崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「兵隊さん」

2009年07月17日 05時33分46秒 | エッセイ
 明日九州大学大学院で最近韓国で発掘された映画「兵隊さん」を日本で初めて一般公開、上映し、私は「国策・プロパガンダ映画の向こうに」という題で講演する予定である。ソウルから朝早便で福岡へ飛び、竹田仰教授と平原奈央子記者(西日本新聞)と打ち合わせをした。7月13日西日本新聞朝刊にはこの講演会とシンポジウムのパネラーである大分県立芸術短期大学の下川正晴教授が7段で「植民地研究の新たな視点」という論説を話題にしながら宣伝効果などに話を進めている。これから定期的に公開しながら研究会で議論していくことも検討した。
 今度は宣伝が思いのほか多く広くなったようであるが、参加者数は予測未知である。この度は博多の文化レベルを知ることができると思っている。参加者の数、つまり文化への関心は都市の人口規模とは比例しない。たとえば大阪と京都では市民の文化への関心度は京都が大きく参加者も多い。韓国でいうならば釜山と大邱を比較してみると前者が後者より人口が2倍以上であっても教育や文化レベルは比較ならないほど低い。港町の人はお金に関心が高く忙しい。個人も文化活動にどのくらい時間と金を投資するか、立ち止まって考えてみる必要があるのではないかと思う。

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