崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「砧をうつ女」

2008年09月30日 06時47分02秒 | エッセイ
 李恢成の短編小説「砧をうつ女」など二編を夢中で楽しく読み終えた。子供から見た母親、父親は常に喧嘩し不和、母の死と葬式を祭りのように感じたと描かれている。このような家族が存在する理由さえ疑わしいが母の死、義母の再婚、子どもの家出などの出来事があるたびに家族を守ろうとする。その家を守ろうとする力は何であろうか。それは金魚が口をつきつけて、喧嘩しながら一つのアキュウルムにいるように家族の絆も強い。その要が父親の頑固さ、母親への慕情であり、兄弟愛である。母親はその絆の運命を生きる象徴的な女性「砧をうつ女」である。
 「砧をうつ女」の場面は今はアイロン、コインランドリーなどで消えたが、韓国の女性のシンボルのように多くの写真が残っている。洗濯物を棒で叩く音はうるさかったがいつの間にかそのリズムに乗るようになって懐かしくなった。今私の母の「砧をうつ姿」を思い出す。
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