崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

古代文明の発祥地

2014年05月10日 05時41分48秒 | エッセイ
 私は中国をしばしば訪問している。中国で会う多くの人は「歴史は歴史」「現在は現在」という話をする。国が大きくてか世論調査は難しいということは聞いても世論調査をしたという話はかあまり聞いたことがない。世論は必ずしも政府と同じとは思えない。中国政府は靖国参拝あるいは日本の植民地や戦争などの歴史を問題にしている。確かに中国は日本帝国によって戦争などの被害を多く受けたのは事実である。私は植民地研究の上「南京虐殺」という言葉を聞き流すことはできない。日中関係が悪い中に中国の訪問は相応しくないと思われるかもしれないが、今こそ行ってみたい。
 最近私がインタビュー調査から知っている日中戦争の激戦地であった南京をはじめ数か所を広島大学時代の教え子たちの協力によって訪問することとした。そして今日中関係の悪い時こそ民間交流をすべきだと思い大学間姉妹提携も実現させたい。中国は歴史的に古代文明の発祥地、漢字文化、儒教文化の国であり、文化の影響力は大きい。素晴らしい歴史と文化によって近隣へ、世界へ影響してほしい。今の中国は大きい国「大国」の軍事的なものよりは文化的に世界にその力を見せてほしい。個人的には小さくても民間交流を積極的に行なおうと思う。

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