どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『フランス国立クリュニー中世美術館所蔵 貴婦人と一角獣展@国立新美術館』なのだ

2013年05月23日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<サヒファ・ケバブ・ビリヤニ>でランチをしたぼくらわ 国立新美術館に移動して 7月15日まで開催中<フランス国立クリュニー中世美術館所蔵 貴婦人と一角獣展>を見たのだ



今回わ そんなに多くの作品を展示していなかったんだけど その中でも ぼくが気になった作品をご紹介するのだ

やっぱり この展覧会の目玉作品の<貴婦人と一角獣>の6点が良かったのだ

<貴婦人と一角獣>の6点のタピスリーわ 日本にやってきたこと自体が 奇跡みたいなことで フランス国外を出たのわ 過去に1度 1973~74年にニューヨークのMET(メトロポリタン美術館)での展示以来 2度目だそうなのだ

これわ <触覚>なのだ


この貴婦人わ 女王のような貫禄があるような気がするのだ あと この作品のユニコーンわ ずっと見ていると ヤギをモデルに制作したような気がしちゃうのだ

ユニコーン(一角獣)と ライオン(獅子)わ ル・ヴィスト家を示唆する動物で 3つの三日月の紋章わ そのル・ヴィスト家と特定できるそうなのだ


これわ <味覚>なのだ


ユニコーンもこっちを見て ポーズを取っているみたいだし 他の作品と比べてもライオンわ かっこいいし サルが貴婦人のマネをしていたりで 見ていて面白いのだ


これわ <嗅覚>なのだ


ぼくわ この作品を見ていて 貴婦人と侍女のドレスが たくし上げられているのわ なにか意味があるのかなぁ? って思ったのだ

あと 旗を支えている ユニコーンと ライオンが 穏やかや表情をしているのが 見ていて いいなぁ~ って思ったのだ


これわ <聴覚>なのだ


他の作品わ ユニコーンとライオンが 貴婦人に寄り添っているのに この作品だけ ユニコーンとライオンが 逆向きでいたのわ なんでだろう?って 思ったのだ


これわ <視覚>なのだ


一番シンプルな構図でわかりやすいくて なついているユニコーンが すっごくかわいいのだ


これわ <我が唯一の望み>なのだ


この作品の意味って 「五感」を調節した「第六感の心、知性、精神」や 「愛、結婚」とか いろんな考え方があるみたいだけど <愛、結婚>の方が ロマンティックでいいなぁ~ って思うのだ

そう考えると ユニコーンや ライオン 様々な動物たちが祝福しているように見えてくるのだ

6点のタピスリーを見ていて思ったんだけど 作品によって貴婦人の年齢が違っているので その意味も きっとあるんじゃないかと思ったし たぶん 違うんだろうけど もしかしたら 年齢順に作られたのかも? って思ったのだ


あと 最後の方に展示していた<放蕩息子の出発>などのタピスリーとかも 良かったのだ


<貴婦人と一角獣>のみを 大きな展示室を使って展示していたので 多少混雑しても 見やすいと思うし ぼくわ 見飽きなくて ずっと見ていたのだ たぶん この機会を逃したら フランスに行かないと見ることが出来ないと思うし 少しでも 気になっている方わ ぜひ ご覧くださいなのだ

あと 音声ガイドが ガンダムユニコーンのフル・フロンタル役の池田秀一さんと ミネバ・ザビの偽名:オードリー・バーンの由来元のオードリー・ヘップバーンの吹き替えをやっている池田昌子さんがやっているので ガンダムユニコーン好きの人にわ ぜひ聞いてほしいと思うのだ(※もっと わかりやすい役で言えば 池田秀一さんわ シャア役の人で 池田昌子さんわ メーテル役の人なのだ)




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


国立新美術館 <フランス国立クリュニー中世美術館所蔵 貴婦人と一角獣展> 7月15日(月・祝)まで

http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/lady_unicorn/index.html

公式サイト
http://www.lady-unicorn.jp/




展示構成

貴婦人と一角獣

高精細デジタルシアター

自然の表現:植物と動物

一角獣の図像学:創造の動物誌

服飾と装身具

楯形紋章と標章

中世における五感と第六感

1500年頃のタピスリー芸術

映像コーナー

<貴婦人と一角獣>のタピスリーをはじめ、42点の作品が展示していました。紹介映像なども結構長めで、2つとも10分以上はあったと思います。


気になった作品

A.貴婦人と一角獣 触覚


解説には、こう書かれています。
『貴婦人は、自ら右手に旗竿を支え、左手でそっと一角獣の角に触れています。この貴婦人の動作が、「触覚」を意味しています。《触覚》は、結われていない貴婦人の髪型や、造形の大きい獅子の顔立ちなどが、他の5面のタピスリーとは、かなり異なっています。したがって、他のタピスリーに先立って、既存の下絵に基づいて構想された可能性もあります。』


B.貴婦人と一角獣 味覚


解説には、こう書かれています。
『貴婦人は砂糖菓子を1粒、オウムに与えるためにそっとつまみ、手前ではサルがこの身振りを真似ることで「味覚」の寓意(アレゴリー)を強調しています。連作のなかでも、ゆったりと調和のとれた構成が身ぶりの繊細さ、晴れやかな表情が示す美しさが際立つ作品です。女性たちのゆったりした身振りと、四角旗や幟(のぼり)を支えて立ち上がる獅子と一角獣の激しい動きが対照的です。背後では、バラに覆われていた生垣が、空間に奥行きと丸みを与えています。』


C.貴婦人と一角獣 嗅覚


解説には、こう書かれています。
『構成は、《味覚》に似ていますが、圧縮され、より静的なものになっています。貴婦人はナデシコの花冠造りに没頭しています。彼女の背後ではサルがバラの香りを嗅ぎ、《味覚》同様に貴婦人の動作を真似ています。獅子と一角獣は立ち上がっていますが、やや硬い様子で、他の動物たちも穏やかです。貴婦人と侍女のドレスはたくし上げられ、下に来たドレスがのぞいています。獅子が背負った楯には、ル・ヴィスト家の紋章が描かれていますが、その三日月の向きは本来の幹とは逆に下を向いています。』


D.貴婦人と一角獣 聴覚


解説には、こう書かれています。
『《聴覚》では画面の構成がさらに駐大生に圧縮されています。手前の四角旗や幟(のぼり)が後ろの樹木を画しており、また、ややぎこちないプロポーションの一角獣も半身が隠れています。獅子も四角旗を、一角獣が幟を携えていますが、2頭とも楯も紋章入りケープも身につけていません。オルガンの演奏に夢中になっている若い貴婦人は、青いドレスと襟ぐりの大きい外衣(スュルコ)を身にまとっています。小さなオルガンは東洋風の敷物の上に置かれており、オルガンの上端にはそれぞれ一角獣と獅子の飾りがついています。』


E.貴婦人と一角獣 視覚


解説には、こう書かれています。
『シンプルなピラミッド型の構図の中央には、貴婦人が右手に豪華な手鏡を持ってすわり、その鏡を一角獣がのぞいています。千花文様(ミル・フルール)や、島の上に織り込まれた動物たちも、この視線の戯れに加わっているように見えます。貴婦人の左手には一角獣を撫でており、一角獣の前脚は貴婦人の膝に上にのせられています。「ザクロ実文様」の絹織物で仕立てられたドレスがたくし上げられているので、下に来たドレスが見えます。羽根飾りのような髪型は《聴覚》のものと似ています。』


F.貴婦人と一角獣 我が唯一の望み


解説には、こう書かれています。
『貴婦人はこれから身につけるアクセサリーを選んでいるのでしょうが、それとも小箱にしまっているのでしょうか。このタピスリーは様々な点で他の5点と異なっていますが、最大の相違は、金色の炎文様で飾られていた青い幕屋です。獅子と一角獣は四角旗や幟(のぼり)を支えながら、それぞれの幕屋の布の端を持ち上げています。その上部には、連作全体で唯一の銘文「Mon seul desir (我が唯一の望み)」が見えます。この全銘文は、「A」と、おそらく「I」というアルファベットの2文字で挟まれていますが、これは注文主と目されるアントワーヌ2世ル・ヴィストと彼の最初の妻ジャクリーンのイニシャルかもしれません。』

※追記:中世では、IとJは、区別されないようです。(同じもの?とされるそうです。)



<貴婦人と一角獣>の6点のタピスリー、素晴らしかったです。時間が許すのであれば、ずっと見ていたかったですし、まだ2か月近く展示されるので、もう1度くらい見に行こうかなぁ~。とも思っています。

6点のタピスリーを見るだけでも、この展覧会に行く価値があると思いますし、紹介している映像も良かったです。

作品が大きいので、細部までみたいのであれば、単眼鏡よりも、オペラグラスや、双眼鏡?などの方が見やすいような気がします。


巡回情報

国立国際美術館 7月27日(土)~10月20日(日)


この後わ 六本木ヒルズ内の 森アーツセンターギャッラリーに移動して もう終わってしまった展覧会で<2回目のミュシャ展>を見たのだけれど そのことわ また 今度書くのだ