どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『日本美術院再興100年 特別展 世紀の日本画 <後期展示>@東京都美術館』なのだ

2014年03月20日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

松戸の<中華蕎麦 とみ田>で食べたぼくらわ 上野に移動して 東京都美術館で 4月1日まで開催している<日本美術院再興100年 特別展 世紀の日本画>『後期展示』を見たのだ


2月に見た 前期展示とわ 作品が全部入れ替わっていたのだ

↓前期展示の感想なのだ
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/3a648d7e1873709beaeeaa304cd29c6d


ぼくが気になった作品を ちょっとご紹介するのだ

重要文化財で 狩野芳崖が描いた<悲母観音>なのだ


観音様の持つ筒(壺?)から 一滴で 子供が現れ 下界に旅立つように見えるのだ 観音様のお顔が 女性的に見えて 慈愛に満ちた表情をいているのだ

仏様って 本来男性的に描くものらしいけど この作品を制作中に 狩野芳崖の妻が亡くなっていて 妻のことを思い描いていたのかも?って思うのだ あと テレビでやっていたけど 子供の輪郭線などわ 淡いピンクで描かれているそうなのだ


前田青邨が描いた<芥子図屏風>なのだ

背景わ 金地に 左隻にわ 2つの赤い芥子の花と たくさんの蕾を描いて 右隻にわ 満開な白い芥子の花が咲き 左右で異なる趣きとなっているのだ 白い花わ ベタッと塗っている感じがするから こっちに迫ってくる感じに見えるのだ


横山大観<無我>なのだ(※以前 トーハクの常設展示で撮ったものなのだ)


この作品が 1番初めに展示して 出迎えてくれているのだ たしか<無我>って この作品以外に あと2点あったような気がするのだ


あくまで好みの問題だと思うけど 前回見た 前期よりも 後期展示の方が全体的に良かった感じがしたし 狩野芳崖の<悲母観音>も見れたし ぼくわ 大満足だったのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


東京都美術館 <日本美術院再興100年 特別展 世紀の日本画 『後期展示』> 4月1日(火)まで

http://www.tobikan.jp/exhibition/h25_inten.html

公式サイト
http://www.nichibisai.jp/nihonga/about/index.html

作品リスト
http://www.tobikan.jp/media/pdf/20140116_inten_worklist.pdf




展示構成

第1章 名作で巡る日本美術院の歩み

第2章 院展再興の時代-大正期の名作

第3章 歴史をつなぐ、信仰を尊ぶ

第4章 花。鳥。そして命を見つめて

第5章 風景の中で

第6章 幻想の世界

第7章 人のすがた

後期展示では、作品がすべて入れ替わっており、約60点を展示しています。


気になった作品

2.狩野芳崖 悲母観音 <重要文化財>


解説の一部には、こう書かれています。
『絶作となった本作は、観音図でありながら母の子への愛という主題と陰影や空間を表現した両面から、近代日本画の記念碑的作品である。』


4.橋本雅邦 龍虎図屏風 <重要文化財>


左隻の画像


右隻の画像


龍虎ともに、2頭ずつ描かれていて、夫婦対決(親子対決?)のように思えてくる。波や稲光、強風にしなる竹などの背景も素晴らしかったです。

ただ、龍と虎ともに、腕が逞しすぎて、ちょっとアンバランスな印象も受けました。


6.横山大観 無我(※以前、東京国立博物館で撮ったもの)


解説の一部には、こう書かれています。
『初期のの傑作、思想的な概念である「無我」えおどうしたら絵にできるか。それを子供の姿に託したところに画家の創意がある。』


7.横山大観 屈原

解説には、こう書かれています。
『大観が日本美術院の第1回展にこの画題を選んだのは、中国の古代の詩人屈原(くつげん)の身の上が東京美術学校を追われた岡倉天心の姿に重なるからである。屈原は、戦国時代の楚の国王の側近として国政に携わっていたが、同僚から妬まれ左遷され、放浪の末に自殺した「離騒」や「九歌」など高潔な詩がのこされている。』

左にいる屈原から中央に見える背景の影らしきものが人のように見えてくるので、屈原を岡倉天心として見たら、その影たちが大観などを表しているのかも?と思いました。


15.小倉遊亀 コーちゃんの休日

モデルは、越智吹雪だそうです。マティスの影響を受けているらしく、目に飛び込んでくるような鮮やかな色彩の作品でした。


49.鎌倉秀雄 追憶王妃の谷


56.前田青邨 芥子図屏風

解説には、こう書かれています。
『昭和初期の琳派的傾向を示す作品群に位置づけられる青邨の代表作。尾形光琳の《燕子花図屏風》のリズミカルな意匠性に目を向けながら、表現方法は葉脈の一筋までも克明に描いていこうとする写実を基本としている。写実と装飾との融和はこの時期院展においてもっとも重要な課題であった。』


55.小林古径 孔雀



60.田淵俊夫 流転

1つの画面に、春夏秋冬4つの異なる季節のススキを描いて、ススキの生涯を表している作品。


67.速水御舟 比叡山(※以前、東京国立博物館で撮ったもの)


比叡山の山の中にたくさん描かれている木々が、私には、比叡山を参拝する人々のように見えてきました。


あと、平山郁夫の<絲綢之路天空>や、<日本美術院血脈図>も良かった。


あと、10日ほどで終了してしまいますが、狩野芳崖の<悲母観音>や、前田青邨の<芥子図屏風>などは、その1点だけでも見に行く価値はあると思います。

会期末になるので、もう混雑しているかもしれませんが、気になっている方は、ご覧になってみてはいかがでしょうか?


今回も素晴らしい作品を見れましたし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。

ありがとうございます。



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