どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『特別展 茶の湯@東京国立博物館』なのだ

2017年04月25日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 東京国立博物館で 6月4日まで開催している<特別展 茶の湯>を見たのだ



今回の感想わ えこうに任せるのだ

東京国立博物館 <特別展 茶の湯> 6月4日(日)まで

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1828

公式サイト
http://chanoyu2017.jp/

作品リスト
http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=4959




展示構成

第一章 足利将軍家の茶の湯ー唐物荘厳と唐物数寄

第二章 侘茶の誕生ー心にかなうもの

第三章 侘茶の大成ー千利休とその時代

第四章 古典復興ー小堀遠州と松平不昧

第五章 新たな創造ー近代数寄者の眼

茶道具や絵画など全会期では230点が展示するそうで、私が見に行った時は、約180点を展示していました。


気になった作品

1.曜変天目 稲葉天目 国宝 ※5月7日まで


解説には、こう書かれています。
『曜変は足利将軍家における唐物の評価をその飾りを説いた「君台観左右帳記」において、建盞(けんさん)を第一に位置付けられ、「世上に無き物」と記される。端正な姿と幻想的な虹色の斑文は比類なく、その名声をゆるぎないものとしている。』

2010年に1度見たことがある。黒のような青と、鮮やかな青が混在する宇宙のような茶碗で、輝く石を散りばめたかのような輝きがある。

曜変天目は、世界に数点しかなく、この静嘉堂文庫美術館蔵のものと、藤田美術館のものは見たことがあるが、大徳寺龍光院のものは、見たことがないので、いつか見てみたい。


2.油滴天目 国宝


解説の一部には、こう書かれています。
『水に浮かぶ油粒のような銀色の斑文が見事であり、伝世の油滴天目のなかでも白眉といわれる。』

大阪市立東洋陶磁美術館蔵のもので、銀と青が混ざったかのような、粒の色がキレイで、底の方にいくほど、青みが増すような?


4.牧谿 観音猿鶴図 国宝 ※5月7日まで


解説には、こう書かれています。
『岩上に座る白衣観音を中央に、天に向かって鳴く鶴、身を寄せ合う猿の親子を左右に配する三幅対。「天山」・「通有」印を持つ、足利義満(1358-1408)コレクション随一の名画にて、南宋時代の水墨画の名手・牧谿の代表作。』

風になびく柳が描いてある、右幅が1番良かった。


30.伝 毛松 猿図 重要文化財 ※展示終了


※以前、トーハクの常設で撮った写真も載せます。(クリックすると大きな写真で見れます。)


解説には、こう書かれています。
『金泥を交えた繊細な毛描きに代表された写実性と、思索にふけるような擬人化なまなざしに代表される矜情性が見事に融合した、南宋時代の動物画の傑作。』

毛の表現が、モコモコを通り越して、ふわふわですごかった。


165.瀬戸黒茶碗 銘 冬の夜 ※5月7日まで

黒の茶碗の中に照明の加減でできるのか、中央と下の方に2本の青いラインのような色があって、見る角度によって、その青みが違って見える。この黒の中に浮かぶ青が、冬の夜なのかと思いました。


171.志野茶碗 銘 卯花墻 国宝


解説の一部には、こう書かれています。
『白い肌に浮かぶ格子文様に、卯の花の咲き乱れる垣を想像して片桐石州(1605-73)が銘を付けたことが、箱の蓋裏に自詠の歌でわかる。』


185.道入 黒楽茶碗 銘 残雪

茶碗の内側の底に点在している白い部分が残雪なのかも?と思いました。


208.安南染付龍文花入

ベトナムで作られた染付で、地肌が白ではなくクリーム色っぽくて、素朴な感じの花入。


216.仁清 色絵鶴香合



235.交趾大亀香合 ※展示終了


藤田傳三郎が亡くなる直前に9万円で購入したものだそうで、現在の貨幣価値だと9億円もしたそうです。

形物香合番付において、東の大関に位置づけられる。


237.青磁茶碗 銘 満月 ※展示終了



第二会場の途中に、<燕庵の原寸大茶室模型>があって、これは写真撮影がOKでした。






竹の格子越しに見ると、竹の花入れの中に須田悦弘<花 侘助>が展示していました。(※5月1日まで、5月2日からは、<花 敦盛草>に変わります。)


ズームで撮ったものです。



展覧会のチラシの画像も載せます。(クリックすると大きな画像絵見れます。)
 


茶の湯、正直、詳しいことはわかりませんし、曜変天目を目当てで行きましたが、他の茶椀も素晴らしいものが展示していましたし、銘となった理由を考えながら見るのも楽しかったです。

私が行ったのは、10時くらいだったので、第1会場が混んでいて、第2会場から見ました、それだと、そこまで人がいなくて、比較的快適に見ることが出来たので、早い時間に行って、第1会場が混んでいたら、第2会場から見ることをオススメしますよ。


この後わ 上野駅の東側(稲荷町駅方面)にある<さんじ>に行ってランチをしたんだけど そのことわ また 今度書くのだ