崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「しものせき映画祭」

2013年10月21日 05時38分37秒 | エッセイ
昨日朝8時過ぎから夜8時まで一日の半分の時間を「しものせき映画祭」で過ごした。10時から「紅いコーリャン」の上映の前後に解説と評論をした。大型スクリーンでキチンと視て、感動をした。原作と映画とは異なった効果があることを体験した時間であった。それは夜の座談会で古川氏が「狼煙は上海に揚がる」をもって同じ感想を述べており、質疑のように談話できたことは良かった。
 朝から3人のプロが字幕付けの作業をして、午後1時半から「小山上等兵が撮った日中戦争」を上映し、権藤博志氏と本山大智君と製作経緯に関するトークをした。小山氏の証言が聞きとれなかった方言さえ表記ができて本当に映画らしく上映ができて嬉しかった。本山君は当時学生であったが今は社会人、観客の前で、ドキュメンタリー映画が出来上がったことの嬉しさを良く語ってくれた。私はこれから論文やDVDなどとして作成して、研究資料としていくつもりである。
 ロビーで飯山氏が装置した35ミリフィルム映写機で赤江瀑氏原作の「オイディプスの刃」が上映され、その前後に川野裕一郎氏の解説があり、展示会と合わせて市民にも注目された。訪れてきた多くの人は毎日、朝日新聞の記事によって知ったと言っていた。感謝である。
 5~6時にそのロビーで平井愛山氏、古川薫氏、川野裕一郎氏と共に座談会(司会河波氏)が行われた。最後に上映された「狼煙は上海に揚がる」は高杉晋作の上海視察をテーマにしたものであり、市民の関心は高かった。しかしアヘン戦争、太平天国、清朝の歴史に関する知識と映画の関連性を知らなくては理解できないようなものであった。解説がほしかった。8時大学祭の花火とともに私たちのイベント第1日目が終った。次回の映画祭は来週の日曜日(27日)市民会館で行う。まだ副実行委員長の役目は終わっていない。
 

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