




百姓にかかせない土いじりにはベストな寒の今。古人も謂うではないか;土用に土弄りをするな と。ここ4日ほどは田圃の土手法面の土を削り取って、パイプ小屋を建てている休耕田の高低を均す埋め土に運び出す作業にいそしんでおる。むやみに削るのではなく、排水路の土砂を浚渫して土手の側面に揚げた分(3年ほど揚げて放置ママ)をスコップと一輪車で軽トラに載せて運ぶ。上流部から流れ込む砂がほとんどだが、絡みついた草根がしぶとくスコップでブロックを掻きだし元の土手形状を削り出す作業となってしまう。この新たにできた法面にも今年の晩秋には浚えた土砂を堆積するようになるのかな… 新たな市道に止めた軽トラまではY君の田の畔を一輪車で通らせてもらう。狭い市道を占拠するため、通行車の対抗を妨げ申し訳ない。老体がスコップ一丁では30mの土手を造るのに今日までかかる。ふぅ~~
たいして、南を見れば椋川の土手(堤やね)ではクレーンがカーペット状のモノを吊り上げて堤防斜面に据えている。ユンボでガリガリと土手を切り削り取った後に、一辺10cmあるやなしやのコンクリート塊を編んだ”カーペット”を置いて完成。植生に優しく自然豊かな堤防になる とか?何種類かの工法で新堤防の部分部分を完成させているが、予算の縛りからか一年に進むのは片側の100~200m分ほどで10年以上も前から進めているのだが、なかなか完成しない。町内に1974水害をもたらした椋川の拡幅工事、なかなか終わりそうもない。その間にも川床には上流部からの土砂の堆積が目立つようになり、お役所の云う流量確保も怪しくなる。そして、そうこうして居るうちに少し上流部ではR306の橋の付け替え工事も始まり、ダンプが堤を何往復もしている。私のは趣味のような工事、あちらのは大義名分が立つ工事 なぞと思うと、馬鹿らしくもなる。ま、一輪車を推せるだけ幸せ と。