しい組み合わせと、「15センチサイズの衣装を作る」ってテーマは突き詰めるとSFになりそう。
・恋しこころよ化かして参れ
 テンション高いこころちゃんかわいい。このサークルさん描かれるところのこころちゃんはテンション高めで好きです。
 佐渡というロケーションにぴったりのキャラ選でした。
・宇宙を飛ぶ風祝
 SF好きな早苗さん! 「火星の人」とか好きそう。
 あやさなは早苗さんがグイグイ行ってるのが好きですね。
・博麗葬送
 東方二次創作においては「霊夢が死ぬ話」誰もが一度は考えるもの。
 対して本作はそれとは似て非なる「霊夢が死んだあとの話」となっています。
 それを「お葬式」という現実に行われていて、なおかつ別に特別なものではない誰もが参加したことがある行事という形で描いているので、なんというか「博麗霊夢」という人物の特殊性が一気に剥がれ落ちたような印象を受けました。
 ……と見せておいて、やはりというかなんというか、「博麗霊夢」という人物の特殊性を取り戻すのは彼女の役割なんだよなあ……。
・やみのなか
 本サークルさんは度々「仕掛け本」とも呼べるさまざまなギミックを仕込んだ作品を発行していますが、本作もそのひとつ。
 人里で起きた事件についてたくさんの人物が証言を行うんですが、いちいち証言が食い違っていてまさに真相は「やみのなか」。
 以前のわかさぎ姫本のときにも感じましたが、本サークルさんはキャラ本人を出さないでそのキャラを描くというのが非常にうまいと思います。
・冥界無双の剣
 東方のように息の長いジャンルとなると、二次創作においてはおのずと鉄板カップリングが決まってくるものですが、そんな中で意外なカップリングに出くわすのも二次創作の楽しみのひとつ。
 しかるに本作は妖忌×天子という今まで見たことのないカップリングで意外。
 そういや非想天で「天子は適当に剣を振り回してるだけ」という記述があったっけな。
 妖忌の頑固ジジイっぷりが好き。
・河城にとりの水平思考
 正統派にとまり。
 このサークルさんの作品全般に言えることなんですが、河童のゴーグルの仕組みなど原作では詳細に描写されていないガジェットや組織の詳細なんかがとても好き。
・宇佐見菫子の並行世界
 こういう変則的な構成の作品をこのコンパクトなボリュームにまとめているのがまずすごい。そして菫子のドッペルゲンガーという特性をしっかり反映させた内容になってるのがさすが。さらにしっかりオカルト的な怖さも配置されているので満足。
・オールドアダムパラドックス
 変則的構成ここに極まれりといった逸品。蓮メリ天国。
 なんとストーリーが3種類に分かれているというもの。こういう変則的な構成が可能なのも秘封倶楽部ならではといったところですが、秘封倶楽部はたいていの無茶は許される代わりにその無茶を作品として成立させるためには相当なスキルを要求されると思いますが、それを実現してしまってるのがすごい。
 こういう変則的な構成の作品は、しばしば変則的な構成を使うことが目的化して作品としては破綻するケースが見られますが、本作はその荒唐無稽さも作品の味として定着していると感じました。
 あとたゆん担当はメリー、ぺたん担当は蓮子という棲み分けが大事だと思います。競うなッ持ち味を活かせッ!!
・萃香晴国紀行
 鬼と切っても切れない関係にあるのが桃太郎。岡山県に色濃く残る桃太郎の伝承を、萃香はどんな心境で見るのか。
 このサークルさんは度々、実際に現代に残っている名所などを東方キャラが訪れる作品を書かれていますが、本作はなんというか、「取り残されたもの」としての鬼である萃香が、現代に残されたかつての鬼と人が戦っていた時代の残り香を懐かしむ心情がこちらにもフィードバックしてくるようでした。
・岐のクシティガルバ
 東方新作が発表されたときの楽しみである「公開された限られた情報からの製品版予想」。本作は鬼形獣製品版が出る前じゃないと書けない貴重な期間限定の作品と言えます。
 読む方もまた製品版が出る前と後ではまったく別の感想を抱くと思うので、もし自分が鬼形獣をプレイする前にこれを読んでいたらどんな感想を抱くだろうかという方向でも楽しめる一作でした。
 内容が98%くらい製品版と合致してるのすっげーな。
・私が妹様に仕えるに至った2、3の事情 私が妹様に仕えた結果の2、3の不都合
 明らかにセットな作品なので2つ合わせてレビューします。
 にんっしんっ!!!!?
 東方二次創作においてはプレイボーイ的な振る舞いをするキャラとして描かれることもある美鈴ですが、この方向性は初めて見た気がする。紅魔館の風紀はいったいどうなってるの!?
 それはそれとしてヒトならざる妖怪の繁殖とアイデンティティについての解釈はすごく面白かったです。
・九割九分九厘の美
 徒然草の一編と冥界組のお話。
 妖夢は未熟者キャラですがそれがいい。あとゆゆ様のゆるーい話し方が好き。
・ハーン・ザ・ラストハンター・レディ
 アイエエエ!? ニンジャ!? ニンジャナンデ!?
 なんとなく「オールドアダムパラドックス」で登場した歴戦のメリーを思い出しました。
 ぜひともこのノリで1冊書いてほしい。
・ヤマビコエコー
 「echo」と「回向」をかけるという発想がすごいし、それがまた響子の「妙蓮寺の門徒である」という設定ときちんと噛み合っているのがまたすごい。
 このサークルさんの作品は、こうした要素がきちんと部品となって作品が構築されているのが魅力です。
・彁
 いわゆる幽霊文字ってやつですね。じゃあその幽霊文字とどの東方キャラを組み合わせるかというと当然小鈴ちゃんです。
 そしてこの幽霊文字を「文字の幽霊」と解釈しているのがなんとも東方的。
・傀烏狩
 以前単独で発行されていたのを読んだ作品。
 タイトルだけではピンとこなかったものの、「桃太郎」「戦闘機」でなるほどアレか!となりました。外の世界と深くつながっている東方キャラは何人かいますが、やはり萃香はその中でも特別な立ち位置にいるキャラだと感じます。
・椛紹介日記
 日記の体裁で描かれた椛の日常。
 椛と同じ哨戒部隊の面々の様子も伺えて面白かったです。文はいつもどおり。
 そしてプライベートな文書であるところの日記に他者のメッセージが入り込むあたりが変則的で好き。というかこの日記出版されてんじゃねーか!
・無何有の郷の落穂
 原作ゲームに倣ったプレイヤーキャラ選択とステージ構成になっている体裁が楽しい一編。
 まえがきによれば本作はこの総集編に収録されている作品の中でもダントツに古いものだそうですが、随所にこのサークルさんの今の作風や解釈につながる幻想郷感、東方感が伺えて面白かったですね。
 総集編の楽しみはこれまたいろいろあると思いますが、こうした古い作品に触れることでそのサークルさんのルーツを感じることができるのが楽しいです。古い作品を収録することを嫌うサークルさんもあるでしょうが、読んでる方としては古い作品も合わせて読むことでまたいろいろ感じ取れるものがあるので、ぜひとも古い作品も収録してほしいものです。
 
 今日はここまで。
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第18回東方紅楼夢戦利品レビューその11

2022-12-20 23:11:51 | 同人誌感想
※この日記は12/23の早朝に書かれていますが気にしてはいけない。刻が未来に進むと誰が決めたんだ。ターンAターン。
 
・バカルテットリミックス(カブトガニ出版)
 バカルテットの面々の日常を描いた10作品を収録した総集編。
 それでは収録作品ごとに感想を。
・はたらくルーミア
 労働とは縁のない日常を過ごしてそうな妖怪筆頭のルーミアですが、メイド服姿がとてもkawii。
 そして人里を歩くときのかっこうがチューリップハットなのがなんか面白い。
 ルーミアと人里の食事事情は相性がいいなあ。
・ムシガール
 りぐるんに! 女の子っぽい! 服を着せろ! 説明!
 本サークルさんにおけるゆうかりんはある意味文よりもやばいのでは。
 まあゆうかりんなので仕方がない。虫は食われる運命にあるのだ……。
 でもアリスも相当だよな。
・下を目指して会いに行こう!
 地底の旧地獄に連れ去られたみすちーを救うべく、うどんげを巻き込んで地霊殿に殴り込みをかけるバカルテット-1。
 誘拐されたら優遇されるのは東方世界のお約束。
 こいしちゃんは動物臭好きそう。
・パーフェクトアイスクリーム
 ようじょ略取に余念のない本サークルの文が、ついにチルノを釣るための最高の餌である外界のアイスを手に入れる! おまわりさんこっちです!!
 でもまあチルノもまんざらではない感じなのでいいんでしょうか。ほんとに?
・勇者チルノ
 本サークルさんではけっこうな頻度でバカルテットがバニーガールになるのでとてもいい。なおパーティバランスはガタガタの模様。あと夢色チェイサー懐かしいなあ。
・おとめりぐるん
 東方界隈では流行りの(?)催眠術にかかったリグルの心の奥底に秘められたペルソナが目覚める!
 いわゆる姫リグル的な装いとはまた異なる女児みにガチ感を感じます。おまわりさんこっちです!!(2回目)
 しかしゆうかりんの魔の手には法の力も無力なのであった……。
・にわみす+るーみあ
 鬼形獣で登場して以来、「ゆゆ様の餌が増えた」「みすちーに続く鶏肉枠」などの名声をほしいままにしている久侘歌さん。
 そんな久侘歌さんと鶏肉仲間のみすちーが最高の唐揚げを求める!
 もはやそこにルーミアが絡むのは必然と言えるでしょう。食物連鎖的な意味で。
 久侘歌さんがルーミアの胃に収まる日は果たして来るのだろうか。
・赤くなるチルノ
 あー濃厚な文チルありがとうございます。
 一方的な文→チルと見せといて実は、とかそういうの好き。
 あと文はもっとチルノに耳をはむられるべき。
・めざせ!バンキッキ
 どっかの幼児向け番組みたいなタイトルだなあ。
 妖怪草の根ネットワークの一角ばんきちゃんが弾幕花火大会優勝を……目指さない!
 しかし場の雰囲気に乗せられてしまうあたりが実にばんきちゃんといった感じで好き。
・文チルとXXXしないと出られない冷蔵庫
 いきなりのはあ!? 何いってんのお前!?で吹いた。
 チルノと二人きりになりたいがために冷蔵庫に閉じ込められることも辞さない文の変t……根性には感動すら覚えます。
 愛とは耐え忍ぶこと。
 
 今日はここまで。
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