崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

サバティカル

2009年07月26日 06時41分19秒 | エッセイ
 台湾からある学者のお見舞いメールをいただいた。彼女は大学のシニア教授としてサバティカルで研究調査をしているという。サバティカルとは、6日間働いた後、7日目は安息日とする旧約聖書に因んで長期間勤続者に対して職務を離れる長期休暇制度である。彼女のメールを見て羨ましく感ずる。私は大学で40年以上勤めてもそれには恵まれなかった。8回も職場を変えたこともあるがそれを強く求めなかったこともあった。
 彼女も職場や仕事から一時的に(大体1年)解放されることであろう。しかし彼女はサバティカルで台湾で調査をするという。より集中的に研究することである。外国から日本にサバティカルで来ている人をみると様々である。本当に経済的に恵まれた環境で精いっぱい楽んで帰国する人もいるし、精一杯研究していく人もいる。
 もしサバティカルという制度が研究を中断させるのなら悪い制度であろう。昔私が推薦して良い環境を生かせず帰国した人を思い出す。人生においてせっかくのよいチャンスを生かせないことは心痛いことでもある。

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