どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『新美術館開館記念特別展 速水御舟展 ―日本画への挑戦―@山種美術館』なのだ

2009年11月09日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

※このブログわ 2009年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ

<京鼎樓 恵比寿本店>でランチをしたぼくらわ 山種美術館へ向かったのだ


別の方向から撮った写真も載せるのだ(クリックすると拡大するのだ)



山種美術館わ 千鳥が淵から移転して はぢめての展示<新美術館開館記念特別展 速水御舟展 ―日本画への挑戦―>が開催していたのだ



展示していた中で 1番気になったのわ やっぱり<炎舞>なのだ えこうわ 2007年にコレクション展で見たことがあるらしいけど ぼくわ はぢめて見たのだ

解説にわ 『炎は、仏画や絵巻などの表現をとり入れつつ、周囲を同色でぼかすなど、御舟の観察眼が活かされている』と書かれていたのだ

解説をふまえて見ると 下の方の炎わ 仏画の炎みたいで この作品に描かれているのわ 蛾なんだけれど 炎に照らされ 美しく舞っているのだ


他にも <昆虫二題 葉蔭魔手・粧蛾舞戯> <翠苔緑芝><牡丹(墨牡丹)> 未完の大作の<婦女群像>なども良かったのだ


今度 いつ展示するか分からないけど また <炎舞>わ 見たいと思うし 今回の展示で 御舟さんの作品が もっと好きになったのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


山種美術館 <新美術館開館記念特別展 速水御舟展 -日本画への挑戦-> 11月29日(日)まで

http://www.yamatane-museum.jp/exh/archives/exh091001.html




展示構成

第1章 画塾からの出発

第2章 古典への挑戦

第3章 渡欧から人物画へ

第4章 挑戦者の葛藤

広尾(恵比寿)に移転してから、1番最初の展覧会というので、速水御舟の展覧会でした。山種美術館は、御舟の作品を100点以上所蔵(写生を含む)しているようです。

重要文化財の<炎舞>、<名樹散椿>をはじめ、初公開となる未完の大作の<婦女群像>や、御舟のスケッチや日記帳なども含め約120点を展示してました。(※婦女群像は、個人蔵)


気になった作品

2.錦木

19歳の作。東北地方の錦木伝説に基づく世阿弥の能が題作、当初双幅として構想され、左幅に女性が描かれる予定だったそうです。男の白い衣、透明感があって美しい。


6.山科秋

柿の実は、あらかじめ計算して配しているそうです。


10.灰燼

関東大震災後に描かれた作品。壊れた家瓦礫があり、空の色も灰色なので、暗い。


12.春昼

藁葺の農家と鳩が描かれている。最初は「家鳩」という題を考えていた。なので、家が主役ではなく鳩が主役?その鳩は、小さくとも、7羽のハトが細部まで精密に描かれている。


13.百舌巣

丸々とした2羽の百舌が愛らしいが、眼光は鋭い。


14.炎舞 <重要文化財>

解説には、『炎は、仏画や絵巻などの表現をとり入れつつ、周囲を同色でぼかすなど、御舟の観察眼が活かされている。』と書かれていました。 

私は、この作品を見たのは2~3回目なのですが、何回見てもいいもんですね。


15.昆虫二題のうち 葉隠魔手

近くで見ると、蜘蛛の巣の糸が光って見える。金泥を施しているのでは?それとも照明の問題?


16.昆虫二題のうち 粧蛾舞戯

炎舞を上から見たような図のように思える。見方を変えると、中央の炎が太陽のように見えて、空に舞い上がっているように思える。

ちなみの、この<昆虫二題>は、<葉隠魔手>が陽で、<粧蛾舞戯>が陰だそうです。


22.天仙果

中央にいる蝉の抜け殻がアクセントになっていて、面白い。


24.翠苔緑芝(小下図)

25の<翠苔緑芝>の小下図。

本図と比べると、小下図は、右側(右隻部分)に白い猫が描かれていて、3つの鉢に入った朝顔が描かれていた。本図では、白い猫は、いなくなっていて、3つの鉢に入った朝顔は、ツツジに変更されている。


25.翠苔緑芝

解説に『左隻に描かれた紫陽花の花びらのひび割れ、芝草の表現に注目してほしい。』と書かれていた。

解説をふまえてみると、左隻の芝草の質感はザラザラしている感じがするし、紫陽花の花びらのひび割れているのも面白い。


43.名樹散椿 <重要文化財>

様々な色の椿が咲き乱れる屏風。左に下る構図も面白い。


101.婦女群像(未完)

この完成図を見たかった・・・。かなり大きな作品です。


103.和蘭陀菊図

和蘭陀菊とは?ダリア、アザミに近いのか?

解説には、『蝶の白、花の赤と紫、そして葉の緑青色、白緑の色彩対比が華やかである。日本画の岩絵具には、紫色がなく、御舟は時には油彩の画材を使用していたともいわれ、この作品でもその可能性が高い。』と書かれていました。


114.牡丹花(墨牡丹)

花の中心は濃く、端は薄く、にじみを効果を活かして描かれていた。


今回、速水御舟の作品をまとめて見れて良かったです。御舟は40歳で亡くなったそうですが、もし60~70歳まで生きていたら、どのような作品を残していたのか?と思ってしまう。

<炎舞>は、何度でも見たい!!


あと これわ 帰りに撮ったんだけど エントランスにわ 加山又造さんの陶板の作品がお出迎えしてくれるのだ


ぼくの写っていない写真を載せるのだ(クリックすると拡大するのだ)



今回も素晴らしい作品を見れたし 美味しいものを食べることが出来て良かったのだ

ありがとうございますなのだ