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どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『ジェームズ・アンソール -写実と幻想の系譜-@損保ジャパン東郷青児美術館』なのだ

2012年10月26日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<パスタカフェ スパッソ>でパスタを食べたぼくらわ 損保ジャパン東郷青児美術館で 11月11日まで開催している<アントワープ王立美術館所蔵 ジェームズ・アンソール -写実と幻想の系譜->を見たのだ



アンソールの作品約50点と アンソールに影響を与えた作品約50点を展示していたのだ


その中で ぼくが気になった作品をご紹介するのだ

ジェームズ・アンソールが描いた<首吊り死体を奪い合う骸骨たち>なのだ


アンソールの意図と違うけど この作品を見ていると 骸骨で描かれているけど ぼくわ 三角関係のもつれのように思えたのだ しかも 野次馬がいっぱいで 騒ぎが大きくなちゃったのだ でも ガイコツとかが みんな ユーモラスに見えて ちょっと面白かったのだ


同じくジェームズ・アンソールの描いた<絵を描く骸骨>も良かったのだ


このガイコツわ アンソール自身のようで 骸骨や 仮面の人形?とかが描かれていて ちょっとグロテスクのように見えるんだけど 明るい色を使っているので 全く違和感とか感じなかったのだ


100点あまりの作品を見たけど ぼくの好みの作品わ 少なくて 最後の方に展示していた アンソールの骸骨や仮面などが描かれていたものわ 良かったと思うのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


損保ジャパン東郷青児美術館 <アントワープ王立美術館所蔵 ジェームズ・アンソール -写実と幻想の系譜-> 11月11日(日)まで

http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html

主催のひとつ、NHKのページ
http://www.nhk-p.co.jp/tenran/20120414_130813.html




展示構成

第1章 写実と反アカデミスム

1-1 アンソールの美術アカデミーにおける古典的描写方法の習得

1-2 外光主義(プレネリウム)

1-3 アンソールとブリュッセルの仲間たちによる写実的な静物画と肖像画

1-4 画家は近代の真の英雄である

1-5 近代生活のイメージ

1-6 貧しき人々の尊厳


第2章 グロテスク絵画に向けて

2-1 光の感受性

2-2 泉の感受性

2-3 ジャポニスム

2-4 創造手段としてのあやかし

2-5 仮装

2-7 カリカチュア、悪魔、仮面

2-8 プリミティヴィスム:いわゆる15世紀の初期フランドル美術の再発見

2-9 風刺

アンソールの作品約50点と、アンソールに影響を与えた、フランドルの画家や、ベルギーレアリスム、印象派の画家の作品を合わせて約100点が展示されていました。


気になった作品

1.ペーテル・パウル・ルーベンス ミネルヴァ


解説には、『ローマ神話の知恵の女神ミネルヴァが槍で裸の女の怪物を突き刺している。このか遺物は何を象徴しているか明らかではない。性欲や妬み、反逆や無知あるいは、不知を擬人化しているのだろうか。17世紀バロックを代表する画家ルーベンスは、イングランド王ジェームズ一世を讃えるために制作したロンドンの迎賓館の天井装飾の下絵としてこれを描いた』と書かれていました。


39.ジェームズ・アンソール 花と野菜


後ろの背景などが、印象派のようでした。あと、野菜の描き方ゴッホのように思えた。


80.ジェームズ・アンソール 扇子を持つ婦人(ミッチェ・アンソール)


荒いタッチで描かれている婦人像。なぜか興味を持つ作品だった。タイトルに、『ミッチェ・アンソール』となっていたので、家族を描いたもの?


87.ヤン・シベレヒツ 臭い雄牛

冠水した道を、人や動物、馬車などが歩いている場面が描かれ、中央に描かれた雄牛が、こちらを向き排尿をする姿が描かれていて、インパクトがあった。解説に書いてあったが、17世紀以降は、人間や動物の下品な振る舞いは描かれなくなったそうです。


90.レオン・フレデリック ふたりのワロン地方の農家の子ども


この2人の訴えかけるような視線が、すごく気になってしまう。


106.ジェームズ・アンソール 日本の木版画の模写“武者”

アンソールの他のデッサンは、下手?って思える作品が多かったが、この日本の木版画の模写は、迫力もあって、うまく描かれていた。


110.ジェームズ・アンソール 首吊り死体を奪い合う骸骨たち


解説には、『アンソール研究者の多くは、骸骨に描かれた作品を解釈するのにアンソールの人生に手がかりを求めようとしたが、骸骨という死に結びつくモティーフが当時流行していたということに注意を払ってこなかった。この作品の登場人物がアンソールや彼の周辺の人物をあらわすという現在通用している解釈の真為について立証することは不可能である。』と解説に書かれていました。


111.ジェームズ・アンソール 絵を描く骸骨


中央の絵筆を持つ目玉のない骸骨が、アンソール自身だそうで、伝統的な『死の舞踏(ダンス・マカーブル)』の系譜に位置づけられる作品だそうです。


あと、ジェームズ・アンソール<陰謀>も良かったです。



アンソールのこと、ほとんど知らなかったのですが、写実からグロテスクな作品まで見れて良かったと思いました。ただ、アンソールがメインの展示でしたが、そんなに惹かれず・・・。むしろ、レオン・フレデリックの作品に惹かれました・・・。

私の場合は、そうだっただけで、アンソールが好きな方は、きっと楽しめる展覧会だと思いますよ。



巡回情報

岩手県立美術館 11月23日(金・祝)~2013年1月14日(月・祝)

岡山県立美術館 2013年2月8日(金)~3月17日(日)



今回も素晴らしい作品を見れましたし 美味しいものを食べることが出来ました。

ありがとうございます。