崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「集中」

2014年08月08日 05時37分41秒 | エッセイ
 
日本の大学の特徴ともいえる集中講義,私は「植民地文化論」に「集中」した。期間中食事はほぼお弁当、昼食を食べながらも議論した。学生たちが中高時代の中国や日本の教育、教科書では日本のことについて中国では満州事変、日中戦争が中心であり、日本では明治維新が主であると、私には新鮮な情報であった。その辺の情報は私に欠落しているからである。私の中高時代では倭乱(朝鮮出兵)や独立運動しか憶えていない。しかし今度の中国からの留学生たちや日本人学生たちは日本や韓国へ関心が高く、日本語、中国語、チベット語、韓国語について質問があり、にわかに私はハングル講座のようなこともやった。
 講義を終えて記念写真を撮る時、新たに二人が現れた。一人は昔博士課程の女子学生であり、今は大学で事務員をしている。もう一人はバンガラディシュからの留学生で日本語ができず参加できなかったが関心があると言った。別れる時、学生全員が見送ってくれた。長い間の友人の警察官は本当に忙しい中、時間を作ってくださり、コーヒーを一緒に飲んでお土産までいただいた。8月6日が私の結婚記念日と聞いて気を使ったようである。締め切りが迫った原稿を雑誌社へ送って解放、これから大型台風への防衛態勢になる。

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