崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

イエスの誕生

2005年12月11日 21時41分27秒 | エッセイ
 久しぶりに小倉の韓国教会に出席した。クリスマスを前週の説教として処女マリアが神の霊力によってイエスを身ごもるという聖句に関するものであった。この聖句は現代の知識では非科学的だといわれるものである。しかし考えると科学的あるいはそれを超える考え方であることがわかる。イギリスの人類学者のリーチはポリネシアで人間は性交によるものではないという神話をもって、人間的には性関係によって子供ができると思うが、実はそうではなく、人は神によらずに素晴らしい生命を作れるはずではないと次元高い解釈をした。人類学者のリーチはむしろ神学者よりも神学的に解釈したと思いながら説教を聴いた。韓国語では子供の誕生を神が授ける(ジョンジ)という表現をする。人間の誕生を神秘的に見ている伝統的な信仰である。韓国の信仰心がキリスト教とも通じる。

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