崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

私への評価

2010年06月22日 06時16分53秒 | エッセイ
 私の古希記念論文集や祝賀会ができたのは一応の評価を受けたといえる。それはそれを作っていただいた事からもそういえる。しかし、それに反対や無関心の人も多く存在することを前提に自省を含めて反省すべきこともあろうと思う。まず母から受け継いだ信仰のシャーマニズムから日本人の秋葉隆の業績に基づく研究をはじめ、戦前・戦後の植民地研究へ広げ、それが比較文化、国際化の研究(上水流氏の論文集の序文)と要約される。
 偶然、日本に留学し、日本学へ、そして知日・親日的ともいわれ日本を韓国に紹介したりした(柳田國男の『先祖の話』訳)。日本では文部省や各種研究会などを通して調査を広げた(科研としたは青木保、諏訪春雄、伊藤亜人、佐々木宏幹、嶋陸奥彦)。同行させていただいた海外調査の様子(諏訪)と日本人学者たちの韓国調査へ協力など(末成、伊藤、嶋)と評されている。上田は後書きで「事象に対する多面的な分析、問題に対する先入観排除、学問の中立性を追い求める」と評してくれた。
 以上古希記念論文集の『交渉する東アジア』からの寸評である。今から論文を読もうとしている。巻頭論文の拙稿「大英帝国の大逆罪人となったケースメント」は私の人生を象徴するものであるので一読をお願いしたい。(写真は吉岡陽子氏撮影)

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